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ガダノゾーアと消しゴムと
変な名前から始まるこちらの記事、勘のいい方なら「あー!クトゥルフTRPGか………」と気づくかもしれない…………
が、実は大ハズレ!!
我々世代(50代、これって初老?^^;中高年と言いたくはある)にはドンピシャな(ってこういうのがオッサン臭い)ウルトラマンの話である
そもそも私ウルトラマンは微妙にブームから外れてる。レオも終わり、最初にリアルタイムだったのは「ザ☆ウルトラマン」。アニメーションだ。その後小1で「ウルトラマン80」で主流とは言い難いラインナップ………
とはいえ今と昔は若干事情が異なっていた。多くのタイミングで(特に夏休みにはかならず)再放送があったのだ。なのでビデオはなくとも、また必ずしも見たいものじゃなかったにせよ、常にウルトラマンは側にいた。そして個人的に何より近くにいたのは
ウルトラ怪獣消しゴム
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子供の頃の主なおもちゃはこれとレゴだった
プラモデルはその後の話だ
だ。そう、タイトルの消しゴムってこれ。もう売るほど持ってたな〜少なくともそのお陰(プラス怪獣図鑑)でほとんどの怪獣を判別できたものだ。まあストーリーは見て知ったものもあれば、本で見たものもあったが。まあ小さい子供の関心は基本怪獣が全てだからいいのだ
で、他記事にあるとおり速読な私は、片っ端から本でウルトラマンを読み漁った。当然直にテレビで見たいは見たいが、そうそう好きなものが見られるわけじゃない。今思うとどういう基準なのか、多少(だいぶ?)首を傾げるような編成で放送されてたように思うし………
さてさて、そんな私も少年になっていきウルトラマンからは離れた………ガンダムやロボットアニメにリアリティを感じ…………たのはそうなのだが、別にウルトラマン筆頭に特撮が嫌いになったわけじゃない。単純に作られなくなったのだ。むしろその物語の奥深さを知りもっとウルトラシリーズにはのめり込んだ
だが無い袖は振れない。というかビデオレンタルはできたものの、ダビングなどもまだ機材がないし、1巻で4話しか入ってないのだから、そんなに借りるには財力が足りない………
もちろんもっと素直に大河ドラマとかも見出してるからとか、コンピュータゲームやTRPGやってるとか、その他もろもろ色んな諸条件が重なってるわけだ。この辺は他の方々も他の趣味志向などで同様だと思う
そんな状況が変わったのは……そう平成ウルトラマンが始まったからだ。その第一作
ウルトラマンティガ
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だから身体に紫色を使えるように……
おかげでシンプルだけど映えるデザインに!
まさに新しいウルトラマンだった
は、まさに新時代のウルトラマンだった。姿形ももちろんだが、物語も大変よく作り込まれていて、今までとは違う「ウルトラマン」を大切にしていると感じた(それまでのウルトラマンとは世界が違う)
またキャストもなかなか攻めていて、主人公ダイゴをV6の長野博、ヒロインのレナを初代ウルトラマン黒部進の娘、吉本多香美が演じていた。隊長の高樹澪と合わせて本当に豪華だったし、それぞれがとても輝いていた
そんなウルトラマンティガがそれまでとは違うのはラストもそう。ラスボスの登場だ。あれ?エースのヤプールとかレオのマグマ星人は?となる方もいるかもしれないが、少なくともその戦いは途中で終わってたりする
というわけで実写シリーズ初(ザ☆ウルトラマンにはあった)の最終決戦、出てきたのが………
ガダノゾーア
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元のガダノゾーアも様々な描かれ方をしていた
こちら怪獣としてもピカイチの気持ち悪さ
これが闇の支配者と言われて納得してしまう
である。ここで最初の文章だ…………「クトゥルフTRPG………」。つまりこの設定、一部(と言うべきか悩むところだが)クトゥルフ神話から取られている。浮上してきた大陸ルルイエも、旧支配者ガダノゾーアも(ロイガーも)ラブクラフトの小説に出てきている
当時もうクトゥルフ神話には触れていた私としては、ん?と思わなかったでもないが、よくよくまとめられていて違和感もなく受け入れることが出来た。そこはやはりシリーズ通しての脚本の妙と言えるだろう
やはりこの作品は特別人気があり、今でも愛され続けている。続編映画もダイゴ主軸のパラレルワールド映画も作られて、今なお忘れられない名作になった。私も好きなウルトラマンシリーズは?と聞かれれば一も二もなくウルトラマンティガと言う
大人の視聴に耐えうる、というかむしろ感動を呼ぶ名作………もし興味が出たら是非とも…………ってなんだか「今日の特撮」みたいだな………
でもひとつ言えるのは、私を作っている一部は間違いなくウルトラマンである、ということだ。みなさんの一部にはどんなものがあるのか、何か考えるキッカケになれば嬉しい