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20201120 春日屋No8 金世佳とサシで呑む(3)試訳

金世佳:29歳から30,30から31歳、ほぼ二年間、何もしなかったし、どんな芝居も撮影しなかったし、撮りたくなかった。
張承:例えば役者として本当にこの業界からいなくなってしまうんじゃないかって、不安はなかったの?
金:消えるときは消える。
張:今日ここに来る道すがら話してたんだけど、房超然が、佳兄の役者としてのスタンスや日ごろ言ってることとかは、バンドの俺のスタンスと同じだって言うんだ。
房超然:ああ、そうそう。
張:俺ら二人、彼は俺の歌を聴いてくれるだろうけど、もし聴く人が居なかったらどうする?って訊くから、聴かないなら聴かないだけって。
金:それ、あの時、ちょっとそんな感じだったかも。2008年に「愛情公寓」に出たんだけど、3年生でインターンで、、、。知ってる?
張:市場との接触し始めるころだ。
金:当時はドラマがそんな多くなかったし、今みたいに見たことがない人が圧倒的に多いという状況でもなかった。新人もいたけど。当時はいなくて、1クラスに24人、一期で24人、一年生から四年生まで全体で100人少々。建物に100人くらいの人が住んでるっていう。
張:皆よく知ってる人。
金:みんなお互いのことを知ってて、誰と誰と誰があんなこんなの芝居で、、、。
房:みんな知ってる
金:二日目にわかったんだけど、映画を撮らなきゃいけない。
房:演劇学生にとって楽ではないね。
金:あの頃は、、、。
張:学生時代
金:2000年代もそんな感じ。当時まだドラマがあまり無くて、あの頃一番強かったのはあなたの海岩の撮影だったね。(海岩=作家、監督etc、1954年生まれ、北京出身)
房、張:ああ~~~~!
張:前のオーナー、海潤。前の海潤。
金:海岩の映画の撮影に入り、趙宝剛の映画を撮り、趙宝剛監督作品の、、、するってぇと。(趙宝剛=監督、ディレクター、俳優etc、1955年生まれ、北京出身)
張:君はすごい!
金:君はすぐに人気者になるよ!
張:今すぐ出発しないといけない。
金:君は必ず売れっ子だ。わかる?つまり後輩という後輩、先輩という先輩みんな。
房:見上げてる。
金:そう。絶対こんな感じ。
張:100シーン。凄い!君は本当にクラスで一番有望です!
金:当時がそんな感じ。「愛情公寓」を知ってる人がいる?上海の会社がやったんだけど、俺らは何も知らないで行って、そういうことやって、終わっても放送してくれなくて、、、結局、三年生が終了してその夏休み、四年になるころ、彼は撮影を決めて上半期に撮って、それも終わって、また後期にあーだこーだするとか、それから俺、卒業公演の先生のところに行って、彼はロイヤル・シェイクスピア劇場の元監督で、引退した監督で、国連が「サポートに相当する」って言ってるみたいな、、、。
張:派遣されてきたんだ。
房:外国人講師。
金:そう。外国人の先生。
房:交流、交流。
金:それで、芝居のリハーサルが終わった後、彼に訊いたんだ。俺はまだ演技についてたくさん疑問があって、演技ができるとも思えないし、どうなるかもわからない、だから勉強を続けたいって、言ったんだ。何かいいアドバイスをくれますか?って。そしたら、俳優になりたいですか?それとも教師になりたいですか?って訊かれた。俺は俳優って言ったけどさ、どんな先生になれるって言うんだろう。彼は俳優として知っておくべきことの一つは、ハムレットは黒人も演じられるが、ハムレットはデンマーク人だから演じられる黄色人は見つからない、と話したんだよね。
房:でも、何故黒人はOKで、黄色人はダメなの?
金、張:デンマークにも黒人がいる。
金:彼らの許容レベルが黒人に対しては、より高い。これが多くの中国人俳優がハリウッドに行く機会がない理由でもあるんだ。
張:国際的な演目なのに。
