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だから、飛鳥が好きなんだ〜ハマスカ生放送部-Hey!Music!Happy!Meeting!-【A面】〜
11月29日(火)東京・六本木 EXシアターにて「ハマスカ生放送部」の公開生配信が行われました。テレビ朝日系列で放送されている音楽(?)番組「ハマスカ放送部」(毎週月曜 深夜0時15分放送 2021年10月〜)の1周年を記念した初のリアルイベントとして、【A面】【B面】の2部構成に分けて開催され、僕は【A面】に参加することができました。(補足:番組HP先行抽選の枠でした)
■だから、飛鳥が好きなんだ
台本を読まない。打ち合わせは、あってないようなもの。きょうの収録で何をするかもロクに知らないままスタジオへ行く。
超売れっ子の大御所芸人のような振る舞いなのに、飛鳥ちゃんは仕事をこなす。といっても「瞬時に自分の役割を理解する」とか、「ゲストを立てる」とか、そういったことではない。むしろ逆。MCという自分の役割を「放棄」するし、ゲストが来ると立てるどころか甘えてしまう。
それなのに、この番組の場合は成立してしまう。ハマくんがまるで有能なアシスタントのように二人分の仕事をこなしているとも言えるけれど、それ以上に飛鳥ちゃんの自然体な感じが全ての矛盾を帳消しにしてしまう。
「飛鳥ちゃんだから、まあいいや」って思えてしまう。このファジーさが、齋藤飛鳥の最大の魅力だろうと思う。頑張りすぎないけど、ゆるすぎない。隙だらけなのに、近づくと隙が一切ない。遠くから見たら明け透けなのに、近寄ってみたら鋼鉄の壁じゃないか!
なんだよって言いたくなる。どうしてよって聞きたくなる。でも、答えない。含み笑いでするりとかわされる。
こんなに近いのに、こんなに遠い。
ああ、僕はこの女の子のことがとても好きなんだと強く思う。とてもとても好きなんだ、と。
猫みたいな、あの子。
知ってるよ、本当は誰よりも寂しがり屋で誰よりも優しいことを。
嘘ね。知ってるように思えるだけ。
嘘でもいいさ、ずっとこのままがいいんだ。叶わない願いとわかっていても、このままがいいんだ。この距離感。遠すぎない、でも近すぎない。
気が向いたら、こっちにきてね。いつでもいいよ。飛鳥ちゃんの気が向いた時に。
あなたこそ、気が向いたら、こっちにきてね。私はいつ気が向くかわからないからね。
永遠に、そういう会話を重ねていたい。
■飛鳥ちゃんのこと
全ては「あしゅりん」から始まったのですね。
いつか、飛鳥ちゃんはそういったけれど、最初期の頃の「妹」飛鳥は、中二病の真っ盛りの如く、いじけていた。
「ずっと可愛いは無理」。
ある日、彼女は快刀乱麻を断つ如く、作られた可愛さを捨ててしまう。丸めてゴミ袋に入れて目の前を通りかかった収集車を呼び止めて「これも持っていって。ちゃんと焼いてね。跡形もなく、チリ一つ残さず完膚なきまでに焼き尽くしてね」と言い添えて。
そして彼女は変わった。思ったことは素直に口にする。媚びない。求められても断る。
でも捨てなかったものもある。
誰よりも傷つきやすくて繊細な心の中身。それだけは、引き出しの奥にきちんとしまっておいた。
伝統的な家柄の女性が、親族の結婚式でしか身に付けない宝石のように、大切にしまっておいた。
だから飛鳥ちゃんも、その大切な宝石を、ここぞの場面でしか見せなかった。
多くは、ファンの目に見えない場所で。僕らは伝え聞こえてくるメンバーの思い出話やエピソードトークでのみ、その片鱗を窺い知ることになった。
普段の毒舌で、小生意気で、あんまり前に出たがらないあの飛鳥ちゃんとは相入れない、けれどだからこそ、そうしたエピソードの一つ一つが彼女の「本当の姿」を強く印象づけてくれた。
10年かけて。
10年。決して、短い時間ではない。彼女は10年かけて、誰とも比べられない「齋藤飛鳥」という唯一無二のキャラクターを作り上げた。
それは、想像を超えて美しかった。
ひな鳥は、いつの間にか美しい白鳥に姿を変えていた。
