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雨の日のスナップ写真
雨の日のスナップ、撮っていますか?
"え?雨の日に撮影?なんだか地味になりそう…"
そう思っている方もいるかもしれません。でも実は、雨の日だからこそ撮れる、特別な雰囲気の写真があると私は思います。
大雨でない限り、私は少しだけ外に出て撮りに行くことがしばしばありますが、好みの写真が取れることが多いので是非その話をさせてください。
雨の日は、晴れの日とは違ってコントラストも低く、パキッとしない写真になりやすいためか、好まない人も多いですよね。私は雨の日のスナップも好きなので、作例を載せながら「雨の日も以外といいよ!」というのを伝えられればと思います。読んだあと、次の雨の日にはカメラを持って出かけたくなるかもしれませんよ。
今回は写真を撮ってから、何が良いと感じたのかを言語しつつ、現象の理屈を調べてまとめています。改めて言語化すると気づきがあって面白かったので是非読んでいただけると幸いです。
ちなみに今回もSigmafpで撮影しています!
雨の日ならではの写真の魅力
私が思う雨の日の特徴でパッとあがるのが下記になります。
コントラストが低い
暗い
湿度が高い
彩度が低い
金属系がより綺麗にみえる
あまり気にしてはなかったのですが、特徴だけみると『私好み』の写真が撮りやすい環境なのでは?となりました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172916566/picture_pc_c023f3112a29b103022bde338bfebaac.png?width=1200)
ポジティブに捉えるのであれば、撮る被写体に依存しますが、水滴や明暗のグラデーションによる情報量のアップにつながりつつ、重めのリッチな写真に仕上がりやすい天気なのではないかなと思いました。
※今回は撮影段階で黒潰れしてしまった悲しい
コントラストが低く、しっとり落ち着いた雰囲気に
ここは好みが大きく出ると思いますが、撮影時のコントラストが低いと、その分黒潰れや白飛びが起こりにくく、全ての情報が収まるので情報量が出しやすいデータになると感じています(写真に説得力がなくてすみません笑)。
そのため、晴天のパキッとシルエットが出ている写真が特徴だとした場合に、雨や曇りは全体の輝度を高くしなくてもコントラストがでているように感じつつも、落ち着いたトーンに仕上がりやすいのが特徴ではないかなと思います。
もちろん、写真的には重く見えてしまうのでそこは作品や方向性によります。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172921179/picture_pc_3d8ff42667a3119d7b4c1073c730200e.png?width=1200)
色は深く、そして湿度を感じる
個人的にはここが一番面白い部分だと感じています。
おそらく、雨や曇りの日は彩度が低く、くすんだイメージを持っている方がいると思います。
ただ実際に写真を撮ってみて、むしろ濃いのでは?というのが私の感想です。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172922910/picture_pc_02880cf73a0ea6a4fd8342f283413e42.png?width=1200)
デジタル補正ももちろんあります。ただ理屈的には、物体が水分を含むことで光の散乱が抑えられ、より多くの光が内部に入り、吸収・反射されます。その結果、本来の色が強調され、濃く見えるそうです。
なので特に、布・木・紙などの吸水性がある素材は水分が染み込むことで光の反射が減り、より深い色合いに見えます。
紙を濡らした時やタオルを湿らせた時に、色が濃く見えた経験があると思います。
じゃあなんで一般的に、「雨の日は彩度が低い」印象なの?というと、被写体を引きで撮影する場合は、雨の日の低コントラストな空気感が影響するため、街全体や遠景は色が薄く感じられるからです。
金属系がより綺麗にみえる
金属はもともと光を反射しやすい素材だと思いますが、雨で濡れると光を柔らかく拡散するようになり、しっとりとした光沢感が生まれます
また、反射に関しても少しソフトな写りになり、日中の反射より柔らかさがでます。
ここに加えて、上記で書いたような濡れると色が濃くなるという性質があわさり雨の日の金属系は綺麗に写ります。
下記の画像は車のサイドミラーの外側部分です。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172950249/picture_pc_8e7d7de45012812f1e7b553030ad1fec.png?width=1200)
まとめ
今回は雨の日の自分なりの良いと思う要素の紹介でした。
・雨の日はコントラストが低く、落ち着いた雰囲気の写真が撮れる
・濡れた素材は色が深くなり、湿度を感じる独特の表現が可能
・金属系の被写体は光の反射が変わり、柔らかな美しさを演出
これはあくまで自分の良いと思う要素なので、是非これを読んでくださった方も見つけていただけると幸いです。また、もしよければコメントなどでも教えてくださいー!
晴れの日とは違う、雨の日のスナップ。きっと雨の日にも撮りたいと思ってきているはず、、、!
今回のように自分の撮ったものが何が良いと感じたかを考え、分解したりしていくのは自己理解につながって結構好きだったのでまたやりたいです。こういった分解と整理は継続しておこなっていこうと思いました。引き続きよろしくお願いします!