未完成なスター構築システム。ファンサとは、音楽とは。アイドルは理想の子どもなのか
JPOPの定義に悩んだ頃出会った記事
シティポップが海外で流行った理由に「郷愁」「ノスタルジー」がキーワードだったそうです。
https://premium.kai-you.net/article/199
「未熟さの系譜」という地獄みたいな本を読んだ感想
日本人が「未完成なスター」を追い求めるようになったシステム構築についての本。未熟さの対義語を「完璧さ」とするのであれば、どんな存在を完璧とするのか、という自分自身の受け止め方によっては不快になる人もいるだろうけれど、どのようにアイドルが作られていったか、という点で見ると「うわーい、地獄!」って思うし、今はそのシステムからの脱却を図っているんだなと感じました。
アイドルは理想の子どもだったとか、趣味のアマチュアとか。
総じて面白いです。
アイドルとは何か?ファンサはケア労働?
アイドルはジャンルではなく概念とヒャダインさんが言ってますが、昨今のアイドルについて、社会学やメディア論、美術史、文化評論、ジェンダー研究など、異なる分野から語られる「アイドル」に関する複数の考察を紹介しています。
仲良しボーイズグループが象徴するもの
音楽ジャーナリスト柴さんとダイノジ大谷さんの心のベストテン。
2021年を振り返る③
ここら辺で地獄っぷりに悲鳴をあげました。
日本は女を搾取することでなりたっている社会構造なので、女性が担うとされていた「ケア労働」に所属する男性はホモソーシャルにおいて低くみられがち。(そのことに鬱憤がたまって女性ファンを搾取することでホモソに置ける地位回復を図る男性アイドルをいますが割愛。逆に男性アイドルにケアしてもらうことで日頃のうっぷんを晴らす女性ファンもいるので闇が深い)
アイドルが低く見られることに「ケア労働従事者」という側面があることは、私にとって衝撃でしたが納得でした。
それゆえ、この視点につながります。
「アイドルを好きでいること」は搾取なのか?
アイドルを推すことでエンパワメントされることは事実。
でも私の応援の仕方が搾取につながるかもしれない。
ジェンダーや歴史、いろんなことが絡み合っているこの問題。
ここで、この本の登場です。しんどい。
推すが故の葛藤が解消されるわけではありませんが、多方面からの知識を持つと悩みが片付きやすくなると思います。
アイドルも尊重される人間。
ぜひ読んでみてください。
社長がケアラーだったザスト
アイドルのオーディションのつもりで、ザストを見たら癒される人が続出していましたが、要因の一つにSKY-HIのケアラーっぷりがあると思っています。
前述の搾取されるアイドルシステムを見慣れていた視聴者にとって、尊重される関係性を目の当たりにすることは衝撃であり、ケアリングの過程で回復していく関係性に愛を感じたのではないでしょうか。
BMSG所属アーティストって底つき体験してない?陽キャいないよねって話→BMSG FES'22でも感じたこと
当時からリリックやインタビューで嘘がなかったSKY-HI
アーティストも成長する。変化をファンは受け入れられるのか
2022年4月ごろの感想なので、BMSG FES'22(9/17)で答え合わせがありました。そこらへんはBMSGFES22の感想スペース書き起こしをご覧ください。
https://shironeko43.hatenadiary.jp/entry/2022/10/03/001101
人生丸ごと商売道具のリリックが強すぎて、凄いなと感動しました。
ご新規の人が当時ってどうだったのかな?と思ったとき用と、Xがなくなったとき用のアーカイブとして残しています。