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【ボードゲーム探訪】選んだ7本の剣で戦うDominaGames最高傑作1vs1カードゲーム【BladeLondo / Domina】

七振りの剣が、あなたの魂となる―――――――――


本日紹介させていただくゲームは、「DominaGames」さんから販売されている1vs1ボートゲーム『BladeLondo』です。

「DominaGamesといえばこれ!」ともいわれる名作ゲームで、簡潔なルールから繰り広げられる奥深いゲーム性が魅力です。

本ゲームにはソロプレイのモードもあるのですが、今回は紹介を割愛させていただきます。ぜひプレイしてお試しください!





・外観 / 内容物

Domina Gamesらしい美しいパッケージ。


内容物は、説明書・カード類65枚・パラメータ管理を行うボードが2枚ダイス6つマーカー2つ。


・説明書

説明書にはゲームシステムやルールなどが記されている。


・パラメータ管理

ゲームにおけるライフポイント・攻撃力・防御力などを管理する道具類。
ボードが2枚、ダイスが3色2セットの6つ、マーカーが2つ。

ボードの上にダイスとマーカーを置いて使用する。


・カード類

世界観にピッタリの妖しく美しいカードデザイン。

ゲームに使用する45枚のカードと、ソロプレイで使用する20枚のカードの合計65枚。
45枚のうち、5枚がゲームの基本となる「呼吸法」カード、40枚がメインとなる「剣」カード。

カードにはコストと効果が書かれており、このカードたち(=剣)を駆使して戦う。



・ゲーム内容

あなたは伝承に登場する人物たちの技や術を具現化できる「ゾーディア」の1人です。
「ゾーディア」によって具現化された「剣」は戦いの場所を求めています。

「ゾーディア」の力によって具現化した七振りの「剣」を束ね、数多の敵を打ち倒すことがあなたの使命です。


・ゲームの目的

自身が選んだ7本の「剣」を手札にして戦い、敵のライフを0にすることで勝利となります。


・ゲームの準備

40枚の「剣」カードをシャッフルし、各プレイヤーに15枚ずつ配る。

残りの10枚は使用しない。

プレイヤーは配られた15枚の中から7枚を選んで手札に。

選ばれなかった8枚も使用しない。

先攻・後攻を運命の導きに従って決めたら、諸々と「呼吸法」カードを準備してゲームスタート。


・ターンの流れ

手番のプレイヤーは、以下のように行動を行う。

  1. 自分のボルテージを1増やす

  2. 合計コストが自分のボルテージを越えない範囲でカードを使用する

  3. ターン終了時の処理


・実際にプレイしてみる

では実際にプレイながら見ていく。

まずはターン初めの処理としてボルテージを1増やす

真ん中、緑のVOLTAGEを0→1に

さて、ここから7枚の手札でアクションを行うのだが、実は手札を使用する以外にもアクションを起こすことができる。

それは先ほど準備の際にしれっと各プレイヤーに配られた「呼吸法」カードだ。

攻撃力を上げる「加熱法」、防御力を上げる「加護法」
1ターンだけボルテージを上げる「鼓動法」

「呼吸法」カードには各プレイヤーに配られる「加熱法」カード「加護法」カード、後攻プレイヤーに配られる「鼓動法」カードがある。


では手札の「剣」と「呼吸法」を駆使して早速派手にアクション!

…といきたいが、先述の通りこのターンのボルテージは1。
そのため1コスト分しか行動することができない。

ここは「加熱法」を使い、手堅くターンを終える。

左側、赤のATTACKを0→1に


・「物理」カード

さて、ボルテージを1増やし、2ターン目の行動。

先ほどと同様に、1コストで「加熱法」

そして、残りの1コストで「斬撃剣」を使用!

「斬撃剣」の効果は、シンプルな「物理攻撃」のみ

≪物理攻撃≫と書かれている「剣」を使用した場合、相手に物理ダメージを与えることができる。

物理ダメージの量は{「自分の攻撃力」ー「相手の防御力」}で計算。

今回の場合、自分の攻撃力は2、相手の防御力は0なので、相手に2のダメージ!

相手のライフが15→13に

毎ターンコツコツと攻撃力を上げていたのはこのためだったのだ!