金:そうさ。でね、俺、俳優ですって言ったけど、どんなに英語が上手でも演技がどんなに良くても、あなたは永遠にハムレットを演じることは決してない、って言われたんだ。
張:彼は信じられない。
金:そう。皆ハムレットだと信じられない。デンマーク人、デンマークは中国からどれくらい離れてると思う?
張:うん。
金:じゃあどうすればいいですか?と訊いた。彼に「私と一緒に日本に行きませんか?」と言われて。私は今日本に住んでいますって。彼と彼のロイヤル・シェイクスピア劇場にいた生徒は、先生の奥さん、つまり結婚してて、大阪に住んでますって。そんなわけで彼が俺の紹介状を書いて大阪に行ったんだよ。そうでなければ、誰が大阪に、大阪がどこなのかまったく知らなかったし、東京が、、、。
張:でも確かに。前からこの件は興味があったんだけど、たとえばみんな卒業後にもっと勉強したいと思うと、選択肢はいろいろあるじゃない?第一には基本的に国内で、学校に残るか何かで、第二の選択はアメリカに行くかヨーロッパに行くか。
金:演技を学ぶのに最適なのはイギリス、アメリカ、オーストラリアの三つだけど、どれも英語圏で、ロシア語は少し難しいから、英語で話すよね。
張:うん。
房:ああ~。
張:でもさ、実際のところ、日本のパフォーマンスシステムは中国に合いやすいと思う。
金:そうだね。
張:普段日本のテレビドラマをけっこう見てて、ストーリーとか真似してるんだ。観てる友達たちにもうまく受け入れてもらえてると思う。逆にアメリカ流の演技は俺からみると、行き過ぎって気がするんだ。
金:そうだね。日本人の性格、民族性って限定的で、彼らの文化は広まりにくいと思われてるけど、事実はまったく逆で、日本人はそう思ってないけど、事実はまったく逆。二次元文化とか言って、どんな文化もそれを本当に好きな人たちがいて、彼らは何かをするのに、例えば演劇を作ろうとしたら、観客が誰なのか、そんなことはおかまいなしに彼らは自分が作りたいから作る。
張:それ以外は何も考えていない。
金:他のことは考えない。好きな人が見たら、またほかの誰かも観たくなる。それは、、、後になって俺も同じように演じながら感じたんだ。つまり、その作品を90%の人の好みでなくても10%の人が好きなら、あなたの演技が悪いということではない。どうしてか?10%の人があなたのパフォーマンスを好きだから。
張:250の理論だ。
金:でも次の作品でも、もちろん良い演技をしなければならないよ。演技が悪ければそれは理論でも何でもない。あなたの演技が観客の美学を越えていた可能性はある。彼らのうち10%の人があなたを理解したなら次はもう観客の10%を獲得してるところからで、さらに10%獲得できれば20%の観客に支持されたことなる。つまりこれが、、、。
張:これが250定律。(アメリカの有名なセールスマン、ジョー・ジラードによるビジネス戦争における「250の法則」。)
金:これはどういう概念なのか?これ、、、私が制作したこれはけっこう良いと思うんで、見てみてください。(見たうえで)好きなら好きだし、好きでないなら好きでない。
房:はい。
張:とにかく聴くのが好き。
金:少数の観客でもこうなら。
張:音楽を作るのもまったく同じ。
房:もっと歌った方が良いよ。このままにしないで。彼は歌わないんだよね、ただ、、、。
金:バンドはどんな曲をやってるの?誰も歌わないの?
張:観衆はとても少ないし、歌ってる人もいるけど。
房:ほぼいない。
張:ポストロックをやっていて、歌詞は比較的深くて、基本、古典的な中国語なんだ。
金:普段音楽は好きでよく聴いてるけど、インストロメンタルも好きだよ。
張:とにかくすごく少ない。俺のアルバムのタイトル曲は全部ポストロックで、俺としては俺のコンセプトが全部の曲に込められてると思うんだ。もし話だけじゃわかんないってことならチケット一枚ずつ100公演分、百枚のチケットをあげるよ。

