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47.思い切って港区に部屋を借りる(東京で消耗しようと決めた日)【47歳で独立した私が50歳で軌道に乗るまでに経験した99のこと】

開業3年目に入った頃、手元にかなりの量の仕事を抱えるようになった。
毎月定額で入る金額も増えていった。
このタイミングで夫の単身赴任が決まり、転機となった。

考えてみると、私はずっと都内に出たいと思っていました。
それなのに、いつも都内から1時間くらいかかる郊外に住んでいました。
住みたいところは高いからというのもあったけど、子供のことがあったり、持ち家だったりで、引越し自体が難しいと思っていました。

ところが子供が社会人になり、夫が単身赴任となれば、話は変わります。
家も売ることになったので、もう気楽です。
私は都内の部屋を内見することにしました。

部屋の条件はいくつかありましたが、せっかくなら事務所として使用できるところがいいと考えました。
そして、ペットと一緒に住めることも必要です。
事務所とペット可となると、一気に件数が減ります。
その中で数件を内見することにしました。

内見したところは、写真よりもがっかりな見た目でした。
ちょっと暗い感じもしました。
臭いも何となく気になりました。
やっぱり新築がいいなと、贅沢なことを考えてしまいました。
私は少し神経質なところがあるようです。
これまでも新築の物件を選んできました。

予定通り数件を内見したところ、担当者が言いました。
「実はここより少し高くなりますが、出たばかりの物件があるんです」
それは、新築の物件でした。
ぜひ!と、予定になかった物件を内見することになりました。

新築なだけでなく、私の憧れの場所でした。
駅からも近く、1時間かけて通っている美容院も近くにあります。
事務所とペットも可能な物件でした。
これはもう、運命だと感じました。

予算オーバーでしたが、ここに住んで売上を伸ばせばいいんじゃないかと自分に言い聞かせました。
いや、もうここに住みたいと決めていました。
すべてがうまく行く気がしたからです。
やっと住みたい場所に住めるのです。
こんなチャンスはありません。

審査が通るのか心配でしたが、何とか通りました。
必要最低限の家具を揃え、小さな部屋でのひとり暮らしがスタートしました。
家具などが落ち着いた頃に、犬を連れて来ました。
不安もありましたが、それ以上にここから頑張るぞ!という気持ちでいっぱいでした。

当時、イケハヤさんの「まだ東京で消耗しているの?」というブログを読んで、固定費を下げる田舎暮らしの効率の良さも理解していました。
賢い選択だなと思いました。
だけどそれは、東京で消耗できた人が選ぶ道だと感じました。
私はまだ、東京で消耗もできていない。
やっとそれができるんだ!
夢の東京で消耗する生活が始まるんだと、ワクワクしました。

結果、この年に年間売上1,000万円を達成します。
都内に住んだからなのかは、わかりません。
ただ、好きな場所に住めているという気持ちは、原動力になりました。
毎日、歩いているだけで楽しかったです。
そんな時間が過ごせたのは、本当に幸せでした。


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