春の訪れ、探訪、味わい、観劇。
最近の肴は、お刺身に塩をかけてしばらく冷蔵庫に置いておき、水分が出てきたら軽くキッチンペーパーで拭き取り、九州醤油で味わうのが定番となっている。
塩は、藻塩や岩塩など変化をつける。
鰤などは脂が滲み出てきて、旨味が増す。
塩を振ると食材から水分が出て、入れ替わりに旨味を食材の中に取り込むのだそうだ。
そういや、春は鰤の産卵期だ。
命の息吹、新しく何か生まれる時期。
今日は、成城学園まで足を伸ばし、何かが生まれる時の目撃者になってきた。
さんらん
「共生」
2021年3月17日~21日
成城学園前 第Q藝術
演出 尾崎太郎
https://sanran.jimdofree.com/
演出は皆ご存じ?たろちゃん。
そして、出演者には新人会の永野さんも名前を連ねる。
久しぶりに照明の近い客席に座り、フットマイクもワイヤレスマイクもない、舞台との近さを目の当たりして、感慨深く。
客席数1000人以下の劇場を「小さい」と言うようになった自分にチクりと刺さりもし。
小劇場、中劇場が主戦場だった昔と比べ、
なんの因果か、今は「商業」「大劇場」
色々な芝生が青く見えちゃったりするぜ。
どこの芝生で生きようが苦労はあるのだけど。
そんな事を思いながら、ゾウとその周りの人々のお話を時代の変遷を交えながら、拝見。
出てくる動物、ゾウ。
公演場所、小劇場。
どないすんねん。
素直に見れました。
影も楽しめた。
もうちょっと永野さん見たかったw
全体を通して感じられる、暖かみのある雰囲気に、とても静かにピシッピシッと亀裂が入るような空気感がたまに差し込んでくるのも良かった。
終演後、会場整理もやっていた、演出家たろちゃんと少しお話。
演者の永野さんとの面会は時節柄、諦め。
永野さんもだけれど、前に会ったのは何年前だろうか。
そんな間に、何人もの人達が向こうへ行ってしまった。
よく一緒に酒を呑んで、やらかしてたのになぁ~。
新青梅街道で一升瓶片手に回し呑みしたりw
客席に、いつもの折り込みの束が??と思ったら、
今作品のクリアファイルが。
洒落てるねぇ。
そうか、折り込みは時節柄なかなか難しいよな。
じんわりと深く、刺激受けました。
僕も鰤のように、旨味、閉じ込められたかしら?