【雑談】シロクマ文芸部活動日誌(2023.7〜9)
「●●●」から始まる小説・詩歌・エッセイを書きませんか。
人気noterの小牧幸助さん主催の企画『シロクマ文芸部』では、毎週末、上記のようなお題が提示され、それに従いクリエイター達が作品を持ち寄り、読み合い、楽しんでいます。
今回は2023年7〜9月の期間、白鉛筆がこちらの企画に参加した作品について、簡単な振り返りをしていきたいと思います。
よろしければお付き合いください。
◯『私の日』
「傑作を書いてやろう」と思い、挑んだ作品。
以前『PINK BLOOD』という小説を書いた際、もうひとつの方向性として脳裏を過ぎったイメージを頼りに執筆しました。
結果的に満足のいく出来となり、やはりあらかじめ書きたいものが定まっていると作品に芯が通るものだ、と感じた次第。
タイトルはこれ以上のものが思い浮かびませんでした。
大変ありがたいことに、本作について豆島 圭さんに感想文を書いていただきました。
◯『先手、叶わず、順不同。』
前作と真逆で、ノーアイデアから書き始めた作品。
お題の書き出しから何も浮かばなかったので、とりあえず意味不明なタイトルをつけ、それに合うような内容を探しながら書きました。
自分としてはめずらしく、SF要素を孕んだ展開。
ちなみに僕A+が鍵を得るには僕から奪う必要があり、実際そうしているはずなのですが、ややこしいので割愛しました。
ショートショートらしいものを書いてみよう、と挑んだ作品。
ちょうど橘鶫さんのスピンオフを執筆している期間で、そちらの世界にどっぷりだったからか、やや記憶が混濁しています。
それでも頑張った甲斐あってか、強く気に入ってくださる方がいて、嬉しい限り。
小牧部長が本作についてTwitter(当時)で触れてくださったとお聞きし、Twitterをやっていないことを後悔しました。
◯『空蝉を満たさず』
8月は部長から提示される書き出しに加えて「タイトルにあらかじめ決めていたワードを入れる」という制約を設けました。
今作のワードは『空蝉』。
『平和とは』というお題を受け「絶対に日和らず、賛否両論あるものを書こう」と決意、可能な限りオブラートを外した表現を心掛けました。
虫が苦手なので、見出し絵にある蝉の抜け殻を描くことに一番苦労しました。
◯『小雨極細微炭酸』
今作のワードは『微炭酸』。
文芸部というものの実態をフィクションでしか知らず、一度だけ母校で見た部誌の印象を頼りに執筆しました。
タイトルについて「句読点はしばらく使うまい」と決めていたので、漢字を羅列、結果として良い仕上がりに。
ちなみに霧雨を「チリチリ」や「ピリピリ」と表現するかについては、十代の時に一度、美容師さんと激論を交わした覚えがあります。
今作のワードは『アイスクリーム』。
と言いつつ、小説を書き始めた当初から温めていたタイトルで、『アイスクリーム』を使うならば、余程でない限りこれにすると決めていました。
お題を知る前から内容についても思いを馳せており、「どうかお題が『銀河売り』系じゃありませんように」と祈った記憶が。
実体験を元に執筆したもので、個人的に思い入れがあり、その分執筆直後は胸が重く、皆様からいただいた温かなコメントに救われました。
ありがとうございました。
◯『オモイオモワレ8bit』
今作のワードは『8bit』。
諸事情あり、この週は休んでしまおうかとも思っていましたが、ピリコグランプリとのコラボと知って筆を執りました。
多様性溢れるコミュニティに属し、しかも人との距離の取り方が未熟な時期にいる。
そんな学生時代ならではの経験って、高校を卒業した辺りから少なくなったように思います、という小説です。
◯『逆撫アザラシ今何処』
9月は思い切り、次の二つの制約を設けました。
①お題が提示される前にタイトルを決定
②文字数は1,200字ジャスト
①は実質ほぼやっていることでしたので、②が新たなチャレンジ。
と思ったら、部長から『文化祭』のお題を提示され、「先週書いたやん。三重苦やん」と笑ってしまいました。
つぶやきもしましたが、作品よりコメント欄が本編、と言えるほどの熱狂振りでした。コメントいただいた皆様、感謝申し上げます。
◯『砕け散ると黄昏が知る時』
「砕け散る」という言葉から、愛というものの存在を見つめ直すお話。
先述の通り事前にタイトルを決めていたため、それを活かす内容とした結果、お題の『犬』というワードに強く触れることができませんでした。
また、最初書き上げた段階では1,000字程度で、残りをどう埋めるかに苦心。
どうにか形にはしましたが、試行錯誤の跡が透けて見える作品となりました。
◯『魔法少女、マ。』
意味不明なワードをタイトルに入れ込んでみた作品。
苦戦するかと思われた一方、『『ロ』いらねえな、これ。』という一文を書いた途端にスイッチが入り、スムーズに書き上げることができました。
序盤で「これは1,200字を超える」とわかりましたが、どうにも作中の二人が好きになってしまい、敗北を決意。
ハヤトの無事を祈るコメントをいただけたのが、とても嬉しくありがたかったです。
◯『不等号と17歳』
見出し絵のカラーを群青色にしようと思い、イメージカラーがそれに合うような言葉を並べ、タイトルにしました(自分の中で『不等号』はグレー系、『17』は青系)。
前回1,200字で書けなかったペナルティとして、元々の制限に加え、いつもより一日早い投稿にチャレンジ。
短い時間で書き上げることができ、ひととき満足感に浸ったものの、「一体自分は何と戦っているんだろう」と、半ば途方に暮れながらの投稿でした。
心なしか、いつもとはまた違う層の方にも読んでいただけた気がしており、大変ありがたく思っております。
以上です。
シロクマ文芸部のおかげで、作品を書き、読んでいただける機会が大幅に増えました。また、他の部員の皆様の作品を拝読し、コメントすることも。毎週どんなお題が出るか、そこから生まれる自分の作品、皆様の作品を楽しみにしながら、日々を過ごしております。
小牧部長始め部員の皆様、いつもありがとうございます。
引き続きよろしくお願いいたします。
白鉛筆でした。