女子バックパッカーひとり旅|ヨーロッパ|フランスPart.2「広大なルーブル美術館を巡る」
1.夢のルーブル美術館へ
午後は、ルーブル美術館を観光します。
こちらもチケットは、「パリミュージアムパス」を使用しました。
1つ注意点なのですが、ルーブル美術館は入場時間の予約が必須になっています。
ミュージアムパスを使用する場合は、ルーブル美術館のアカウントを作って、チケットの購入のページまで行って、「Paris Museum Pass holders」のところから0.00€の時間指定チケットを購入します。
購入の際にミュージアムパスの番号を入力する欄などはなかったので、パスを購入する前に時間指定だけしておくこともできるようです。
ただ、指定された時間に行ったとしても、結構列が長く、30分ぐらい待ちました。
入場までに思ったより時間がかかってしまうので、次の予定まで余裕を持ったスケジュールを立てておいた方が良さそうです。
ルーブル美術館の佇まい
ルーブル美術館の魅力はたくさんありますが、私が現地で印象に残ったのは、威厳があり広大な美術館の建物!地下2階から地上2階まである5階建で、(ルーブル美術館には0階というものが存在します)とても大きな建物です。
ルーブル美術館の建物は、元々12世紀ごろに城塞として建てられたもので、それに幾度となく改築を重ねたのち、1793年に美術館として開館したそうです。異彩を放った堂々とした佇まいは、長い歴史のバックグラウンドがあるからなんですね。
ちなみにルーブル美術館は、世界最大の美術館で、約38,000点の美術品が展示されているそうです!すごい量ですよね。一体何人体制で管理しているんだろう、、。
内部の装飾などもとても華やかです。
どこまでも続くきらびやかな天井がに思わず見惚れてしまいます。
モナリザ
ルーブル美術館といえば必ず見たいのがモナリザ。イタリアの画家レオナルド・ダヴィンチが1500年代に描いた肖像画で、「世界でもっとも知られた、もっとも見られた、もっとも書かれた、もっとも歌われた、もっともパロディ作品が作られた美術作品」とも言われるほど有名な作品です。
絵画を、絵画として初めて認識したのはモナリザという人も多いのではないでしょうか。私も物心ついた頃にはモナリザの存在を知っていましたし、知らないうちに人の潜在意識の中に存在している、不思議な芸術作品ですよね。
今回観れると思って、ワクワクしながら展示してあるスペースまで向かいました。
いよいよ対面したモナリザが、こちら。
写真だと分かりづらいですが、思ったより小さいです。
いつかの美術展で、葛飾北斎の神奈川沖浪を見た時と同じ気持ちになりました。あの作品も、結構小さくてびっくりしました。笑
ただ、小さい絵ながら、奥行きだったり、不気味な感じだったりがして(今までモナリザを見てきた上での先入観かもしれませんが)背筋がゾゾっとしました。
モナリザの展示の前は、人がたくさんいて、まるでライブハウスのような感じ。一枚の絵にあんなに人が集まっているのは、初めて見ました。その様子も、モナリザという絵が持つ、不気味な力強さのようなものを証明しているような気がして、すごく貴重な良い体験をしたなと思えました。
サモトラケのニケ
次に見に行ったのは、「サモトラケのニケ」。
ちなみに、作品名のサモトラケはこの銅像が発見された「サモトラケ島」からきていて、ニケはギリシャ神話で「勝利をの女神」という意味だそうです。「サモトラケ島の勝利の女神」と言った感じでしょうか。
実はこの作品、私に取ってとっても印象深い作品なんです。
中学の時、私は美術の授業が好きでした。絵を描いたり作品を作ることも楽しかったですが、美術の教科書をみていろいろな作品を眺めることも、大好きでした!
そんな中学時代の教科書に、この「サモトラケのニケ」が載っていたのですが、ちょん切れた首と、生き生きとした翼のコントラストが衝撃的で、かっこよくて、印象に残ったことを覚えています。
今回実物を見られるということでワクワク、、!
実物はこんな感じ。
翼が精巧に作られていて、今にも羽ばたきそうな感じでした。
ルーブルの建物とのバランスも、かっこよかったです!
