パーマカルチャーデザイン③
第3回 パーマカルチャー・デザイン・ワークショップ
(前回の記事はこちら)
10月15日(木)ストラテジーデザインの回です。
受講生がメインコンセプト・サブコンセプトを実現するために各自ストラテジーデザインを考えてきたので、その発表からです。
メインコンセプト:風・土・樹を旅する丘
サブコンセプト:上書きされていくまちのさけ目がぽっかり口を開ける風土記の丘・箕形丘(みかたおか)。
ここは風がそよぎ、土が息づく、古代と未来とをつなぐ通過駅。
世代を超えて住人が交わり、子どもが遊び、学び、そして樹木やはらっぱ、畑の手入れにいそしむ。
そんな自然の循環に沿った暮らしを営むなかで、次の世代へとそのギフトを受け継いでいく。
ストラテジーデザイン:コンセプトの合言葉を表現するために必要なアイテムや要素を出す。コンセプトにのっとり、実際の場所にあって使えるものや要素は資源として活かし、問題と思うこともできるだけポジティブに捉えて、問題を資源にできないかを考える。
回を経るごとにより具体的になっていくので、考えやすいかと思っていましたが、受講生の皆さんは苦戦したようです。メインコンセプト・サブコンセプト・アイテムという3つのカタカナ語の理解が多様になり、それをどう位置付けてストラテジーデザインへと進めていけばいいのかがいまいちピンとこないまま当日を迎えたような印象を受けました。
サブコンセプトの中段「世代を超えて住人が交わり、子どもが遊び、学び、そして樹木やはらっぱ、畑の手入れにいそしむ」ということが具体的な日々のはらっぱで見られる活動で、サブコンセプト下段の「自然の循環に沿った暮らしを営む」ということをベースに進めるということ。これが今回のパーマカルチャーデザインの核となります。
例えば、
畑の手入れをするということは、畑が要る。どんな畑?自然の循環に沿った畑とは?
太陽を効率よく浴び、自然の力で草の管理をしやすく、植物のお互いの役割をうまく使って補完し合う関係性を利用し、土が乾かないようにグラウンドカバーとなる植物を植えるなど、色々とありそうですね。このような要素を色々と出して、うまく組み合わせてはらっぱ全体でつながりが良く配置できれば、それぞれのアイテム(設備・仕組み等)を考えて完成となるようです。
講座の中から出てきた要素で多かったのは、看板や伝言板など、はらっぱ・箕形丘を知らない人への情報発信方法。そして、面白かったのは、「箕」をアートや福招きのように使うというアイデア。箕って畑作業で収穫物を入れたり、落ち葉を集めて塵取りのように使ったり、戎さんでは、縁起物としての飾りで売られていますね。熊手と共に福が集まってくるシンボル的な物ですね。
さて、まだまだ途中な感じで今回は終了となり、次回へどうつなげるか、現在進行形でございます。