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50. 40代に降りかかる親の死や介護の問題(うちも例外ではなかった)【47歳で独立した私が50歳で軌道に乗るまでに経験した99のこと】

都内に住めば、色んな会にも参加しやすいと思った。
ところが、逆に家に引きこもるようになった。
居心地が良すぎて、仕事に集中できるようになったのだ。

ひとり暮らしで自由に仕事をしていると言っても、家族の問題は突然降りかかるものです。
私の家族も例外ではありませんでした。

開業1年目に、突然父親が亡くなりました。
まだ70代でした。
長寿家系と信じていたので、驚きました。

それと同時に、母が認知症になっていきました。
父が突然倒れて亡くなったのが、よほどショックだったのだと思います。
まだ若いと思っていたので、本当に驚きました。

まだ仕事も無かった頃だったので、一度仕事を見直そうかとも考えました。
母の介護も必要になりました。
実家に行くには、2時間くらいかかります。

葬儀などを進めていく中で、妹に聞かれました。
「お母さんを介護しようとか言わないよね?」
妹は、施設に任せようと言いました。

両親に可愛がられていたのは、妹の方でした。
その妹が、介護は施設に任せると言い出したので、これも驚きました。

そうは言っても、母の気持ちもあります。
意見は尊重したいと思いました。

認知症と言っても、その時々の感情はありますし、判断もできます。
忘れていないこともたくさんありました。
認知症じゃないかと、自分で言うこともありました。

施設のことを話すと、母は絶対に嫌だと言います。
妹と考えて、まずはデイサービスから始めてみることにしました。

私たちは2人で協力し合い、食事を準備して、交代で実家を訪問しました。
宅配サービスも利用しました。
それを受け取っているか、食べているかが心配で、冷蔵庫なども確認しに行きました。

約3年間、仕事を続けながら中距離介護をした中で、何とか施設に入ることができました。
母も納得して入りました。

施設には定期的に行き、イベントには必ず参加しました。
母の絵が飾ってあったり、友だちもできたようで、楽しそうな姿を見て安心したものです。

コロナから、訪問が難しくなりました。
施設から様子を聞いて、あとは任せるしかありません。

実家の空き家問題もありました。
あんなに仲良くしていた近所の人たちが、火事になったら怖いから何とかしてほしいと、役所に通報したようです。
役所からは、何とかするように、できれば処分するようにと、何度も分厚い通知が来ました。

処分前は、庭の手入れや郵便物の回収など、何かと手間がかかりました。
結局、処分するしかなくなります。
処分は知り合いなどにもサポートいただき、思ったよりもスムーズに進みました。
もし時間がかかっていたら、かなりのストレスになったと思います。

処分前には、家の中のものをすべて整理しました。
生前整理というサービスを使いました。
100万以上かかりました。
貴金属を引き取り、終わりました。

40代50代にとって、親の問題は深刻だと思います。
それと同時に、自分が亡くなった時のことも考えるようになりました。
迷惑をかけないように断捨離していくなど、自分の老後に向けて行動を開始しました。

ただ、何とかしようと思えば、意外と何とかなるものです。
私の場合は、あらかじめ調べておかなかったので、その場でバタバタと調べながら進めましたが、あらかじめサービスなどを調べておけば、もっとスムーズに進められたと思います。
その場でも、何とかはなります。
お金さえあれば。

うちの場合は、両親にある程度の貯金があったことと、父親が公務員だったため、遺族年金がある程度の額もらえたことが助かりました。
お金は絶対に必要になります。
それも含めて、家族と話をしておくことが、一番の備えになると思います。

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