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結局ロジカルシンキングとは何か?
概要
他者に伝えたいことがあるなら、論理を伝える意識を持つといいと思う。
情報伝達の困難
人に考えを伝えるのは難しい。
同じ単語でも人によって受け取り方が違うのに、単語を組み合わせて文を作り、文を組み合わせて文章を作っているのだ。1つの文章の解釈の仕方は驚くほど人によって違う。
しかも、発信者の側も、ぐちゃぐちゃした思考を言葉として集約して伝えているので、言語化の段階での情報のロスも大きい。
ロジックを伝える
だから、他者に何かを伝えたいなら、ポイントを明確にすることが重要だ。ポイントとは、かっこいい言葉で言うと「ロジック」だ。
「主張」とそれを支える「理由」を、頭の中で箇条書きにして、それを相手に送信するイメージがわかりやすいと思う。
でも、本当に紙に箇条書きにして渡しても伝わらないので、肉付けして「伝わる日本語」にするのだ。そして、相手は「伝わる日本語」を読んで「箇条書き」を頭の中で再構築する。
イメージとしては、インターネット上で情報を暗号化して伝える際に、「平文」を暗号化して「暗号文」を作り送信し、相手は「暗号文」を解読して「平文」に戻す感覚だ。
例えば、私は本記事を書く際に以下のような箇条書きを作ってから、伝わる日本語にしている。
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言いたいことはこれだけだ。でも、これを見せるだけで他者に考えを伝えることはできない。だから、伝わるように長々日本語を書いているのだ。
そして、理想は読者が「伝わる日本語」を読んで、上の箇条書きを描いてくれることである。この程度の文章ならその必要もないかもしれないが、真面目に議論をしたり、学術的な文献を読むときはこれが必要になると思う。
だから、プレゼンなどの際にも、自分が話したいことを話すのではなく、「相手の頭の中に像を結ばせる」ことが重要だと言われる。「伝わる日本語」を使って、相手の頭の中に箇条書きを書いていくのだ。
私が思うに、ロジカルシンキングとは、箇条書きで考えることだと思う。
「理由は3つあって…」と言ってから話し始めることが「ロジカル」ではない。相手の頭に箇条書きを作ろうと思ったら、自然と「先に何個あるか知ってた方が伝わりやすいだろうな」と思い至るはずだ。根本的には箇条書きが本質だと思う。
ちなみに「速読」も箇条書きが意識できていれば簡単だ。文を急いで読むのが速読ではないと思う。具体例をすっ飛ばして、「伝わる日本語」から箇条書きだけをすくい取ろうとして読めば、大体の骨格は掴めた上で、自然とスピードは速くなる。
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