見出し画像

41.スタイリストに同行してもらい仕事服を買ってみた結果【47歳で独立した私が50歳で軌道に乗るまでに経験した99のこと】

人は見た目が9割と言うが、ホントにそれはあると思う。
パッと見で、ある程度判断してしまうのは、人間の性質でもある。
ある程度身なりに気をつけて、あとは堂々としていれば大丈夫。

表に出る人にはスタイリストが付いているという話は、今はもう、多くの人が知っている話でしょう。
着る服や身につけるものの色だけでも、印象を大きく変えられるそうです。
アメリカの大統領選挙などでよく話題になりますが、日本にも様々なスタイリストが存在します。

開業してから、色々なセミナーや交流会に参加する中で、〇〇スタイリストや〇〇コーディネーターという肩書の人にもたくさん会いました。
みなさん、色々な切り口で仕事をしているようです。

ある時、同年代と思われるスタイリストの女性に出会いました。
開業3年目に入った頃だったと思います。
何とかここで軌道に乗せたいと思った私は、見た目をもう少し変える必要があるのかもしれないと考えました。

自分で変えようと思っても、自分の癖で同じような雰囲気から抜け出せないものです。
好きな色、好きな形の洋服ばかり着てしまいます。

私は昔から黒が好きでした。
黒い服を着ている人はオシャレでかっこよくて、媚びていない気がして、そういう人になりたいと思っていました。
黒を着ると、引き締まって見える気もしました。

ところが「黒を着ている人に依頼したいなんて思わない」と、同業者に面と向かって言われたことがありました。
もっと明るい色を着た方がいいと言うのです。
一理あるかもと思い気にしていたタイミングで、スタイリストの方と出会いました。

その人は、まずはしっかりとヒアリングをしてくれて、私がどうなりたいのか、何を望んでいるのかを知った上で、体型をチェックしてくれて、その後、買い物に同行してくれることになりました。
その他、今持っている服のチェックなどもしてくれるそうです。

ヒアリングには、ちょっと良いカフェを指定されました。
私が開業して何をしてきて、これからどんな風になりたいのかなど、色々な話を聞いてもらいました。
その後、色と骨格診断があり、ブルべの夏のウェーブ型と診断されました。
黒ではなく、柔らかい色が似合うようです。

次回のヒアリングまでに、理想の服装を雑誌などから切り抜いて、コラージュを作成することになりました。
ファッション雑誌を久々に購入し、こんな感じがいいなーと思うものを切り抜き、用紙に貼っていきました。
私が好きなスタイルは、ちょっとカッコイイというか、カジュアルよりというか、細身のカーディガンにデニムにブーツのような感じです。
ジャケットなどは苦手でした。

私のなりたい姿は、軌道に乗っている自分なので、どんな風に変われるのか、かなり楽しみでした。

コラージュをチェックしながら、このスタイルのどの辺が好きなのか、自分もこんなスタイルにしたいのか、1つ1つ確認されました。
ちょっと気になったのが、私の好きなカジュアルよりのスタイルが、仕事を軌道に乗せるためのものとは離れているとか、似合うスタイルではないなど、否定的な意見があったことです。
ただ、これが客観的なプロの意見をもらうということなんだろうな、とも理解できました。

この2回目のヒアリングを基に、スタイリストの方が、あらかじめ洋服やアクセサリーをチェックしてくださり、次の買い物同行となります。
ここが一番の楽しみな時間です。
予算もあらかじめ伝えました。

さて、いよいよ買い物同行の日。
デパート内のショップをいくつか周り、スタイリストのおすすめの品を見せてもらい、気に入ったものを試着していきます。
よければ、購入します。

すすめられたのは、スーツでした。
紺のスーツと白のスーツで、中に合わせるブラウスやアクセサリーもいくつかすすめてもらいました。
それに合わせて靴もいくつかすすめてもらいました。

自分ではスーツは選ばないので、せっかくなので紺も白も購入し、ブラウスも3着購入、ニットを1着、アクセサリーは数点、靴は1足、スカーフを1点購入しました。
結構な金額になりましたが、そこは気にしません。
自分を変えるためなので。

しばらくはスーツで出かけるようになりました。
いつもカチッとした格好で、印象は良かったかもしれません。
だけどなんだろう、個性が消えたような気がしました。
着るだけというか、つまらない気持ちになりました。

一番がっかりしたのは、Facebookでスタイリストの方の投稿を見て、私以外の女性の買い物同行でも、ほぼ同じような洋服とアクセサリーをすすめていたことです。
仕事をしている女性は、とりあえずこれを着ておきなさい、と言われているような気がしました。

ヒアリングは、どういう意味があったの?
私の個性は?
ちょっと、冷めてしまいました。

その後、私の好きな細身のカーディガンとデニムで出かけた時に、知り合いの女性たちに「それそれ!そのスタイルが〇〇(私)らしくて好き!」と褒められました。
嬉しくて、自然と笑顔になり、楽しい時間を過ごせました。

スタイリストに洋服を選んでもらった結果、私らしさや私の好きなスタイルに気づくことができました。
良い経験となりました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?