■出演者
出演 ハマ・オカモト(OKAMOTO'S) 齋藤飛鳥(乃木坂46)
【A面】15時〜
ゲスト:梅澤美波(乃木坂46)
VTRゲスト:ヒコロヒー、Sキマスイッチのあの方
SPECIAL ACT:OKAMOTO'S
【B面】19時30分〜
ゲスト:滝沢カレン、遠藤さくら(乃木坂46)
VTRゲスト:東儀典親、休日課長(ゲスの極み乙女)
SPECIAL ACT:岩本蓮加、阪口珠美、遠藤さくら、田村真佑(乃木坂46)
■会場
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会場は東京・六本木のEXシアター六本木。テレビ朝日の17階建てオフィスビル「EX TOWER」に隣接していて、音楽ライブや演劇、スポーツイベントなどに対応できるエンタメ施設です。EXはテレビ朝日のコールサイン(JOEX)に由来します。(フジテレビはCX、テレビ東京はTX など)
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観客数は900人。S席(ステージ正面)、A席(1階席)、B席(2階席)に分かれていて、僕はA席の上手側でした。
■企画内容
A面とB面は企画内容が異なりました。
【A面】ハマスカプレイバック裁判、クイズ「ハマ・オカモト」、Special Act、みんなで写真撮影
SpecialActは、まさかのOKAMOTO'Sと飛鳥ちゃんのコラボ演奏!めちゃくちゃ盛り上がりました。サイリウム持って行って正解でした。
【B面】飛鳥-1グランプリ、ハマスカプレイバック裁判、Special Act、みんなで写真撮影
SpecilaActは、なぜか「ジコチューで行こう!」with ハマ・オカモト(ベース)。途中から「飛鳥選抜」メンバーが合流。
YouTubeではいろんな限定動画が見られます。ゆるゆるな雰囲気でずっと見ていられる。YouTubeは尺を気にしなくていいから、いいですね。
番組の本編は、TVerはじめ、いろんな動画配信プラットフォームで見逃し配信が行われています。
僕の住んでいる地域では、地上波放送がないので助かります。
■アラカルト
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グッズ販売は結構、並んでいました。乃木坂のライブ時と比べると、ずっと少ないですがそれでも早めにいって正解でした。
「ロンT・黒」「フェイスタオル」「キーホルダー1個」「タンブラー・銀色」「缶バッジ1個」を買いました。1万円以内に抑えました。
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「飛鳥さん、味の感想とか言わないと!」
「・・・え?・・・うーん・・・ふふふ」
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■幕間の楽曲たち
【A面】の開演前
くるり「東京」
沢田研二「TOKIO」
星野源「地獄でなぜ悪い」
他は曲名がわかりませんでした。
【A面】Special Act
OKAMOTO'S 「Keep On Running」
【A面】終演後(規制退場)
尾崎紀世彦「また逢う日まで」
劇場に着いて、席に座ったらくるりの「東京」が流れてきて目頭が熱くなりました。初めて聴いた頃と変わらない、心を掻きむしるようなメロディ。
音楽は不思議ですね。イントロだけで、不意に聞こえてきたサビのメロディー一つで、一瞬のうちに記憶の中の最も濃密な部分に入っていける。感情が押し寄せて、たち所にあの頃に立ち返る。
■飛鳥ちゃんは、そのままでいい
飾らなくていい、無理しなくていい、作らなくていい。
本当に、こんなにも「そのままでいていいよ」と言いたくなる人は他にいない。
全部終わったら、みんなで大笑いしようね
なんかわかんないけど、一緒に万歳しよ
そういう風に、僕も生きたい。
2022年12月5日