張承の音楽作品ジャケット 「島」

金:よくバスケットボールで、あなたの家のすぐ近くに行くんだ。
房:え?
金:千帆、翱翼 (Áo yi)。(千帆バスケットボールセンター、北京翱翼バスケットボールセンター、ほぼ隣り合わせの体育施設)
房:ああ、隣だ。
張:若い頃はよく運動してたけど、すっかりご無沙汰だよ。佳兄は撮影現場で、例えばみんなのために何かスポーツの企画をしたりする?もともとは大好きなんだけど、ある契約をしてから、、、もし、制作中に自己都合で怪我をした場合は数倍の金額を賠償として支払わなきゃいけないっていう。
金:運動しても怪我をするわけじゃないよね。
張:ああ、バスケはリスク有るよ。うん、でも、前に同僚が制作チームで。
金:あ~~~わかった~~~。
張:春節の休暇のあと、彼がスキーに行ったのは知ってたけど、戻ってきたときも元気だって言い張ってたんだよ。
金:俺の友達も鎖骨を骨折してて、そんな感じで。
張:え?田羽生?(田羽生=映画監督、1983年生まれ、四川成都出身)
金:田羽生も鎖骨骨折?
張:つい二日前、入院したばかりだ。
金:それ、、、あと、、、MagilmPicturesのオーナーの梁巍も。鎖骨を骨折して。その日一緒にバスケに行ったんだけどさ、傷跡が大きかったよ。
張:うん。老田もそう。でかいよな。骨を接ぐ手術で、全開にするから。
房:ここは特に傷跡が残りやすいし。
金:俺はすごい小心者だから、スピードに関することは全然ダメだし、車の運転もできないよ。
張:健康第一。若い頃見てた(幽遊白書の)桑原和真の特攻服の背中にあった「健康第一」。実際、バスケはスピード感があるし、勝負感が強いよね。
房:バスケの対決感は強烈だね。
金:対決するかどうかは選べるじゃないか。
張:外に出ればいい。
金:うん。戦わなくても良い。
張:幼い頃はいつも空を飛んで、地上から逃げてた。
房:スポーツ観戦にわざわざ行くことはないけどさ、サイコーに激しいバスケの試合は見ていたよ。ラマ寺に住んでたころ、窓の下にラマの仏教学院があって。僧侶たちは内蒙古出身で。毎朝やってるんだよ。俺が今まで見たなかで一番ハードなバスケットボールチームだ。
張:第一回、坊さん杯バスケットボール大会。
房:本当にぶつかりあうんだ。二階に住んでいて音が聞こえたし、姿も見えたし。
張:肉と肉の激突。実際、スポーツは安全とは言えないよ。特に年齢が上がるほど安全じゃなくなった。自分で自分を壊しかねない。
房:囲碁将棋とポーカーが良いよ。
張:ジムとか、静かなスポーツは特に興味無いから。
金:俺、好き。
張:さっき、ここに来るとき、フィットネス系のを見たよ。
金:うん。ジム。好き。
張:でも俺、対決的なスポーツが好きでも、ビリヤードは好きじゃないよ。
房:好きじゃないんだ?!
張:ビリヤードもゴルフも好きじゃない。
金:俺も好きじゃない。今、バスケ以外で一番好きなのは自転車。自転車大好き。スポーツサイクルじゃなくて、いつも買い物に行く自転車ね。
房:天津の人間にとって自転車はスポーツとは言わない。日常だよ。

金:上海にいたとき、家が戯劇学院からさほど遠くなかったから、2016年に田沁鑫監督の「狂飙」のリハーサルには毎日自宅から歩いて通っていたんだ。歩いている間はずっとセリフを覚える時間で、ただ言葉をなぞっていて、それで、毎日家の隣の珈琲店に行って、コーヒー一杯飲みながらセリフをなぞる。どうしてそうしたかって言うとこの店の向かいに趙丹先生の旧宅があってさ、そういうことがなんか、儀式っぽい感じがして、そこで覚えるとなにか得るものがありそうで、、、。
(趙丹=1915~1980、俳優。豊かな激情、人物の心理を演じることに優れていた)
張:ちょっと入って、、、。
金:ああ~。
房:雰囲気とか。
金:違うってわかるよ、きっと。
房:はいはいはい。
金:実際、多くの時間が外からの影響でけっこう違ってくるよ。

