思い切って働き方を変えた結果【就社→就職】
日本では会社で働くことを”就職”といいます。
漢字だけを読むと「職種を決めること」の様に見えます。
しかし、多くの人が特定の職種をずっとやるわけではありません。
就活で入社する企業は決めるものの、何をするかは分からないという人が多数派です。かく言う私もそうでした。
新卒ではいわゆる伝統的な日系大手企業に入社しましたが、職種は決まっていませんでした。
カッコいいと思った企画職を希望するもあえなく撃沈。大多数が行く営業に私も配属をされました。
当時の私はこのシステムに何の疑問も持っていませんでした。
「あぁ、会社に企画の適性はないと判断されたのだな」という悲しい気持ちはあったものの、仕方がないと割り切っていました。
それがサラリーマンとして働くことだと思っていたからです。
つまり私は”就社”していたのです。
決めたのはどの会社で働くかだけです。
やる仕事について希望は出すものの、最終判断は会社にお任せでした。
そこから時間がたつこと10年以上。
今、私はとある外資系企業のBizDevで働いています。
やっている仕事は事業開発(ビジネスディベロップメント)です。
これは就活のときとは違い、自分で選んだ職種です。
国内営業→海外営業→海外マーケティング→事業開発と様々な職種を経験したなかで、今後自分のキャリアとしてやっていこうと決めた職種です。
長い自分探し(やりたい仕事探し)を経て見つけた天職です。
ようやく就社ではなく就職できた気分です。
今の会社に入った転職活動では勿論、BizDevを中心に受けました。
職種が営業やマーケティングでは自分にとって意味がないからです。
事業開発の経験を積み、スキルアップをしたかったのです。
それが転職の動機でした。
まだまだこういった仕事選びをする人は少ないかもしれません。
転職活動で「何ができるか」「何に強みがあるか」はアピールするものの、今より条件の良い会社に入ることが優先事項という人が多いかと思います。
かく言う私も昔はそうでした。
そして、それは悪いことではありません。
転職はあくまで自分にとっての理想の働き方に近付く手段だからです。
年収、働く場所、働き方など、自分にとっての優先事項を転職で改善できれば成功なのです。
私にとっては、それがたまたま”やる仕事の内容”だったということです。
(ちなみに年収、働く場所、働き方も大事でした)
外資系ということで「大変そう」「厳しそう」「リスクがありそう」と世間のイメージで言われることもあります。
個人的には、世間のイメージ程の大変さは無いものの、たしかにプレッシャーは感じています。
しかし、ようやく「今後のキャリアで極めていきたいと思う職種」を自分で選んで働いているので満足感は高いです。
やはり、やらされている感じがないからでしょうか?
なんと、自ら勉強をするようになりました。
成果を出せるように製品知識、業界知識、関連スキルの習得と、遊びの時間を削って自己投資しているのです。
昔の私からは考えられません・・・。
当然仕事もめちゃくちゃ面白いです。
なので、私にとっては就社よりも就職が合っていたのかなと思っています。