![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/157590837/rectangle_large_type_2_8d5cb93722f9a800f80d5c4293d84405.jpeg?width=1200)
17.応援してくれる家族からのプレッシャーで眠れない日々【47歳で独立した私が50歳で軌道に乗るまでに経験した99のこと】
開業1ヶ月目にしてわかったこと。
人に会うだけでは仕事は来ない。
伝えるスキルを身につけようと、私は話す練習を始めた。
開業準備中から毎日ブログを更新し、ホームページの記事も増やしました。
当時のホームページは、検索されるまでに今より時間がかかりました。
ちょうどアルゴリズムが変わる時で、まだダミーサイトをたくさん作って被リンクを貼るような方法で検索上位になっていた頃です。
もちろん、私はそんなテクニックに走る余裕はありません。
良い記事を書けば読んでもらえると信じていました。
ホームページを作成して半年が過ぎた頃、Googleのアルゴリズムがガラッと変わり、ユーザーにとって良い記事が上位表示されるようになりました。
ダミーサイトで上位に上げていたサイトは、ペナルティとして数ヶ月上位表示されなくなりました。
その後もGoogleのアルゴリズムは変わり続けていますが、誰かが読みたい、知りたいと思っていることを書けば問題ありません。
逆に、ブログは良い時代でした。
当時の無料ブログには、芸能人やブロガーが増え始め、のちのインフルエンサーになって行きました。
ブログ内にたくさんの読者がいたため、誰かに興味を持たれると、結構たくさんの人に読んでもらえるようになったのです。
ブログでホームページの記事を紹介することで、ホームページを見てもらうこともできました。
とは言え、まだまだ仕事には結び付きません。
勉強会やランチ会に参加してもらえる程度です。
開業数ヶ月なんて知ってもらう時期なので、当然です。
きつかったのは、家族の反応でした。
当時、私は夫と2人暮らしで、犬を飼っていました。
実はマンションを数年前に購入していて、ローンや管理費、もちろん生活費も、すべて折半していました。
開業前は私の方が給料が高く、夫はだいぶ私を当てにしていました。
メンタルをやられそうな時も、私の収入があるからいつでも辞められると、それが精神安定剤になっていると言っていました。
職場が同じ場所だったので、毎朝夫を助手席に乗せて通勤していました。
それがあるから通勤できるとも言っていました。
ところが、私が開業してからは、夫は自分の運転で会社に行きました。
都内の懇親会に参加し、ブログを書き、3時4時に寝ることがほとんどだった私は、夫の前に起きることがつらくなりました。
寝てていいよと、最初は言っていた夫も、しだいに不機嫌になりました。
犬の世話も、夫がする流れになります。
何より私は収入がなくなりました。
勉強会開催で数千円を得たところで、夫からすれば0も同然です。
貯金を切り崩しているのもばれています。
安心させるために、前の職場の知り合いから仕事がもらえそうだと、良い話はすべて夫に伝えました。
ところがそれは、ことごとく没になります。
私の方がよっぽどショックなのに、夫にガッカリされます。
「いつ売れるのよ!!」
そう、何度も言われるようになりました。
これが一番きつかったです。
頑張っていました。
月の半分、会いたくもないのに人の集まりに参加し、笑顔で話し、飲みたくないお酒を楽しそうに飲み、1時間かけて帰って来て、ブログを更新し、メールを送り、明け方近くにやっとベッドに入ります。
仕事は入りそうでなかなか入りません。
入って来ても、会社員時代の給料には到底及びません。
開業1年目は当然だと今ならわかりますが、当時はただただ焦り、家では気まずく、それでも自分ならできると自分を励ます毎日でした。
2年目の後半辺りから、やっと売上らしい売上が入るようになり、夫の機嫌も良くなっていきます。
ただ、一度こじれたものは、すぐには修復できないものです。
一番キツイ時にキツイ言葉を投げて来たので、自分の冷静さを保つために、私は夫と心の距離を置くようにしました。
開業3年で、私の収入は会社員時代を超えました。
そこからは夫も「俺の目に狂いはなかった!」などと喜んでいます。
その後も売上、収入共に上がり続けたので、夫はずっと上機嫌です。
ただし、夫への気持ちが修復できたのは、開業3年目に夫が単身赴任となり、しばらくの間、私と犬だけの生活が続いたおかげだと思います。
離れてひとりの時間を持てたことで、過去の嫌なことも薄れて行きました。
これも、私が売上を作れたからできたことです。
諦めずに行動し続けて良かったです。
一緒にいてくれる犬にも感謝です。
もちろん、夫にも感謝しています。
結局、私が軌道に乗ると信じ続けてくれました。
軌道に乗ると信じること、信じてもらうことが、実は開業がうまく行く上で一番大事なことだと思います。
もし、開業している人、これから開業したい人がこれを読んでくれていたら、自分は絶対にうまく行くと信じてください。
その先にしか成功はありません。