10/9 腕枕と猫

長い長い夏がようやく終わり、やっと涼しくなってきた。すると、猫たちはぬくもりを求めてヒトに寄ってくる。

にょいしょ様も久しぶりに夜ベットにやって来て一緒に寝るようになった。
猫と一緒に寝るなんて、なんて素敵だろう、と思う人もいるかもしれない。ところが、これがなかなかに骨が折れるのだ。

なぜかと言うとにょいしょ様が必ず腕枕をご所望されるからである。
二の腕の上にべったりと張り付いたように寝そべるにょいしょ様。こうなると寝返りを打つことができない。
腕を引き抜こうとしようものなら、化け猫のような恐ろしい声を上げて抗議するのだ。
他にも枕を取られたり、ベッドの真ん中をでーんと占拠されたり。私はベッドから落ちないギリギリのところで縮こまって寝る他ない。
にょいしょ様と一緒に寝ると、いつも眠りが浅く朝起きるのがつらい。

とはいいつつも、猫と寝る幸せもやっぱりあったりする。腕の中でごろごろと喉を鳴らし気持ちよさそうに目を細めるにょいしょ様。ヒトのそれよりも小さくて速い、トクトクという鼓動が私の腕越しに伝わってくる。
この姿を見ちゃうと寝室から追い出すなんてとてもできなくて、つい一緒に寝ちゃうんだよなあ。

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