私のお気に入り#11〜15
某所で私のお気に入りをテーマに書いている文章をまとめました。
気づいたらいっぱい溜まってた。
11
カレンダーの裏紙が好きだ。
小さい頃は毎月、月末が楽しみだった。
大きなカレンダーの裏紙がもらえるからだ。いつもはチラシの裏紙を使うが、カレンダーはチラシの2倍くらいの大きさがある。
びりりと破り取ったカレンダーを、待ってましたと言わんばかりに親から受け取る。
まっさらな紙を目の前にするとわくわくする。
何を描こうか。
さらさらとした手触り。
薄めの紙は、テーブルや下敷きなどの硬いものの上で描くと、カツカツとペン先が当たる感覚がして心地良い。
ペンだこができるまで夢中になって落書きした。
ケチな私は、スケッチブックなど買わずに、今でもカレンダーやチラシの裏紙や、プリントミスしたコピー用紙などに落書きをしている。
スケッチブックは、紙が厚くざらざらしていて、安っぽいつるっとした紙に慣れてしまった私には合わないのだ。
最近はエコの観点からなのか、チラシもカレンダーも両面刷りが増えた。ちょっとだけ悲しい。
12
チャイナ服が好きだ。
ちなみに2次元の話。
チャイナ服のどこが好きなのだろうと考えてみたが、なんとなく胸元あたりにときめく。
たぶん襟とボタンが好きなようだ。
スタンドカラーのあの襟は、チャイナカラーとも言うらしい。
でも無印でよく売ってるような、スタンドカラーのシャツはそんなに好きでもないんだよなあ。少し襟がゆるゆるしてるからかな？
似てるものだと、タートルネックはどうだろう。厚手のもこもこしてるのはそんなに好きでもないけど、薄手のピタッとしてるヤツは好きかもしれない。
と、なると首にピタッと沿うような襟が好きなのだろうか。
きっとそうだ。わかる人にはわかると思うが、宝石の国という漫画で宝石たちが着ている制服の襟なんかも好きだ。ピッタリ首にフィットしてる感じの襟。
首が細く長く、きれいに見えるから好きなのかもしれない。
長くなるのでボタンの話ははまた明日。
13
昨日の続き。
チャイナ服のボタンが好きだ。
紐を結んでできたボタン。チャイニーズノットとかアジアンノットというらしい。
似ているものに、金沢に旅行に行ったとき、水引を使ったアクセサリーを見かけたが、あれもかなり好みだった。
曲線と直線が組み合わさった幾何学的なデザインが好きなのだと思う。
でも、カンフー服みたいなシンプルなデザインのボタンも好きなんだよな。
そういえば、肋骨服とかナポレオンジャケットも好きだ。紐とか縄が取り入れられたデザインの服が好きなのかもしれない。
ところで、カンフー服っぽいデザインのとあるチャイナシャツを買おうか結構長いこと悩んでいる。
というのも、チャイナシャツと検索窓に入力したら、「チャイナシャツ ダサい」というサジェストが出てきたのを見てしまったのである。
え…ダサいかな…。かわいいと思ったんだけど……。
人の評価なんか気にせず着たいものを着ろ！と言う自分と、ダサいのは嫌だ〜〜〜と言う自分。
薄手のシャツだから着れる季節がもうすぐ終わってしまうな…と考えつつ、まだ頭を悩ませる。
14
流れる水が好きだ。
川崎に住んでた頃は、多摩川や鶴見川沿いの土手へよく散歩しに行っていた。
太陽の光を反射してキラキラ光る水面を見るのが好きだった。
水の流れと一緒に私も歩く。
水が流れる様子を見ているとなんとなく心が落ち着く。
あとは海も好きだ。
引いては寄せる波。岩場にあたって白く砕ける波。ずっと見ていられる。
おそらく、不定形のものが流れ、漂ったり、揺らめいてる様が好きなのだと思う。
たとえば、タバコの煙、クラゲ、焚き火の炎とか。どれも好きだ。
毎回形を変え、二度と同じ形になることがないから見てて飽きないのだろう。いや、厳密に言えば同じ形になってるときもあるのかもしれないけど。
15
クラゲが好きだ。
会社員時代、1秒でも長く会社のデスクに居たくなくて、でもお店で食べるお金はないから、昼休みはいつも歩いて10分くらいのところにある川っぺりのベンチでご飯を食べていた。
6月頃のその日もコンビニで買ったおにぎりをもぐもぐしながら、ボーっと川の流れを眺めていると、ビニール袋が漂っているのを見つけた。
でも、よく見てみるとなんかおかしい。模様がついているように見える。
あれは…もしかしてクラゲじゃないか？たぶんミズクラゲだ。
クラゲって普通にその辺を泳いでいるのか！水族館でしか見れないものだと思っていたので、とても感動した。
クラゲは日ごとに増えていった。6月下旬には川面いっぱいにクラゲが漂うようになった。
クラゲは何を考えてたゆたっているんだろうなあ。ふわふわ、ゆらゆら、あっちへ行ったり、こっちへ行ったり、川の流れにされるがまま流されてみたり。
そもそも、クラゲには脳があるのかな。
私も何も考えずにゆらゆら漂いたいなあ。
午後も待ってる仕事のことを考えると憂鬱だけど、今だけはそんな事も忘れて。
私もクラゲと一緒に漂うのだ。
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