趙丹主演の李時珍(1956)。芸術的な人物形象は、国内外の観衆の賞賛を受けた。
表題画像は彼の旧宅をふくむ、上海の新康花園入口。

張:すごいよく覚えてることがあってさ。「八佰」の時、象山から蘇州まで行って途中、たまたま見たんだよ。高速鉄道が通るところ。その感覚が「八佰」と重なって。自分がまるごとその世界に入ったような気分、すごいリアルな刺激で、そんな感じでしょ?
房:でも「八佰」を撮ったとき、四行倉庫に見に行ったの?
張:見たよ、まず上海に行って。
房:あそこは上海からさほど遠くないよね。
張:上海のなか。
金:ダウンタウン。
房:いやいや、どこで撮影したのかってこと。
張:蘇州だよ。
房:ああ、そうか。
金:陽澄湖。(蘇州市にある淡水湖。上海蟹で有名らしい)
張:そう、陽澄湖。
房:あああ。
張:それでね、俺が四行倉庫に行った時、タクシーに乗ったんだけど上海の人たちも運転手さんも知らなくてさ、ここで何するだい?とか訊かれたりして。俺「博物館があって見学に来たんです」って言ったのさ。それから四行(sixing)倉庫って言うから四行(sihang)倉庫だと訂正したり。今は良くなったよ。今は中秋節の何か、、、。

2020年8月公開 「八佰」
四行倉庫の戦い(しこうそうこのたたかい)は、日中戦争初期の上海戦末期、
第88師 第524団 団長附 謝晉元率いる400余名が、1937年(昭和12年)10月27日から10月31日にかけ、蘇州河北岸の四行倉庫に立て籠り、日本軍と戦闘になった。
中国では、この守備隊を「八百壮士 (「八百名の屈強な兵士」)と呼ぶ。
陽澄湖


金:金宇澄先生が教えてくれたんだけど、「繁花」を書いた金宇澄先生。


房:生粋の上海人だね。見た事ある。
金:知っての通り、、、例えば、張愛玲の時代にはあの大物スターや女性スターたちがちょっとした顔役や軍人たちを引き連れてセットから出てきて、横に留めてあった車でダンスに行ったりしてたんだ。当時流行のダンスパーティー、ダンス、、、。
房:パラマウントとか。
金:うん。パラマウントのダンスパーティーなんかから家に帰るとなると、弄堂(ろんたん)に住んでて、こう、、、最初にハイヒールを脱がなきゃならないんだ。どうしてか?二階に上がらなきゃいけない、二階に住んでいるから。
(弄堂=上海弁、路地あるいは横丁。入口に門があり、数棟から数十棟以上の住宅が連なる。二階か三階立てのメゾネット。集合住宅)
房:ああ~。
金:つまり、、、隣近所が近いから、脱がないと、ガタガタガタガタ、バレちゃう。
張:いま帰ってきました、とばかり。
金:あの女(ひと)12時過ぎだよ、、12時過ぎに帰ってきたということは、婦女子の道徳規範を守ってないってことだからね。
房:良識がないな。
金:そう。良識がない。こうやって手をあげて、、、どんな大スターでもハイヒールを手に、抜き足差し足で家に帰る、、、。
房:ああ~。
張:12時。12時じゃまだ飲み始めてないよ、今、、、。
房:それに、階段がとても狭くて、一度そういう石庫門に入ったことがあるけど、すごいヤバイ感じで歩くのが怖かったよ。
金:世間でよく言われるけど、特に北の人からすると、上海人はとてもうるさいって。
張:実際はそうでもないでしょ。もっと洗練されてる。
房:今は、少なくとも。


弄堂


人口密度の高さ、、、。弄堂。

金:いや。今は、、、。もともとの印象はすごくうるさいっていうか、そのうるさいにもわけがあって、例えば、うちみたいに俺、父さん、母さん、おじいちゃん、おばあちゃんが一緒に住んでるわけ。我が家は五人で17平米。(17平方メートル。関東間で約10.5畳。京間で約9.32畳。目安としてワンルーム、1K)
房:ああ~~~~
金:17平米。わずか17平米。
張:うちと大差ないけど、三人で13平米だから均等に分けても大丈夫だ。
金:17平米。これが日常生活のスペースとして決まっていて、全部が公共なんだ。(いうまでもなく家族と共用の17平米)上海も、、、それは、、、北京で四合院、上海の石庫門。中庭があって、飯を作るのも、バスルームも。そういうのを共有しなければならない。
張:そうなんだ⁈。石庫門の意味、今、知ったよ。お酒のことだとばっかり思ってた。
(石庫門が残る地域には現在、バーやライブハウスが多い)


