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13.地域の交流会に参加して落胆する(稼いでいる人はどこにいるの?)【47歳で独立した私が50歳で軌道に乗るまでに経験した99のこと】

開業したばかりの私は、異業種交流会や同業者の集まりに月の半分くらい参加していた。
どうしたら稼げるのかはわからないままだし、稼ぎたいと言って嫌われることことも多かった。

以前の記事に書いた前職で知り合った男性が、時々「仕事につなげられそうだ」と言っては事務所を訪ねて来ました。
今度こそつながるかもしれないと思い、コーヒーを出し、話しにつきあったものの、その人から仕事をもらうことは一度もありませんでした。
そんな中で、地域の交流会や勉強会を紹介されました。
もちろん、紹介されたものはすべて参加しました。

私の事務所がある地域は、都内から電車で1時間くらいの郊外です。
人口としては80万人くらいで、中核都市と言える規模です。
私はここで、子育てをし、離婚をし、仕事をいくつか変えて正社員にもなり、再婚もしました。
のんびりした住みやすい場所でしたが、40歳になった時に突然やる気になると、だんだんつまらない町に見えて来ました。

それでも、知っている場所で開業した方がいいと思い、自宅に近く、駅に近い事務所を借りました。
駅の近くなら、今までの職場の人たちが気づいてくれるかもしれないと思いましたが、開業は本当に甘くありません。
知り合いが声をかけてくるのは、最初のうちだけです。
そのうち物珍しさもなくなり、誰も声をかけて来なくなります。

長く住んでいる地域と言っても、自宅と職場の往復です。
開業している人と会う機会なんてありません。
勧められるままに参加した地域の交流会で、私は初めて地域で開業している個人事業主や中小企業の社長に会いました。
若い人もいましたが、ほとんどが40代以上の男性でした。

初めての地域の交流会だったので、ワクワクしながら準備しました。
チラシと名刺を準備して、チラシは指定の場所に並べました。
ところが、私の他にチラシを持参した人は、ほんの数名でした。
また、チラシに興味を示している人もほとんどいません。
名刺交換をしても、多くの人が事業を始めたばかりで、何をしているのかもよくわからない説明の人がたくさんいました。

1人だけ、デザイン会社を始めたばかりの30代の男性が、ステキなチラシと名刺を渡してくれて、話もわかりやすかったので、その人と話し込むことになりました。
この人に何か仕事を紹介できたらいいのにと思いました。
その男性とはしばらく連絡を取り合い、年賀状のやり取りなどをしていましたが、仕事はうまく行っているようでした。

交流会に行き始めて、だんだんわかってきたのが、開業している人にはコミュニケーション能力が低い人が結構多いということです。
もちろん、何か別のスキルがあるのだと思います。
ただ、開業して誰かに自分のスキルや商品サービスを伝えるためには、コミュニケーション能力が必要です。
伝えられなければ、売れるものも売れません。
この人に誰かを紹介したいとか、この人から買いたい、この人にお願いしたい、という気持ちになってもらうためには、コミュニケーション能力は不可欠です。

また、色々な会に参加する中で、このまま参加し続けても、仕事につながることはなさそうだと気づきました。
開業したてなので、何をしていても社会勉強にはなりますし、そこで感じることは、参加したからこそわかることです。
勉強や学びとしては意義があります。
ただ、仕事につながることはないと諦めた上で、参加したいのかと考えると、それは微妙でした。

何より、稼いでいる人に会えないのです。
私はどうしたら稼げるのかを知りたいのに、それを教えてくれる人には、交流会では会えそうにありません。
稼いでいる人を探そうと思いました。

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