パーマカルチャーデザイン⑤
8月から月1回開催してきた「パーマカルチャー・デザイン・ワークショップ」。
(8月20日、9月17日、10月15日、11月19日 の続き)
12月17日は、生みの苦しみを共に突破してきたメンバーと、最後のワークでした。
「こんな感じに終わるように持って行ってください」という
予定調和は全くなし。限りある時間の中でどこまで進めるのかは誰もわからない、現場にいる仲間たちの感性とチームワークでどう進むかが決まるというリアルなワーク。
「もしや終わらないんじゃないのか?」とメンバーがこっそりと頭の中に抱いていたかもしれない不安の中、酷暑⇒新雪へと季節が変わり、後半は割とスピーディーに分かりやすく進んでいったように感じました。
はらっぱを、
メインコンセプト「風・土・樹を旅する丘」
サブコンセプト「上書きされていくまちのさけ目がぽっかり口を開ける風土記の丘・箕形丘(みかたおか)。ここは風がそよぎ、土が息づく、古代と未来とをつなぐ通過駅。世代を超えて住人が交わり、子どもが遊び、学び、そして樹木やはらっぱ、畑の手入れにいそしむ。そんな自然の循環に沿った暮らしを営む中で、次の世代へとそのギフトを受け継いでいく。」
という場所にしましょうと決め、
そのためには、どんな舞台(シーン、場)が必要か⇒その舞台がどう循環(インプットとアウトプットの関係性)するか⇒実際のはらっぱで何をどこに配置するのが適切かを考えてきました。
最終回、写真の通りのデザインが完成しました!
今菜園として使っている場所、このワークの結果、どこが適当になるのかなと思っていましたが、結局今使っている場所が一番良かったという、それはそれは、良いことでございます。(移動して開墾しなおさなくてよかったー)
これからは、アイテムデザインの段階。
アイテムデザインとは、舞台に配置する設備がどんな機能を持ち、どんな形で、どんな素材でなどと、一つの設備に対しての具体的なデザインを考えることです。例えば、コンポストなら、材料は何で作るか、どれくらいの大きさか、撹拌する方法はどうするか、生ゴミ用?落ち葉用?、人の導線や生活スタイルを考えた嬉しい工夫はないかな?、予算は?などです。
あれれ?まだ終わっていない。そう、アイテムデザインを残してワークは終了しました。来年度に持ち越しです!
コンセプトやシステムデザイン、ランドスケープデザイン(現場全体の配置)が決まっているので、アイテムを作っても結局使われなかったということがないはずです。
今回は、はらっぱを舞台と設定し、パーマカルチャーデザインを学ぶという趣旨で進めていきました。この関係性のデザイン手法は、日常生活の色々な場面で応用が利きます。部屋作り、買いもの、キャリアプラン、人間関係など、自分の大切にしたいことをしっかりと考え、それから小さな項目を考えていくと、場当たり的な自己満足が減り、永続可能な環境が整っていくことでしょう。