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「キセキカケル、リリース雑記」2023年7月2日

7月になってしまった……

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3rdシングル『キセキカケル』リリース


シングル楽曲『キセキカケル』をリリースした。

現在アルバム制作中で、この曲はその中の一つになる予定だったが、月一リリースを目標にしているので、とりあえずシングルとして出してしまった。

しかし、この楽曲は実生活や考え方が変化し、音楽と本気で向き合うことを決意してから制作した最初の楽曲であったため、シングルとしてリリースする意味は十分にあったと思う。

また、昨日確認してみたところ、冒頭の部分だけボーカルのディエッサー(歯擦音を消すプラグイン)を挿していなかった、聴いてみると全然違う。アルバムではそこを修正してまた出したい。

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マインドマップ


私は今回、作詞作曲を行う前、というかアルバム制作にあたり、スケッチブックにマインドマップ的なドローイングを描きまくった。

これまでの楽曲制作+αに関するマインドマップ
私がこれまで聴いてきた楽曲と
その歌詞に関するマインドマップ

私のルーツはやはりJ-Popや邦ロックであり、これまでの楽曲にもその意識が現れていた。これからの制作にもジャンルの大きな変化は無さそう。それでも、普通にその表層をなぞっても埋もれるだけ。もっと私だけの強み、個性を見つけていかなければならない。

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自分の生活、人生 / 作品制作


ただ、今回の楽曲はそんなことも深くは考えず、とにかく「”J-Pop”だ!作るぞ!」というノリと勢いで制作した。結果的にそれはそれで良かったのかもしれない。今回は本当に、楽曲の制作中も制作後も爽やかな気持ちでいることが出来た。それはただ一つの目標を持ち、そこまでのめり込み過ぎず自分の感性を活かしながら作ることが出来たためであるが、何よりも『自分の生活、人生』と『作品制作』をある程度は切り離すことが出来たためだと思う。

これまで私は、制作する作品のテーマ性において自分の生活、人生との距離が近すぎた。いや、その意識はある程度必要だと思うが、飲み込まれてはならない。これまでの楽曲や、それ以前の作品は飲み込まれていた。というか、大学入学以降、自分の中で特に印象に残っている作品は、もれなく飲み込まれていた。

印象に残ったのであれば飲み込まれていいのでは?とも考えるが、そうなることのデメリットは視野やアイデアが狭くなることだ。私はとにかく、そこに悩まされていた。何度も何度も、作品のテーマ性においては過去の同じ出来事を用いていた。

前の記事にも書いたが、そんな悩みの解決方法は『他者と話すこと』だった。

これまで私は、生活や人生におけるフラストレーションを『作品制作』を通して発散していた。しかし、最近はそれを『他者と話すこと』に置き換えた。また、それ以外にも、自分が少しでも不安を感じた時は、その解決プロセスを生み出し、行動するようにした。そうするようにしたことで、私の作品制作は大きく変化した、作品制作におけるマインドに余裕が生まれた。

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強さ、感情の爆発、地に足つける


では、その余裕に何を埋めるのか。

今のところ、イメージはまだあやふやだが、今回の楽曲はとにかく『強さ』を歌おうと努めた。それは、意識の変革を経た私が、これまで『弱さ』を歌っていたことへの反抗なのかもしれない。
その意識は今回、歌詞に大きく現れた。悪く言い換えれば、歌詞にしか現していない。今後はもっと作曲においても、その意識を現せればと考えている。それでも、歌詞に関してはマインドマップを経たおかげか、いい具合に出来たように感じる。前半の歌詞は探り探りだったが、後半サビの部分はすぐに出てきた、なのに後半が良い。

声を聞けよ
今はウタうから
悲鳴の渦
怒りも全て絶やさず走れ

代田晴都『キセキカケル』

『強さ』を歌うにあたり、初めて命令形を初めて用いた、今回はこれがやりたかった。また、マインドマップにキーワードとして『感情の爆発』という言葉を挙げ、それをどう回収するか考えた時、喜怒哀楽を上手い具合に使えないかと考え、「悲鳴」や「怒り」という言葉を意識的に用いた。
加えてレコーディングの際に叫び声、シャウトを収録したが、結果として用いなかった。そのことに対する後悔は今のところ無い、この楽曲で使うべきでは無いと感じた。

他にも最初のEP『ポートレイト』に『幽霊』という楽曲があるように、これまで私は感情の変化が乏しく、ずっとフワフワと宙に浮いているような感覚を抱いていた。
しかし、強い意志を持つような、そんな意識の変革を経て、とにかく『地に足つける』ことについて考えた。それは最初のシングル『灰色の悪魔』でも一応最後に用いられているが、ねじ込むように直接用いた為、そこまで深く考えていなかったように思える。

