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今日の1本 ドラマ編 その10
今期(2024年冬)のドラマだと、(他もものすごくいいのがあるドラマ大豊作クールではあるが)やっぱり「ゴールデンカムイ -北海道刺青囚人争奪編-」がぶっちぎりで面白い。原作読んでいてもここまで楽しめるのだから、未読勢はハラハラドキドキ大笑いできるだろう
って、終わってもないので当然今回は「ゴールデンカムイ」じゃないし、他の今期ドラマじゃない。以前に見たお気に入りの1本をご紹介しようと思う。とはいえ…………これ?今?と思わないこともないのだが………それでも全く見てない方に刺さればいいし、見た方にも少しでも共感してもらえたらと思う
それでは今日のドラマ、1本はこちら!!
ブラックペアン
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キャスト問題とか見てる側には関係ない
正直そう思うのだが、配信は大丈夫だからまあいいか
あれ?前期やってた………のは?そう、この秋2をやったばかりだ。あえて今回は最初のシーズンを取り上げる。いきなり2を見ても大丈夫とはいえ、こっちから見る方が分かりやすいし楽しめるだろう。その辺は先に書いた通りだ
それではネタバレなしのあらすじを……
医師国家試験受験後、合否判定を待ちつつ東城大学医学部付属病院の研修医となった世良雅志。佐伯清剛教授を頂点とする総合外科学教室(通称・佐伯外科)に入局した世良は、入局から3日目、帝華大学からやってきた新任の講師・高階権太と遭遇する。高階は食道自動吻合器「スナイプAZ1988」を引っ提げ、手術の在り方、若手の育成に一石を投じて波紋を呼び、総合外科学教室の秩序を乱す言動と相まって周囲からの反感を買っていた。また「佐伯外科」には「オペ室の悪魔」と呼ばれる万年ヒラ医局員の渡海征司郎がおり、世良は高階や渡海との関わりの中で医師として成長していく
「チーム・バチスタの栄光」でお馴染み、海堂尊の小説が原作の医療ドラマになっている。これ、もう6年も前なのか………そりゃキャストの方々も若いわけだ。さらにその間に朝ドラ主演をした趣里もいるわけで………2での演技も納得がいく
さて、あらすじには渡海はあっさりしか出てこないが、基本この物語は二宮和也演じる渡海征司郎の話だ。竹内涼真の世良は主人公ではあるものの、主役ではない(こういう作品も結構あるが、説明が難しいなぁ)。渡海の父と、内野聖陽が演じてる佐伯教授の因縁と、渡海の行動原理がイマイチ読めないこと、これが見どころになっている
見所はなんといっても怪しげな演技のニノだろう。2では別人も演じている訳だが、きちんとキャラクターは演じ分けしている。今作では渡海だけだが、その憮然とした表情と気だるげな動き、にも関わらずの天才医師ぶりが素晴らしい
「童顔で医者に見えない」etc…批判も多いと聞くが、それはイメージもあるだろうし、なにより個々人の感想だ。理解はできるが、個人的にはハマり役だとも感じた。付き従う趣里演じる看護婦猫田も、言動その他で渡海の右腕らしい怪しさを補強していた
竹内涼真や葵わかなの爽やかさがあるからこそ、ますます渡海は取っ付きにくい………どころじゃない、凄みが増している。小泉孝太郎含めその他のキャストもみなハマり役で、そのことが物語への没入感を強くさせていると感じた
やっぱり映画・ドラマは脚本と俳優の両輪が必須。改めてよくわかる至高の医療ドラマだったと思う。ある程度内容は予習した(私はネタバレを好んでたりするのだ)「ブラックペアン2」も楽しみで仕方ない
それだけこちらのファーストシーズン、オススメである。是非とも!