続く相手のターン、相手は「鼓動法」を使用し、3コストで「加護法」を使用。

青のダイス、DEFENCEが0→3に


・「魔法」カード

では、ボルテージを1増やして3ターン目の行動。

「加熱法」で攻撃力を上げたはいいものの、自分の攻撃力は3。
対する相手の防御力も3。

このままでは≪物理攻撃≫で相手にダメージを与えることができない

そこで、「イグノコスモス」を使用し、≪魔法攻撃≫を行ってみる。

「イグノコスモス」の効果は、「魔法攻撃(1)」

≪魔法攻撃(X)≫と書かれている「剣」を使用した場合、相手にXの魔法だダメージを与えることができる。

魔法ダメージの量は(X)の値固定で、攻撃力や防御力に左右されない。
物理ダメージより安定しているが、最大値は出しにくいので一長一短。

相手のライフが13→12に


・「布石」カード

さて、まだコストが1余っているので相手の攻撃に備えて≪レスポンス(Z)≫の能力をもつ「布石」カードを使用してみる。

≪レスポンス(Z)≫を持つカードは1コストを使用して裏向きにして場に出すことができる。

相手が(Z)のシンボル、例えば≪物理攻撃≫や≪魔法攻撃≫、をもつ「剣」を使用した際に反応し、表向きにしてその効果を処理する。

つまるところ遊戯王の罠カードである。

今回は≪レスポンス≫をもつカードである「霧紡ぎのパール」を裏向きにしてセット。

カードの効果は後述。

コストを使い切ったのでここはターン終了。


続いては相手のターン。
「加熱法」で攻撃力を上げ「意志砕きの鉈」で攻撃してきた。

「意志砕きの鉈」は、物理攻撃をしてくるだけでなく、こちらの手札にある「剣」を1枚捨て札にしてしまうという強力な効果を持っている。

この攻撃はされたくないので、ここで「霧紡ぎのパール」の効果を発動!

「布石」カードの使用タイミングは任意
使用時は表向きにして効果を処理

「霧紡ぎのパール」の効果は「相手は1コストを支払っても良い。
支払わなければ、その攻撃を無効化する。」

相手はこのターン、コストを使用しきっているので1コストを支払うことはできず攻撃の無効化に成功
ダメージを受けずに済んだうえ、手札を捨て札にされる効果も回避することができた。

と、このように色々な方法で「剣」による攻防を繰り返して戦い、ゲームを進めていく。


個人的なお気に入りカード

「お気の毒の刃」は相手に「毒」状態を付与し、毎ターン1ダメージを継続的に与えることができる。

相手のライフを半分にしてしまう強化な魔法攻撃

前述の章では説明を省いてしまったが、ターンに使用した「剣」はターン終了時に手札に戻ってくる
しかし、[L]のマークがついた「剣」は強力な能力があるものの、1度使うと手札には戻ってこず、再利用ができない

「慈しむウィスハー」はシンプルなライフの回復
「猛り狂うカデンツァ」は配下の牛人を召喚し、毎ターン「物理攻撃(10)」をしてくれる

「補助」カードはその名の通り、回復やバフデバフ、他にも配下を呼ぶなどさまざまにプレイヤーを助けてくれる。

最後は「斬撃剣」の物理攻撃で相手のライフを0にし、勝利!



・プレイ感想

ルール自体はシンプルなゲームですが、カード選びや効果、何を使うかなど難しいと感じる部分もあるかもしれません。

しかし「難しい」というのはその反面、そこにとても奥深さを秘めているということでもあります

1度慣れてしまえば、そのシンプルなルールから繰り出される、ゲーム性の奥深さの虜になること間違いなしです!

まさしくDomina Gamesの傑作、7本の「剣」が織りなす1vs1の真剣勝負をぜひお楽しみください!





・余談

さてこの「Blade Rondo」というゲーム、もちろん今回紹介させていただいたこのセット(いわゆる無印)だけでも大変面白いのですが、拡張セットが多く存在します。

拡張セットを使用することで「剣」の種類が増え、より様々な戦術、より奥深いゲームをプレイすることができます!

拡張セットについてのプレイレビューも記事が完成し次第、随時追加していきますのでお楽しみに!

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます!
ではまたお会いしましょう!