【MAの肝!】Account Engagementのマーケティングフロー(ファイナル)
前回書き切れなかったEngagement Studioのレポート機能をご紹介します。と言っても難しい操作はありません。一連のステップを通過してプログラムが終了すると[レポート]タブでマーケティングフローが開かれます。
それぞれのステップの上にある黒地に白文字のツールチップはそのステップを完了したプロスペクトの数が表示され、各ステップのアイコンをクリックすると統計資料が表示されます。
[表示するレポート]でプログラムの特定のバージョンのみを表示させることもできます。
下図の場合、649通を送って開封数が33%の208通になっていますね。
また、オプトアウトされたプロスペクトは2名でメールが届かないバウンスは3%、メール中のリンクをクリックしたCTR(クリックスルー率)は7%です。
総計値には、そのステップで現在待機中のプロスペクトに関する情報は含まれません。また、画面右横のフィルターから任意の期間で対象の日付を絞り込む事ができます。
「開封率は普通どれくらい?」とよくお客様に聞かれるのですが、送り先がとの関係性で大きく変わります。送り先が既存顧客や名刺交換をした相手ならば30%くらいは欲しい数字ですが、極端な話、どこかで買ってきたリストならば数%になることもあります。
公式のヘルプページでは購入リストを使ってのマーケティングはしないように警告をしています。購入リストをつかっての一斉送信はスパムそのものであり、貴社の信用を著しく落としますので絶対しないようにしましょう!
MAは海に網を投げるというより、正当な手段で得たメールアドレスを生け簀の中で育てて、食べ頃になったらクローズを仕掛けるといった感覚のツールと思ってください。
では食べ頃とはいつでしょう?
Account Engagementではプロスペクトのスコアなど様々な指標が用意されていますが、メールリンクのクリックは明確な食べ頃サインだと考えてよいでしょう。
ちょっと公式のドキュメントがどこにあったか覚えてないのですが、開封率よりリンククリックを重視するように書いてあったと思います。私の経験値でも全くその通りで開封率は実はあまり重視していません。
それよりもメール中の製品紹介のリンクがあったら、営業スタッフにトスしてできるだけ早くメールや電話でアプローチするのが良いですね!
ただ、メール文中のリンクでもホットなものとそうでもないものがあります。この記事中ですとセールスフォース公式ヘルプページへのリンクは弊社から見るとマーケ的に重視するものでななく、「shiro Incの会社案内」みたいなリンクがホットです。
なのでフローのステップにはメールを開封だけではなく、メールリンクのクリックを設けて特定のリンクがクリックされたら〜するというフローを組んでおくことをお勧めします。
さて、Engagement Studioで組まれたフローは一定期間動きますが、その間にプロスペクトを追加や削除した場合はどうなるでしょう?
プログラム開始後にプロスペクトを受信者リストに追加すると、そのプロスペクトは最初からプログラムを開始します。プロスペクトを削除すると、そのプロスペクトはプログラムの次のステップに進まなくなります。
Enagagement プログラムが発動すると一斉にプロスペクトは1stステップに流れますが、その後のステップのコースや待機時間、プロスペクトの追加や削除によって、プロスペクトの進み具合は変わるので、プログラムのいろんなステップをそれぞれのタイミングで進み、いずれ皆が終了アイコンに達してプログラムが終了するといったイメージになります。
注意点として、プロスペクトの追加や削除は良いのですがプログラム開始後にリスト自体の変更は誤動作の元になるので避けたほうが良いでしょう。
詳しくは丁寧なQ & Aで解説している公式ヘルプページをご参照ください。
最後にプロスペクトを追加出来るということは、受信者リストはダイナミックリストにでも良さそうですね。ダイナミックリストを使うとある条件を満たすプロスペクトはどんどん自動的にEnagagement プログラムに参加させることができて便利そうです。
もっと言うと、ダイナミックリストを介してData CloudとEngagement Studioがシームレスに繋がれます!
これって、ちょっと凄くないですか?
Data Cloudはセールスフォースの世界を飛び越して、企業がいろんなSaasやクラウド、データベースなどにバラバラ持つデータを顧客をキーとして一元管理が出来るAIベースの仕組みです。--> 公式ページ
このページに英語版ですがムービーがあります。
00:20秒くらいから50秒ほど見て頂けたら、鈴木の興奮が分かっていただけるかと思います!
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