見出し画像

「小中高生のための大学院」を語る②

 こんにちは!先日に引き続き、小中高生のための大学院「Coda school」について語っていきたいと思います。

▼前回の記事はこちら!(イイネ、まだまだお待ちしてます笑)
▼小中高生のための大学院「Coda school」って何ぞ?って方はこちら!

前回の記事では「勉強する意義」に着目しましたが…

 今回はちょっと違った角度からCoda schoolを語りたいと思います。
 僕が実際に苦しめられていること、実体験から語らせてください。笑

本日のテーマは「勉強と学問の乖離」です

 勉強と学問の乖離…これに本当に苦しめられているのがいまの僕です。
 ここでいう「勉強」とは、特に高校までの主要5教科のことを指しています。決まっている答えに対して「いかにそこに速く正確に辿り着けるか」が価値基準となっているものだと捉えています。
 逆にここでの「学問」とは、特に卒論に象徴されるような営みのことです。自ら問いを設定し、研究と分析を通じて、自分なりの結論を掴みにいくことだと思っていただけるといいかなと思います。

高校までの勉強は得意だったけど…

 前回も書いた通り、高校までの勉強は結構得意でした。覚えたり身につけたりしたものを効率よくアウトプットすれば点数が取れる、そんな世界はきっと僕にとても合っていました。

 そして、その中でも面白く感じていたのが日本史でした。日本史を頑張るきっかけは「先生のことが好きだった」っていう至極単純な動機だったのですが(笑) そんな動機でも、やり始めてみたら結構面白くて。
 暗記が苦手じゃなかったというのもありますし、「人って今も昔も変わんねえんだな〜〜」って漠然と思うのも楽しかったです。

↑ほら、足利義政が政治しなかったら国内が荒れたりとか、田沼はあかん!って言って松平が出てきたら「白河の清きに魚も棲みかねて もとの濁りの田沼恋しき」なんて唄ったりとか。笑
現代でも普通にありえることだよなぁって思う笑

 あとは、近代史になってくると、今に続く近代・現代的制度の面影が見えてきたり、その裏で公害が起きたり、戦争に進んだりという、社会のカオス感が見て取れるのも面白く感じていた記憶があります。

 こんな風に、日本史を割とドラマを見るのと同じような感覚で楽しんでいました。人間関係とか、物事の因果関係とか、そういうものを読んで理解していくのが楽しかったんです。

「僕は日本史が好きなんだ!」と思ってました。当時は。

 そんな風に高校時代を楽しんでいた僕は、自分が日本史好きであることに1mmの疑いも抱かず、京都大学文学部に入学。
 そして2年生で歴史基礎文化学系に配属、3年生で日本史研究室に配属となり、4年生で卒論を執筆開始という流れになります。

 4年生で卒論を書く段階まで来て、やっと気づいた。

あれ、思ってた日本史とちゃうぞ😇

 どうやら、僕の好きな日本史は、大学でやる日本史とはまた別物だったようです。笑

 どういうことかというと、、、
 高校時代に好きだった日本史は、誰かが書いた物語を読む営みでした。
 一方で大学の日本史、すなわち学問としての日本史で求められることは、その物語の「執筆者」になることでした。

 確かに日本史は好きだった、いや、今でも好きです。
 でも、その「日本史が好き」という感覚も、あくまで誰かの研究成果が積み上がったものを、読み物(≒ドラマ)として読むのが好きなだけでした。
 一方で大学で求められる、物語の執筆者としての作業、すなわち、先行研究や史料を漁って新たな物語を紡ぐ営みは、決して趣味には合ってなかったのです。(いやもうちょい早く気づけって話なんですけど笑 4回生まで気付かなかったのは単純に僕がアホなだけです笑)

「好き」の意味が複数あることを知る由もなかった高校まで

 こんな感じで、勉強としての日本史と、学問としての日本史のギャップに苦しめられている今の僕です。

 ここで思うのは、「この違いを高校までの間に知ることができていれば、学部選びの姿勢ももっと変わったんじゃなかろうか?」ということです。
 自分の抱いている「好き」は、果たして勉強としての「好き」なのか、苦しみを抱いてでも貫き切れそうな学問的「好き」なのか、どっちなんだろうって考える機会、あったら考え方も変わってたのになぁって思います。

 でも、残念ながら、それを教えてくれる人はいなかった。学校の先生は「好きなこと・やりたいことを大学でやりなさい」としか言ってくれなかった。その「好き」が何を意味するかまでは踏み込んで教えてくれなかった、という恨み節。嘆いてもしょうがないけど。笑
※まあ、このギャップの存在を自分で気付けたのもとても貴重な経験なので、よしとしましょう笑

Codaで「学問」を体験してみる意義

 そいつもの「勉強」とはまた違う「学問」という角度から5教科を見つめ直すこと、それが小中高生のための大学院「Coda school」だったら可能なんだと考えています。

 Coda schoolでは、実際に自分が「好き」「やりたい」って思う領域からテーマを設定して研究を進めていきます。
 そのテーマを深掘る中で、研究の楽しさと同時に苦しさも体験して、それが学部選びに新たな視点を与えたりとか、さらには「そもそも大学に行くのって正解なのか?」っていう根本に立ち戻ったりとか、そういったことを考えるきっかけになればいいなと思います。

 もちろん、これで「研究楽しい!」って思ってもらえるなら万々歳ですよね。そんな生徒には胸を張って大学をオススメしたい!

さいごに

 こんな風に、僕と同じ失敗を繰り返して欲しくないという思いから、Codaを頑張っています。
 日本初の概念「小中高生のための大学院」、めっちゃステキなものになります。ステキなものにします!
 頑張ります!応援よろしくお願いします!

▼もう一回、CodaのHPを貼っておきますね!

あとがき

 自分、結構文章書くの好きだな〜って思う。
 自己顕示欲が強いのか、自己承認欲求が強いのか。
 多分どっちもありえるし、それと同時に、文章を書くことで思考が整理されて自分の思考を言語として持てるようになるのが楽しいなってのも感じます。

 今後も何かあればまたnoteにしたためて世に出したいと思います。
 それが、近い未来になるか、遠い未来になるかは、まあそんな深く考えずに待っててください笑

※Codaについて話したいとかあれば、ぜひFacebookでもTwitterでもLINEでも、なんでも連絡飛ばしてください!

メールの方が都合が良ければメールでも可能です◎
mail : shirao.kazuki.54w@st.kyoto-u.ac.jp


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?