齋藤飛鳥ソロ曲「これから」MVロケ地を巡る〜ロケ地巡り#15〜
乃木坂46の31stシングル「ここにはないもの」に収録されている飛鳥ちゃんのソロ曲「これから」のMVロケ地を巡りました。
MVはシングルの発売日にあたる2022年12月7日に乃木坂46のYouTube公式チャンネルで公開されました。撮影が行われたのは11月末から12月初旬にかけて。場所は主に千葉県内(冒頭シーンは都内)です。
ロケ地巡りは5月末、BUMP OF CHICKENのさいたまスーパーアリーナ公演に参加した際に1日で済ませました。時間がなかったので朝から夕方までノンストップで駆け回ったのでかなり大変でした。
では順番に見ていきます。
◾️ロケ地① 冒頭の車窓撮り
MVの冒頭、イントロの車窓シーンは首都高中央環状線の江戸川区・船堀橋付近で撮影されています。画面の奥に東京スカイツリーの全景が映っています。手前には荒川。片側2〜3車線の大きな橋がかかり、鉄道のトラス鉄橋が見えます。背の高いタワーマンションのような建物が川沿いに2棟。これらを手がかりに場所を探しました。
上記の場面で言えば、大きな橋は都道50号線、トラス鉄橋は都営新宿線です。首都高中央環状線の船堀橋出入り口付近ということになります。
私は歩いていきました。
◾️住所 東京都江戸川区船堀2-4-11 (江戸川労働基準監督署)の近く
◾️最寄駅 都営新宿線「船堀」駅
駅を出て、スマホの地図を頼りに川の方角に向かいます。当然、首都高速には入れないので川沿いを歩いて都道50号線を目指します。首都高速ははるか頭上を走っているので、MVと同じ高さにはなりません。
ストリートビューでほぼMVに近いアングルが確認できます。
◾️ロケ地② スタジオ部分(木更津市)
飛鳥ちゃんが歌唱するシーンは、千葉県木更津市にある撮影スタジオ「L'Atelier de ZERO」で撮影されています。
撮影用のスタジオなので基本的に中には入れないと思います。移動時間の都合で、今回は行けませんでした。メインシーンではありますが。
◾️ロケ地③ 千葉市動物公園(千葉市若葉区)
「これから」のMVは飛鳥ちゃんのこれまでとこれからがテーマになっているので、過去のライブシーンが今回新規に撮影されたシーンと合わせて8ミリカメラ風に差し込まれています。一つ一つのシーンがごく短いため、MVをその都度静止しながら確認していきます。
最初に千葉市動物公園。レッサーパンダの風太で一躍有名になった動物園です。
◾️住所 千葉市若葉区源町280
◾️最寄駅 千葉都市モノレール「動物公園」駅
都内からだと1時間ほどです。
正門から続く緩やかな坂道を上がっていくと、最初に「モンキーゾーン」に辿り着きます。ニホンザルのほか、チンパンジーやゴリラ、テナガザルなどが暮らしています。
MVはチンパンジー舎、ゴリラ舎、それにフクロテナガザル舎の前などで撮影されています。
動物園は全体が小高い丘の上に立っていて、目抜通りのような中央広場の周囲に「モンキーゾーン」「平原ゾーン」「ライオン展示場」「鳥類・水系ゾーン」のようにエリアが分かれています。丘から少し下ったところに、動物たちに餌やりなどができる「ふれあい動物の里」というエリアが設けられています。
飛鳥ちゃんが駆け回っているシーンはおそらくここで撮影されています。配置などが異なるため、正確な場所はわかりませんでした。ファミリー層が多いので、邪魔にならないよう注意が必要です。
◾️ロケ地④ 真砂大橋(千葉市美浜区)
今回のMVの中でも象徴的なシーン。橋の側道に座り込んだ飛鳥ちゃんの後ろに、団地とマンションが見えます。「扇風機」のロケ地とよく似ていますが、場所は異なります。
◾️住所 千葉市美浜区真砂5丁目21番地の先
◾️最寄駅 JR中央・総武線「新検見川」駅
駅からは相当な距離があります。車で行く方が無難です。路線バスやタクシーなどの手段もあるかも知れませんが、全く土地勘がない場所なので駅から20〜30分ほどかけて歩きました。疲れました。
橋を渡った西側に幕張のビル群が見えます。MVでは東側を向いて撮影されていて、映っているのは「海浜検見川県営住宅」の1号棟です。
◾️ロケ地⑤ フェスティバルウォーク蘇我(千葉市中央区)
MVのラスト付近のシーン。遠くに海が見え、港の近くであることがわかります。場所は「フェスティバルウォーク蘇我」というショッピングモールの立体駐車場の屋上です。
◾️住所 千葉市中央区川崎町51-1 フェスティバルウォーク蘇我
◾️最寄駅 JR京葉線「蘇我」駅
西口から無料の巡回バスが出ていて、15分ほどで到着します。
立体駐車場は外階段を使って屋上まで上がることができます。日曜日の昼間でしたが、屋上には誰も車を停めていなかったのでMVに近い角度で撮影できました。
◾️後記
今回、一番わからなかったのがMVの最後にあたるこの場所でした。どこで撮影したのか?MVのシーンは夜のため全体が暗くてわかりづらい。画像検索でもうまくいきませんでした。
