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人生最大のピンチには、人生最大のチャンスが舞い降りてくるもの、なのかもしれない。
わたしは大学時代、そして社会人になってからも、メンタルがめちゃくちゃ弱くて不安定で、安定剤や睡眠剤などをもらい、それで何とかバランスを取って暮らしていた時期があります。
それと並行して、スピリチュアル界隈や自己啓発系の話が大好物だったので、そういう本ばっかり読んで、良さそうなことが書いてあればノートに書き写してましたね…
あーでもないこーでもない、こうすればいいのに、どうしてわたしは出来ないんだと、いつも自分を責めまくって生きていました。
そんなわたしの人生が変わったのは、7年前にとあるコーチングを受けてからなのですが、
そもそも、なんでこの時に思いきってコーチングを受けようと思ったのかと言いますと。
もうわたしの人生詰んだ…藁をもすがりたい、何でも誰でもいいから助けて…!!!という状況になったからなのです。
このとき、息子3歳。幼稚園に入園したら給食が始まるから、その前にいろんな食材を食べてみて、幼稚園で初めて食べる食材がないようにしておいてください、と連絡をもらっていました。幼稚園で初めて食べた食材にアレルギーがあると、そりゃー対応が大変ですもんね。
で、とある食材をちょっとだけ、食べさせてみたんです。それが本当に、ひどいアレルギー症状を起こしまして。
結果的に救急車を呼び、一旦落ち着いたところで帰されそうになったものの、念のため泊まった病院で、アナフィラキシーショックに陥りました。あのとき家に帰っていたら…息子は本当に危なかったなと、今でもゾッとします。
それをきっかけに、息子はエピペンという、緊急時に使う注射を常時持ち歩くことになり、新しく入園する幼稚園では給食が食べられないことになり、料理苦手なわたしが、看護師パートの仕事をしつつ、毎日お弁当を作って持って行くことになりました。
その頃夫は、そのわずか数ヶ月前に、1年半の療養休暇から職場に復帰したばかり。
義理の父も脳梗塞で倒れ、梗塞した部分の関係で精神症状が酷く、その様子を見て、夫も心身の調子が再び不安定になり。
もうわたしは1人パニックでした。何をどうしたらいいのかわからなくて。ただただこの先が見えなくて不安で、元々のメンタルの不安定さがまたぶり返して、真っ暗な部屋の隅っこで体育座りして、1人泣く日が続きました。
今この状況で、わたしがしっかりしなきゃいけない。でも、わたしももうこれ以上頑張れない。どうしたらいいのかわからない。
そんな時に、以前にFacebookで友人がコーチングを受けて思考の癖が変わったことで劇的に周りも良い方に変わった、と書いてあったな…というのをふと思い出したんです。
本当に、思考の癖が修正できたら変われますか。本当に、こんなわたしも変われますか。もうこんな人生嫌なんです。
そうメッセージを送ったのを、今でもよく覚えています。真っ暗闇で、めちゃくちゃ深刻な、重い文章を。笑
そんな状態になるまで、わたしは誰かを頼ることができなかったし、生きているうちに自分の考え方を変えられるなんて思ってもみませんでした。
自分の考え方、捉え方、ものの見方が変わることで、どんな風に人生が変わっていくのか、全然わからなかったけれど、とにかくそこに懸けました。
結果的に、これがわたしの人生最大のターニングポイントになったんです。ここからV字回復が始まって、生き返ることができたと思っています。当時のコーチはまさに、命の恩人ですね。このコーチにも、「こまちさんが一番変化の大きかったクライアントさん」だと言われました。今はもう、記録更新されたかな…笑
ここから息子との関係、夫との関係、そして全ての根っこの根っこにあった、実母との関係を嫌というほど目の当たりにして、ガッツリ向き合っていくことになりました。
人生最大のピンチというどん底に、人生最大のチャンスという花びらがひらひらっと舞い降りてきた感じですね。それまでの自分だったら全然気付きもしなかったか、見て見ぬふりをしていたはず。
でもあの時、勇気を出してその花びらを拾ったわたし。「教えてください!!」「それをください!!」とお願いできたわたし。よく踏み出したね、と褒めてあげたい!!!!!
今思えば、やかましい頭の声を退けて、自分の肚からの声を聴いて、初めてその願いを叶えてあげることができた瞬間だったなと振り返っています。