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雄のひよこの運命(卵の闇)

(RadioTalk再編集)

(本題の話は、ここで書いてみて、間違ってそうだなということもあるので、端折っています。)
おはようございます。スローな交差点 カグヤです。
4月14日(木)の朝です、今日は雨が降りましたね。
ちょっと気温も下がって過ごしやすいような気がします。

このラジオトークをnoteでもお伝えしておりますが、
どの記事に興味を持ってもらっているかを見てみると、
「私の失敗なんて猫パンチ」ってやつだったんです。

これどう思いますか?
純粋に、記事が「わかるわかる」って感じだと思いますか?

私、これね、たぶん、
猫愛好者がめちゃ多いってことだけやと思います。

ってだけやろ。

私はひねくれてるのでしょうか?

私は猫飼いたいよー。(夢見る猫との暮らし。)

そんなわけで、今日はひよこの話をします。

雄ひよこは年4500万羽殺されている


2月13日の朝日新聞をご紹介いたしましょう。
(リスナーさんに頂きました。ありがとうございます。)

アニマルウェルフェアっていう言葉を聞きになったことがありますでしょうか?動物福祉ということでございます。
私達、動物の命をたくさん頂いております。
切り身になって売ってることが多いので、その肉に対して、生き物という感覚が薄れやすいですね。
でも、数日前まで、生きていたわけです。

生きている間は、苦を少なくして、育ってもらいたい。
動物たちの精神的な負担っていうのを少なくして大きくなってもらいたいっていうことですよね。

肉、商品ということで、
肉になればよい、と考えて、ひどい育てられ方をしている飼育場が問題になることもありますが、日本ではアニマルウェルフェアの考えた方はまだ少数派です。

ドイツでは、雄ひよこが年間4500万羽殺されているという現実。
もちろん、日本でも同じ現実があります。
養鶏場には(ほぼ)雌しかいません。
日本では、こういう現実はなかなか出てこない情報ですね。
あえて見えなくしているのでしょうか。
日本の性教育と同じような感じですね。
寝た子を起こすな的な

知らなくてもいいんだ、という感じ。

いやいや、知っておくべきですよ。

私は、1年とか2年前まで知らなかったことです。

私ね、鶏を飼っているという事は、何回も何回も申し上げておりますが、
飼うための準備をする上で調べるまで、この現実を知りませんでした。

イラストで鶏を表現したら、みなさんは雄鶏を描いていますよ。
コケコッコーって鳴くのも雄鶏です。
でも、雄鶏は、ひよこで生まれたその日に殺されます。
養鶏の世界では需要がないから。

今の日本では殆どが、バタリーケージで飼育されます。
鶏は、
牢屋のような狭い狭い身動きができない所に入れられて、
足の裏は金網で土を触れないような所に入れられて、
金網から頭だけ出して、ご飯をつつき、
お尻から卵を産んで一生を終える。

こんな環境では、卵を産まないオスは要らない。
ご飯食べて、うんちするしかできないオスは要らない。

平飼いといって、
土の上でのびのびと運動させて、お腹空いたらご飯を食べて、
うんちして、卵を産みたくなかったらちょっと薄暗いところに移動して、
落ち着いた環境で産んで、砂浴びをして、という
飼い方をしている養鶏家さんもあります。

こういうところは、雄鶏がいた方が、雌鶏たちが精神安定するらしいです。(鶏になったことがないからわかりませんが)
鶏団としては、雌鶏数十羽対雄鶏一羽という、ハーレムを作っておくと、その鶏団の輪が保たれるそうです。

ただ、そういう風にしても、
それくらいの数しか雄鶏はいらないんですよね。

しかも、雌鶏は、肉になるために出荷されますが、
雄鶏は、次来る若い雌鶏とまた暮らすので、新しく雄鶏を迎える必要がありません。

ひよこの会社は、雄鶏を出荷しようがないですよね。
需要がないから。そうしたら、生まれてすぐに殺すしかない。

ドイツでは、このような状況を変えようと、殺処分を禁止する法律が今年1月、世界に先駆けて施行されました。
卵の値段は上がりましたが、消費者にアニマルウェルフェアの訴えは届くのでしょうか?と新聞に書いてあります。

雄鶏も育てるということで、その分餌代、場所代、などの経費がかかりますので、卵の値上げになり、売り上げは3割近く落ちたそうです。

じゃあじゃあ、
卵からひよこが生まれるまでに、オスかメスか見分けられたら、雛は苦しまないんじゃないのかっていう考え方もあるそうです。
卵に光を当てたり、小さな穴を開けて中から微量の液体を抽出したりして 雌雄 を判別する技術もあるということです。
ただ、倫理的にどうなんかあって批判もあるそうです。

さあ皆さん考えてみてください。
卵のパッケージに「雄のひよこの殺処分していません」と書いてあって、
値段がめちゃめちゃ高くなっている商品A


いつも通りの卵(雄のひよこの殺処分をきっとしているでしょうが、特に書いていない)商品B
どちらを選ぶでしょうか?

さて、
ご紹介した新聞記事はドイツの話ですが、
日本では、殺処分禁止の法律はありません。
海外からはバタリーケージについても批判されています。

だからといって特に何か変化があるわけではありません。
だから、まだ卵1パック98円とか、
闇の経済が生まれるのです。

実は、そもそも
同じ種類のひよこが同日に何百羽も出荷できるということも闇です。

他にもいろいろと隠されている事実があるんでしょうね。
ではでは。

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