ヒントは他のシーンの撮影場所。スタジオ部分を除けば、多くが千葉市内でした。ロケ車の移動時間や、撮影の手間を考えても遠く離れた場所に行くはずはないと考えて、MVを頼りに千葉市の海岸沿いをGoogleMAP(航空写真)でしらみつぶしに探していきました。海をのぞむ位置にある波止場・埠頭。目印は画面の左奥にある2つの大型クレーン(多分コンテナの積み下ろしに使うものなので常設のはず)、そして右側にある縦長の倉庫のような屋根。しかも屋根は透明になっているのか光が透けている。これらの条件に該当する場所を探していきましたが、見つからず。
もう一度MVをよくよく見てみると、飛鳥ちゃんの立っている場所が海辺よりもかなり高い位置だとようやく気づき、海岸沿いの大きな建物ばかりを探していくと、今回の立体駐車場に辿り着きました。
不思議なもので、どれだけロケ地巡りをしたところで、本人に会えることはありません。可能性はゼロです。ただ、「ここに立って撮影していたんだな」と思えるだけです。ただの駐車場も、ただの橋も、ただの動物園も、MVやロケの撮影地に選ばれたら、そこは誰かにとっての「大切な聖地」になりえます。
飛鳥ちゃんが見たであろう景色を、同じ場所で追体験のように見る時、「どんなことを考えながらここに立っていたのだろう」と想像する。これは想像力の戦いです。まるで違う道を歩んでいて、たまたま同じ景色を見る。この予期しない偶然が、なんだかとても嬉しいのです。
◾️おまけ 卒業写真集「ミュージアム」パネル展 SHIBUYA TSUTAYA
ロケ地巡りは③→⑤→④→①の順番で回りました。朝8時に出発して終わったのは夕方5時過ぎ。足が棒のようになりました。けれど、東京に出てくる機会はほとんどないので、無駄にはできません。渋谷へ。
日曜日の夕方ごろでしたが、相変わらずカオスでした。外国人観光客、YouTuber、街頭演説する政治団体、警察官、何もかもがごちゃ混ぜの中、その中心に聳え立つQ-FRONT内にあるSHIBUYA TSUTAYAを目指します。
卒業コンサートに参加できなかった反動、ではないですが、飛鳥ちゃんの卒業写真集「ミュージアム」は他の写真集に比べてたくさん買いました。合わせて13冊。
書店チェーン別の特典ポストカード12種類をコンプしたかったため。封入ポストカード(ランダム)6種類もコンプできました。残る1冊は、1回目のSHOWROOM配信の際に限定販売されたポスター付きのものです。
いつか、SMAPの中居くんがテレビ番組でファンに向けて「オマエらはオレのケータイ代だから!」と言っていて、その言葉は本当にその通りで。
飛鳥ちゃんの月々のスマホの料金ぐらい、出すさ。
現金な話にも聞こえるけれど、一面の真実ではあると思う。「課金」とか「貢ぐ」とか、言い方は多々あれど、金額の多寡が問題なのではなくて、それはいわば、「奇跡を信じる力」だと思う。
飛鳥ちゃんのいない、1期生が一人もいない、真夏の全国ツアーがもうすぐ始まります。今回は、なんとか2公演ほどは参加できそう。
推しがどんどん卒業していって、確かに少しずつニュートラルな、箱推しに近い形になってきてはいますが、もう少しそばにいようと思います。
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発表があった通り、今回のツアーから演出家が変更されます。この令和の時代に、これだけメディアが発達した時代に、いまだ意識をアップデートできない人間がエンタメの中心にいられたことが不思議でならない。そして腹立たしくてならない。
早川ちゃんは、よく話してくれました。本当に拍手です。
乃木坂のライブに仕事で出入りしている知り合いに聞きましたが、
「あの演出家をかばう意見がまるで出てこないでしょ。つまり、そういうこと」
今回、運営の逃げ腰には辟易しました。対外的にも注目を集める組織である以上、「ハラスメント撲滅宣言」ぐらいの組織としての方向性ぐらいは示すべきだったんじゃないか。今回はパワハラ以前に、深刻なモラハラの疑いも強い。
私も後輩や部下を指導する立場にありますが、パワハラは一発アウトです。ただ、一番厄介なのは、「私の時代はこれぐらい普通だった」とか、「嫌なら辞めればいいのに」と平然と言い放つ人間がいることです。
今回の件でも、似たような意見があったそうです。発言の真意は分かりません。ただ、想像力が根本的に欠落しているのだろうと思います。
自分は大丈夫だから周りも大丈夫なはずだという、思いやりのかけらもない致命的なまでの想像力の欠如が、集団としてのハラスメント放置を助長させている原因です。
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嫌な話はここまで。
グループのもう一つの目標、国立競技場ライブ。
今年それが実現するのかはわかりませんが、賑やかな「いつもの夏」が戻ってくることを信じて。
2023年6月6日