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DXってアンテナではなかったっけ?

最近よく聞く言葉。ITが発達して人々の生活が、あらゆる面で良い方向に変化させる事。ITってインターネット・テクノロジーでなくってインフォメーションやったんだと今さら知った。(笑)要するにインターネットやコンピューター技術なんかの総称をいうのだから、それを活用して生活を良い方向に、皆がwin winになるようにするのが、DXなんやなあ。

むかし むかしの事じゃった

京都の祇園に小さな旅館があって、なんでも有名映画監督や色々な文化人も泊まる宿があると聞いたが、一見さんはお断りという事だったので、京都の友人に宿をとってもらう事にした。友人はわざわざ旅館に尋ねて行き「〇〇の〇〇ですが、1泊部屋を取ってもらいたい!」とお願いに行ってくれた。

まずはチェックイン。部屋に通されたが6畳か8畳の一間。廊下にスリッパを脱ぐので、何処の部屋に何人泊まっているかすぐわかる。

夕食は友人夫妻と何を食べたか全く覚えていないが、門限近くの時間に宿に戻った。さあ どう声をかけようかなと思った瞬間「おかえりやす お湯もわいています。」と着物姿の女将が現れた。どこで見張っていたのだろうか?不思議だった。

不思議だなあと布団に入り、通りから置屋に帰る芸妓さんの会話と、隣の人のイビキを聞きながら眠った。

ともかく この宿の女将のもてなしが有名監督や文化人を虜にしているのだろう。そしてもう一つ、シンプルだけど朝食が美味しかったのが記憶に残っている。ちゃんとした出汁巻き、焼鮭。この思い出がホテル花小宿の朝食に繋がっていると思う。

今から35年ぐらい前の事だった。

※補足 調べたら今でも営業しておられたが、いくら何でもあの時の女将は引退しているだろう。どなたが後をやっているのか知らないが、だいぶん変わっているようだ。

デジタルとアナログ

デジタルとは「連続的な量を段階的に切って数字で表す事」。アナログは「データーを連続的に変化する量で表す事」要はアナログ時計とデジタル時計や車のスピードメーターを思い出せばよい。

でも最近のスピードメーターはデジタル信号をアナログのメーターのように表示している。だからきっちりした数値で表すか、感覚的に表すかの違いだと思う。

最近、客室のカギをキーレスにした。アナログ的にカードを使用する事も出来るが、紛失などを考えると数字を入力してもらう方が良い。

実際お客さまに使って頂いているが問題はないし、喜ばれている。

しかし一方で我々接客する側は鍵(アナログ)がないと結構不便だ。

お客さまに鍵を提示してもらう事で「〇〇様ですね」と名前で呼ぶ事が出来るが、最近の働き方改革の影響で、常に同じスタッフがフロントにいるわけでもないので、毎回「お名前は?」とか「どちらさまでしたっけ?」と聞かなければいけない。

もしトラブルなどがあってお客様の心象を害している時などは、炎上してしまうかもしれない。

顔認識システムはどうなんだろう?

現在まだ i Phone x を使っているが、購入してすぐに台湾でタクシーの中で無くしてしまった。暑い所なので短パンのポケットに入れていてスマホがポケットからシートに落ちたのが原因。

そこで交番に行くと、すぐに街角の監視カメラを動かして何処のタクシーが僕を降ろしたかを調べて、タクシー会社に連絡を取ってくれ、スマホはすぐに僕の手元に戻った。

日本以上に進んでいる事は台湾にはたくさんある。改めて思った。

中国に行くと、あちこちに監視カメラがある。そりゃデモも出来ないし悪い事も出来ない。

よく「警察24時間 驚愕の・・・」というテレビ番組をよく見ると、コンビニなんかの監視カメラで悪い事をした奴は捕まっている。

これを使えないかと思って、顔認識システムを販売している会社を検索した。兵庫県にもその会社があったので、連絡を取った。

そして本社に行き実際に体験してきた。

まずは現場を見に来るという事で、話は終わった。

共同開発・・・

後日、その会社の東京の担当のTOPと姫路本社からスタッフがやって来た。

「パッケージをそのまま販売して、使い勝手が悪かったり、不都合があったりするのは会社としても問題だ。そこで考えられるすべての要望を聞きたい」というのだ。

顔認識ソフトは犯罪防止の為に使われる。例えば本屋などでは他の本屋と情報共有して、万引き常習犯がやってくると、万引きをする前に「いつもお世話になっています。」と言って万引きをけん制するらしい。

だったら銀行なんかは便利ではないのか? 問題の有る人や、身なりはみすぼらしくても大金持ちはいるだろう・・・と聞くと、銀行は金融庁のお達しで使用できないという。

まあ御所坊のグループで使うとしての最大の要望を伝えた。さあどこまでできるかはわからない。

先読み行動

“おもてなし”とはお客様の欲する事を言われる前に提供する事だと考えている。その点では外国のバトラー。執事の求められるものは完ぺきに行う事とは少し違う。

よく“おもてなし”をスタッフに説明するのに、「お客様が温泉から出て来たとする。どうするか?」と聞く。

たいがいは考え込んでしまう。

では、君が温泉に入ったらどう? 有馬の温泉は塩分濃度が濃いので身体の水分が温泉に取られて、湯上りには水を飲む方が良い。

そしたら???・・・

最近の子は、「水の自動販売機を探す」って答える(笑)

「ようは喉が渇くだろう? だから冷たいお絞りと少し冷たい水を持っていくと喜ばれるんじゃない?」

「その為には実際温泉に浸かってみるとか、ようは経験が大事なんだ。水を提供するという事はすぐに出来るが、自分が経験してお客様の求めるモノを先回りして提供出来るようになるには、サービス業は奥が深いし簡単ではないんだ。」と言っている。

そこで顔認識が出来れば・・・

チェックインの際にお客様を登録しておく。御所坊の場合は、ほとんどのお客様がフロント横の階段を利用する。階段にカメラがあれば、お客様がおりてくるとしたら・・・チェックアウトの時間帯か、食事の時間帯か?散歩にお出かけの時間帯か?それとも・・・何か要望があるのか?

都市ホテルで客室からフロントに電話をすると「はい〇〇様。」と答えてくれる。だから同様に・・・

夕食の時間帯にお客様が階段を下ってくると、どのお客様がおりてくるのが分かるから・・・

「〇〇様ですね! お食事の席にご案内いたします」と出来るし、サービス係のタブレットなどにも、〇〇さんが降りてきて、食事だと分かるので、名前を呼んでサービス提供が出来る。

そうなると色々なことが考えられる。

ただし、「この電話はサービス向上の為に会話を録音させて頂きます。」というアナウンスが流れるように、HPなどに、お客様の安全とサービス向上の為に顔認識ソフトを使用しています。という様な案内文を記載しないといけないようだ。

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金井啓修
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