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冬は、つとめて。


今日も一日お疲れさまでした。
ゆるーり鳥獣戯画で一服どうぞ。







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冬は、つとめて。雪の降りたるは、言ふべきにもあらず。霜のいと白きも。またさらでも、いと寒きに、火など急おこして、炭持てわたるも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶のひも、白き灰がちになりて、わろし。

(枕草子/清少納言)


今朝は窓枠の中が白かった。カーテンを開ける。雪だ!!!いくつになっても雪が降り積もった真っ白の世界は嬉しい。夫に「外、見た???雪だよ!!!」と喜び報告すると、小さな子どもを見るような目でほほえまれる。


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晴れの日を「好い天気」と言う場面が多いように感じている。けれど、その言葉、あまり好きじゃない。晴れも雨も曇りも雪の日も、「好い部分」があると捉えたい。

雪が降れば出かける前の雪かきが必要。路肩に雪が重なれば道幅狭く運転に一層の注意が要る。冬と雪が好きでも、できるだけ運転はしたくない。

それでも朝のピカピカ光る真っ白な道。木も家も山も白く化粧をした世界が好きだ。少しくらい出かけるのに手間がかかっても、その白さをやったあって喜ぶ人でありたい。清少納言もきっと寒さにかじかみながら、好いとこ見つけようと思ったんだと思いたい。

「ひどく寒いので、火など急いでおこして、炭を持って行くのも、まさに冬の早朝にふさわしい感じがする。」って言っていますし。


四季を味わうって
こういうことかもと思う。雪の日のこと。


おわり