企業型保育所を辞めた話
企業型保育所に勤めて2か月経ったころ。
一緒に4月から働いた同期が、「なぁなぁ、ここって○○(某ネットワークビジネスの名前)なん?」と聞いてきた。
「え?どういうこと?」と私がいうと
「洗剤見てみ」と言ってきた。
普段の保育の忙しさに、手を洗うハンドソープや
食器洗い洗剤のメーカーなど、見る余裕もなかったので
老眼鏡をかけてみてみると‥‥。
全部ネットワークビジネスのやつやないか~い!!!!
いちいち気にしてなかったけれど、
空気清浄機から鍋から調味料、洗剤から何から何までそこの商品だった。
長らく勤めるパートさんに話を聞くと、
仲良くなったら勧められるよ、とのこと。
せっかく家の近くでサービス残業もない、定時で上がれるところを見つけたのに。
社長に聞くと、「入社の時に言ってなかったっけ?」ととぼけられた。
同期は誰一人としてそんなこと聞いてない。
商品はいいものなんであろう。たぶん。知らんけど。
子どもたちにネットワークビジネスのプロテインやビタミン剤を
おやつに提供したりする。
もちろん保護者同意の上で。
何かモヤっとしたまま、月日を過ごした。
企業型保育園はある意味自由なのかもしれない。
社長の思惑一つでいかようにもできる。
園長や社長のやり方が理不尽なのもあって
同期が一人辞め、退職者がどんどん出だした。
園長に「いずれ、あなたと支援員さん2人で19人(0・1・2歳児)を回す日が来ると思うから」と言われたのがきっかけで退職を決意した。
んなアホな!
あぁ、保育現場よ。
もう私は保育に戻れないかもしれない。