房:お前さんは上海で。
張:上海で馬鹿みたいに酒飲んでる。
金:例えばね、あなたがキッチンにいるときに、誰かの場所に酢のボトルを置いたら、、、相手はどう思うか、、、。
張:品質は訊かないで。
金:うん。あなたの家はこう大きいから酢のボトルサイズも大きかったりして、それをそこに置くとさ、一家族分じゃなくて、二家族分でもなく、5~6家族分ありそうで、近所中おしゃべりに集まってきてしまう。人ってこんなものだから。でしょ?それで、、、俺が1000万稼いだって言うけど、それについて話そうか?ね?
張:確かに。
金:皆、月に数百元払ってるよね。それはさ、上海人は、、、幼いころからの習慣や育った環境のせいで、こんな感じに、今は、石庫門に住んでる人は少ないし、上海はすっかり刷新されたからあれだけど。
房:そうだ。
金:でも、彼らが子供の頃からのものもまだある。
張:うん。習慣だ。
金:はい。
房:この誤解の理由の一つは、俺を含む多くの北の人間は、上海人は以前石庫門に住んでる、と思ってたことと、あの建物、門、それが一家族の家だと思ってたからだ。タウンハウスではないんだね。(タウンハウス、長屋。いくつかの住宅建物が並列に接続されている。独立した門扉を持つ)
金:もちろん、違う。
房:俺らはタウンハウスだと思ってた。オタクらはとても金持ちだと言ってたけど、どうしてそんなこと気にするの?あそこにはたくさんの世帯が住んでいるとわかったところだけど、賃貸で住人がいて、お互い面識がぜんぜんない。あるいは家族が大勢いたけど、空き部屋があって、(自分たちの使用範囲を)狭くしてもいいから貸し出すとか、、、。
張:上海のシーンの撮影では上海出身の監督だった。その時他の選択肢もあった。他の出身地の監督を見つけることもできたけど、何故上海人を選んだのか。というと、石庫門に似た環境でのシーンが多くて、他のところの人だとカメラをどうしていいかわからないんだよね、狭すぎて。
金:今は、比べれば、石庫門、とても少ないよ。ハッキリ言って暮らせないし。
房:ホントに。
金:家の中で寝ることしできないし、寝ること以外は、、、ベットを置くぐらいしかできない。寝ること以外は外でしないといけない。
張:帰らないでね?
金:そうそう。家に帰らない、帰れない。
房:前に何故あんなに階段が急なのか?と訊いたとき、階段の専有面積を小さくしたいからって言ってた。



金:うん。上海はどこでも。
張:初めて石庫門の場面を撮ったとき、すごい狭いんでけっこうショックだった。それから、そこは住人がいなかったけど、まだシートや灯り、機械があったよ。
房:第一作だ。(外灘警察)
張:そう。
房:彼の第一作はこんな感じだったって言ってたよね、警察学校を卒業して派出所に配属されたばかりの男の役。
張:派出所、派出所。
房:草の根警官。第一話で帰宅する場面があったんだけど、彼らの家が、、、。
張:俺ん家はめっちゃイイ。
房:押し開けてみると、、、バルコニーがあって、むこうに東方明珠塔。
張:外灘の家なんだ。
房:親父さんが外灘の、、、。
張:そのとき、俺訊いたんだよ。あの、、、先生、この家の値段はいくらですか?って。彼が言うに、おそらく上海で一番高いって。だいたいいくら?って突っ込んだら、おそらく10億を少し超えるだろうと。その時の給料から計算すると、75歳になったらトイレくらいなら買えるはず、、、。
<4に続く>

2018年、「狂飙」日本公演での記者会見。金世佳
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上海の築100年、古い住宅の狭さが見てとれる具体的な映像がありました。弄堂ではないようですが、とにかく狭い。それを改造するという中国版ビフォーアフター。(この「金世佳とサシ呑」の中国語テキストを作成(音声から文字起こし)してくれた中国の相方が見つけてくれました)
梦想改造家之局促房型大动刀 百年蜗居变多层 百年14平老宅变身4室2厅3卫【东方卫视官方高清版】20140813
YOU TUBEです。日本語字幕はありません。
この番組をみると、金世佳の話がより理解しやすいと思います。

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