感情が揺さぶれた時、まず焦りと不安から体温が上がり、体が段々と重くなるような感覚がする。その後、とにかくやらなければと、やるべきことに対するモチベーションが桁違いに上がる。
地に足をつける、重力、重さ、体、体温、それを知る為に必要だったのは『熱』だった。
また別の話だが、今回のトレーラームービーの素材を撮影するにあたり、東京ゲートブリッジの麓にある若洲海浜公園の芝生を全力疾走した。息が切れて体温が上がり、汗が吹き出すと同時に、地面を踏む足に対する意識が強くなる。

その時、私は『地に足付ける』という言葉を体で理解することが出来た。撮影を行ったのは楽曲制作の後だったが、図らずこの体験は『キセキカケル』の最後の歌詞を象徴する出来事になった。

血を流した
地面擦りむいて
息切れても
顔上げれば笑顔でいるため
キセキカケル今を残すため

代田晴都『キセキカケル』

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キセキカケル


タイトル『キセキカケル』の元ネタは、先にも引用した前回のnoteのタイトルだった。このタイトルは本文のココからパッと浮かんだモノだった。

身の回りにある様々なコト、問題が先月の末頃から意図せず同時に動き始め、まさに今日全てがひとまずの終着点を迎えた。

新たな問題はまたそこにあるが、行動しないと何も解決することが出来ないので頑張るしかない。

「奇蹟の唄」2023年6月12日

私がここ1、2年抱えていた問題がたったの2週間で一気に解決した、というか終わりを迎えた。それはまさに奇跡の連続だった。そこからタイトルを『奇蹟の唄』にしたのだろう。
本当は記事タイトルと同じく『奇蹟の唄』にしたかったが、まず漢字だとこれまでの楽曲と変わらないと感じ、カタカナにした。しかし『キセキノウタ』で検索したら同タイトルの楽曲が既にあった。

それでも何とかして「キセキ」という言葉を用いたかった、そこで出てきた言葉が「カケル」だった。改めて、カタカナにすることで様々な意味を含めることが出来る。
意図したモノで挙げるとすれば「キセキ賭ける」「キセキ駆ける」「キセキ×」……変換するにあたり、「欠ける」や「描ける」など関連するような言葉がたくさん出てきた。

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アートワーク


『キセキカケル』ジャケット

今回は自らの弱さを歌った『灰色の悪魔』と対になる楽曲を意識した。しかし、ハイテンポな楽曲という点は同じだった。
その為、今回のジャケットは『灰色の悪魔』と対になるようにカラフルな色彩を用いたが、デジタル加工を主にするという点は同じにした。
ただ、デザインとしては良くない。途中段階であるということを強調したかったが、これまでのアートワークと同等に並ぶため、手抜き感が現れてしまう。

それでも、もうリリースしてしまったのでしょうがない!アルバムのアートワークは……頑張ろう!

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作曲について


まずとにかく、今まではオーディオ環境が本当に良くなかった。ずっとオーテクの3,000¥くらいのヘッドホンを用いていた。

MDR-CD900ST

そこで導入したのがSONYのMDR-CD900ST。レコーディングスタジオ等で使用されている業務用のヘッドホン、巷では赤帯とも呼ばれている。現在は後継機であるMDR-M1STも出ているが、金が無いのでそっちを購入してしまった。
それでも、環境は今までとは桁違いに良くなった。ミックスのプロセスはほぼこれまで通りだが、出来上がった楽曲とこれまでの楽曲を聴き比べたら全く違う、一気にそれっぽい音質と音圧になった。やっぱりオーディオ環境は作曲を行う上でマジで大事、本当に。

あとは何だろう……ピアノの扱いに関しては他の楽器とは比べ物にならないくらい良くなった。ただ、様々な楽器を扱えるようにならなければならないのは確かである。

あと、これから制作する楽曲に関して、曲中の一箇所は私が『キタ!』と思える部分を作ろうと思った。『キセキカケル』で言えばラスサビの部分、図らずこれまでに無く疾走感のあるアルペジオを作ることが出来た。というか、そういう部分は基本ラスサビになりそう。

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長くなってしまったが、大体こんな感じ。7月にはアルバムをリリースしたいがどうなのだろう、あと4曲ほど作る予定……

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とても素敵な六月でした


先月はこれまでの人生の中で一番濃い6月だった。
前半はアルバイトと楽曲制作(リメイク等)を、後半は学校やイベント、そして楽曲制作(キセキカケル、その他新曲)を詰めた。
それでも色々と途中段階であり、とりあえずカタチに出来たのは先のリリースだけだったのが辛い。今月はペースを早めていかなければ。

また、今月はライブ!(予定)。ビジュアルやライブセットの作成など、やらなければならないことが多い。また、学校の方もゼミ展や学芸員資格の実習など、休む間も無い日々が始まる。やはり色々と落ち着くのは8月になりそうである。

とりあえず、何事も早めに進めていかなければならない。noteの更新頻度はまた落ちそうだ。

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また明日。

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