個人的に今回見た作品の中で1番感動しました。
みなさんもルーブルに行かれる際は必見です。
ミロのヴィーナス
続いて見に行ったのは、「ミロのヴィーナス」。サモトラケのニケと同じ、紀元前2世紀ごろの古代ギリシャで制作された彫刻の女性像です。
ヴィーナスは愛と美の女神と言われており、ギリシャ神話話の中ではアフロディーテと呼ばれています。
美術品の題材として使われることもおおく、ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」なんかは特に有名ですよね。
実物はこちら。
体の曲線が女性らしさを強調していて、石像なのになんだか柔らかい雰囲気。
ミロのヴィーナスについて、調べる中で、清岡卓行さんの「ミロのヴィーナス」という文章を見つけたんですが(国語の題材になることも多いみたいです)、ここには、腕や手は「世界との、他人との、あるいは自己との、千変万化する交渉の手段である。」とありました。
つまり、周囲や自分と関わっていくためには、腕・手が大きな役割を担っているとのことです。
また、最後の一文には、「ほかならぬその(手の)欠落によって、逆に、可能なあらゆる手への夢を奏でるのである。」とありました。
交渉の手段としての手が欠落しているからこそそ、私たちはミロのヴィーナスが、人1人の両手で媒介できる関係性を超えて、より大きなものと関わっているような、無限のロマンのようなものを感じるということですかね。
というか、1つの美術品をこんなにかっこいい、そして的を得ている文章で表すことができるなんて、詩人はすごいなと思いました。
他にも色々な絵や彫刻を見ながら、2時間ほどでルーブル美術館を散策しました。
駆け足でしたが、必ず見たいと思っていた作品は全て見ることができました!
美術が好きな人は、有名作品を間近で見れて大興奮間違いなしです。
2.パリのラデュレでマカロンを堪能
ラデュレの店内
集中して美術品を鑑賞した後は、スイーツで糖分補給。
この日は、シャンゼリゼ通りにある「ラデュレ」を訪問しました。
実は、私が旅をしていた2024年2月現在では、日本にあるカフェ併設のラデュレは全て閉店してしまっていたので、パリで行ってみたいと思い、行ってみることにしました。
※その後2024年4月に新しい店舗がオープンしましたが。笑
テーマカラーのミントグリーンを基調とした、可愛らしい店内には、定番のマカロンやチョコレートなどが並んでいました。
カフェスペースは1階と2階にあって、私たちは2階に案内されました。
2階にはお花で装飾されたグランドピアノがあり、タイミングが良ければ生演奏を聴くことができます。
マカロンセットを注文
素敵な店内で、うっとりとピアノの音色を聴きながら、何を注文しようかな〜とメニューをパラパラめくります。
最終的には、マカロン6個セットと、ドリンクを注文しました。
素敵なテーブルセットで運ばれてきたマカロン。小さい台座にちょこんちょこんと乗っていて、とっても可愛らしいです。
私が注文したカフェラテには、ラデュレのイニシャル「L」の文字が描かれていました。
マカロンの味もいろいろあって、選ぶのが大変でした。
ちなみに、青色のマカロンはマリーアントワネットという味で、紅茶風味でした。
見た目重視で選んだ味もありましたが、さすが名店、全て美味しかったです。
お気に入りは、花の香りが華やかなローズ味でした。
適当なパリの店員さん
おやつを楽しんで、お店を後にしようとした際に、先輩が店内に折りたたみ傘を忘れたことに気がつきました。
急いで元いた席に戻ると、すでに傘は無くなっていたので、店員さんに忘れ物があったかを聞いてみて、店内を探してもらったのですが、「なかったよ」と言われました。
ただ、海外の色々なところを旅した経験から、外国の店員さんたちは個人プレーが多く、スタッフ同士の連携が取れていないことが多い+明らかに忘れ物がしまってあるだろう物置のような部屋を見つけたので、他の店員さんを捕まえて、「傘を忘れたんだけど、あの部屋の中にありませんか?」と聞いたところ、、、ありました!!笑
店員さん、適当です!
ただ、日本のサービスが良すぎるだけで、海外だとこっちがスタンダードな気がします。ぱぱっと見て、ないよ〜と言われる感じ。笑
海外で、この人あんまり真剣に取り扱ってくれないなという時は、諦めず何回かしつこく聞いてみるか、聞く人を変えてみて再度トライすることをおすすめします。笑
つづく