”次のお題は「一人旅」です。 ここでみなさんの一人旅エピソードを募集します。 コメントにかいてください!! 小説風でお願いします 2023-08-27” という投稿を見た。 僕は手をキーボードに持っていき、コメントを書き始めた。 『僕の一人旅エピソード』 9月3日、僕は旅に行きたくなった。 まだ、外は暗く太陽も登っておらず少し寒い。 携帯電話と財布をリュックに詰め込み、外に出た。 マンションの下にある駐輪場に行き、停めてあるスクーターに跨った。 49ccながら急な坂も軽々と走
扉を押して入ると、カランカランと心地よい音が鳴った。 カウンターに腰をかけると、フレンチトーストとアイスコーヒーを注文した。 引き立てのコーヒー豆の芳醇の香りが店内を満たす。 今までで一番と言っても過言ではないほど美味しかった。 店外に出ると交通量も増えており、会社へ向かっているであろう人も見かけた。 今回の唯一の目的地に向かって走り出した。 舗装はされているが、急な坂でフルスロットルでも30km/hしかでない。 木々に囲まれているお陰か、日も照っているが涼しく感じる。
しばらく誰もいない商店街の中を歩いていたら、ひとつだけこの時間から開いている店を見つけた。 少し離れたところから、どんな店なのか眺めてみるとそこはどうやら小さな喫茶店のようだった。 日が登る前から外に出ていたし、朝ごはんもまだ食べていなかったので、僕はその喫茶店に入ってみることにした。 次回 → 9月1日(金)です。
坂を下り、トンネルを通り、たどり着いた海。 ここは海水浴場だが、まだ日も登っていない時間だからか人っ子一人いない。 到着してから少し経ち、日の出を見終わり達成感と虚無感に襲われながら、セルをかけた。 次はどこへ行こうか、頭を悩ませながらアクセルを回しスクーター進めた。 まだどこも開店していない。 通常賑わっている商店街も今はシャッター街みたいだ。 次回の投稿は8月31日です。
スクーターを走らせながら、だんだんと街から離れていく。 風が涼しく、眠気も一掃されるようだった。 少しずつあたりの明るさが増していて、もうすぐ日がで始めるのだろう。 海岸線に近づくにつれて、潮風が鼻先をくすぐってくる。 次回 → 8月30日です。
”次のお題は「一人旅」です。 ここでみなさんの一人旅エピソードを募集します。 コメントにかいてください!! 小説風でお願いします 2023-08-27” という投稿を見た。 僕は手をキーボードに持っていき、コメントを書き始めた。 『僕の一人旅エピソード』 9月3日、僕は旅に行きたくなった。 まだ、外は暗く太陽も登っておらず少し寒い。 携帯電話と財布をリュックに詰め込み、外に出た。 マンションの下にある駐輪場に行き、停めてあるスクーターに跨った。 49ccながら急な坂も軽々
彼女は小さな町に住む平凡な学生だった。毎日同じことの繰り返しで、特に変わったこともないような日々を過ごしていた。 ある日、彼女は学校帰りにいつも通りかかる公園でふと目をやると、ベンチに座っているおじいさんを見つけた。 誰かと待ち合わせでもしているのだろうか、誰もいない公園で1人ベンチに座っていて、なんだか不思議な雰囲気のおじいさんだった。 おじいさんは若い男を待っていたみたいで、男と合流したらすぐに公園を出ていった。 その際、こちらを見ていた様な気がする。 路駐している車の
彼女はおじいさんが落としたものに気付き、すぐに拾い上げる。それは古い手帳だった。 中になにかが挟まっていたらしく、持った時にひらりと地面に落ちたので、慌てて拾うと小さな子供の写真だった。もしかしたらお孫さんの写真かもしれない、きっととても大切なものだろうと、写真をすぐに手帳にはさみ直した。明日また公園に行った時おじいさんに渡そうと思い彼女もそのあとすぐに帰った。 次の日、やはりいつも通り公園のベンチにおじいさんは1人座っていた。 勇気をだして話しかけてみると案外普通のおじいさ
あのおじいさんは、公園で何をしてるんだろう。 そんなことを毎日考えながら過ごしていた。 文化祭の準備で帰宅時間が1時間遅れた日も私が通ると、同時に若い男が来て車に乗り帰っていった。 公園の前を通るようになって少しの日数が過ぎた、ある日おじいさんが立ち去った時にあるものを落とした。 次回の投稿は8月25日(金)です
彼女は、その日の出来事が不思議と気になって夜もよく眠れないでいた。 翌日、学校から帰る途中また公園の中を覗いてみると、やはり昨日のおじいさんがベンチで1人座っていた。 おじいさんはいつから公園にいるのだろう。彼女は今日も静かにおじいさんを見ていたが、しばらくするとまた若い男と合流して帰っていった。 おじいさんはあのスーツの男性を待っているのだろうか?でも、帰る時にどこか残念そうな表情をしているので、本当は別の誰かを待っているのかもしれない。 彼女はしばらく、公園の前を通るた
おじいさんは若い男を待っていたみたいで、男と合流したらすぐに公園を出ていった。 その際、こちらを見ていた様な気がする。 路駐している車の後部座席に乗り込み颯爽と帰っていった。 そして、彼女も帰路についた。 次回の投稿は8月23日(水)です
彼女は小さな町に住む平凡な学生だった。毎日同じことの繰り返しで、特に変わったこともないような日々を過ごしていた。 ある日、彼女は学校帰りにいつも通りかかる公園でふと目をやると、ベンチに座っているおじいさんを見つけた。 誰かと待ち合わせでもしているのだろうか、誰もいない公園で1人ベンチに座っていて、なんだか不思議な雰囲気のおじいさんだった。 今回からまた新しいお題になります。 次回 → 8月22日(火)です。
お父さんと男の会話は大体こんな感じです。 「合言葉は?」 「狂犬」 「g当たり6.5万だ」 「10g貰おう」 「毎度あり、少し負けて60万だ」 1〜4までは薬で頭がやられた人の幻覚・妄想の話でした。 なので話が二転三転しているところがあります。 最初の傷の話は自傷です。 薬の効果が切れ暴れて付いた傷です。 警察が言っていた麻薬は、”狂犬”と言った通称で呼ばれています。 とてつもない快感を得る代わりに脳が・・・と言った物 の設定です。 今回は全体を通して話が見え
埼玉県のとある民家の片隅で泣いている犬がいた。 躰は傷だらけで生傷もあれば古傷もある。 五体満足なのが信じれないほどの傷である。 数年ほど前にあるミスを犯してついた傷である。 その犬は、傷だらけの体を抱えて長い間、孤独な時間を過ごしていた。 自分の体を静かにながめながら、ひっそりと過去の出来事を思い出す。 傷は体だけでなく、犬の心にも深く刻まれていた。 今は野良犬となり、隠れられそうな場所でヒソヒソと暮らしている俺だが、数年前ミスを犯すまでは普通の飼い犬だった。 両手足が凍つ
段々と帰りが遅くなっていったお父さんは、いつしか帰ってこなくなった。 僕は吠え続けた。 雨の日も風の日も。 僕の遠吠えはお父さんに届くだろうか。 「わんわん わん わん」 「お母さん!なんであの人雨の中犬の真似してるの?」 「見ちゃダメ!」 「警部、あれは最近流行りの」 「ああ、麻薬だな」 ありがとうございました 濡れた狂犬。終わりです。 次回の投稿は8月19日です 総集編です