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20.自分で勉強会を開いてみる(集客の練習を始める)【47歳で独立した私が50歳で軌道に乗るまでに経験した99のこと】

会社を辞めてあてもなく開業した私は、ただ必死に行動した。
一応仕事は知り合いから来たが、値切られ、凹み、次につながるものではなかった。

自分の力で収入を作れるようになりたい
これが、独立開業した理由でした。
何もないところから開業するよりも、資格があった方が良いと思い、目を付けたのが行政書士試験です。
必死に1年勉強し、何とか合格出来ました。

行政書士というのは、食えない資格と呼ばれていて、実態調査によると、年商500万円未満が約8割という業界です。
それでも何もないよりは、収益を作りやすいと思いました。

開業準備中から毎日ブログを更新し、開業前から前の職場の知り合いから連絡をもらった時は、ワクワクしました。
こうやって連絡が来て仕事につながるのかもしれないと、まだ何も始まっていないのに、開業して本当に良かったと感じました。

私がやりたかったのは、同じ世代の人たちの独立開業のサポートです。
行政書士としてできるのは、会社設立に必要な定款作成や資金調達、補助金申請に必要な書類作成などです。
ただ、私が本当にやってみたかったのは、書類作成ではなく、自分自身の開業の経験から、開業準備に必要なことや、開業のポイントを伝えることでした。

もっと言えば、私自身が開業を軌道に乗せて、その方法を伝えたいと思いました。
もちろん、ブログには日々の行動や読んだ本の話など綴り、誰かの役に立てば嬉しいと思いました。
私が手に入れたノウハウは、すべて公開したいと考えました。

前の職場の知り合いから「実は私も独立に興味があって、話を聞いてみたい」と連絡が来た時は、拙い私の経験が役に立つかもしれないと嬉しくなりました。
まずは気軽に食事に行きましたが、もっと資料などを作成して、勉強会を開いたらどうだろうと思いました。

開業準備中、いや、その前から、私はいくつか勉強会に参加していました。
多くは実務家の話を聞くものでした。
自分がこれからやりたいことをすでにやっている人の話を聞くのは、本当にワクワクする時間でした。
私の経験も少しは役に立つのではないかと考えました。

もちろん、今考えると、まだ開業したてで何が伝えられるのだろうとも思います。
だけどあの頃の私は、とにかくできることをやってみようと必死でした。
会場代や資料代に充てられるよう、参加費を2千円もらうことにしました。

ブログやSNSで勉強会を開くことを告知し、詳細はホームページの記事で知らせ、ホームページから申し込みをもらいました。
これが意外と反響があり、一回目の勉強会から4~5名が集まりました。
知り合いもいましたが、まったく知らない人も参加してくれました。
開業してすぐに、ブログやホームページが集客に役立ったのです。
これは活かして行こうと思いました。

ブログは毎日更新し、ホームページについてはSEOも意識しました。
当時はまだまだテクニック的なSEOが可能でしたが、半年もすると、Googleのアリゴリズムがガラッと変わり、テクニックは使えなくなったのです。
最初からテクニックに頼らず、Googleが掲げていた「ユーザーファースト」を信じて記事を書いて良かったです。
SEOは情報戦です。
ただし、何より重要なのは、誰かが読みたい記事を書くこと
最初からそれを意識できたのは、本当にラッキーでした。

ブログとホームページからの集客の練習として、私は勉強会やランチ会を月に3~4回開きました。
何をしたら人が集まるのか。
どう書いたら申し込みにつながるのか。
人が集められれば必ず収益につながると考えたのです。

そんな私に、同業者は言いました。
「何をしてるの?仕事はしないの?」
仕事を手に入れるために必要な集客の練習をしてるんだと、言い返すことはできなかったけど、今ならわかります。
食べていけないと言われている業界なら、その中の人と同じことをしていてはダメなんです。
食べていける人になるために、私は士業の業界が重要視していない集客に力を入れました。
最初は勉強会やランチ会でも、やり方がわかれば必ず仕事につながる。
人を集められれば強いのだと、自分に言い聞かせました。

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