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「見えない敵」がコミュニケーション障害を作っていた話。

私はとにかく人との距離感を掴むのが苦手だ。



初対面の人にはそれこそ、結構思ったまま行けたりもする。
お互い先入観がないから。



けれど、二回目以降となると、途端に怖くなる。



ー私はいい人だな、と前回話したときに思ったけれど、相手は違ったかもしれない。
どんな距離で話せばいい?
とりあえず当たり障りなくいこう。



なんてことを考えて、むしろ初対面の時より距離をとりがち。
おそらくそれが互いが距離を置く原因に一役買っているのだけれど、それでもやめられない。



その壁を何度か会うことで運良く超えても、その先にも壁がある。



ー何度か偶然会ったけれど、お誘いとかしてもいいのかな?それとも程よい距離感を維持した方がいい??



そう考えてしまって、とにかく自分から連絡はしない。
しても本当に必要な時だけで、こちらから悩みを打ち明けたり、何かにお誘いしたりもしない。



そんなこんなの性格なので、田舎に移住してから、気軽に連絡取れる人は本当に限られていた。
昔の友人には連絡できても、ここではなんとなくそんな気軽に誘っていいものか迷う、その距離感のままだったりした。



ー繁忙期が終わって、色々な人とオンラインでも対面でも会う機会があった。
そんな中で些細な勘違いから、大喧嘩に発展。
もう縁を切るというくらいの喧嘩にまでなった。
(この年になって、夫婦以外とこんな喧嘩するとは。。。すごい経験だと思う。笑)



冷戦中はずぅっと色々悶々としていて、あれこれ頭の中が堂々巡りで、どうしたもんかと思ったけれど、
幸運にも、間をとり持ってくれた方により、無事円満解決。
(本当に感謝しかない!!)
その「大喧嘩」の中で、初めて「相手」という目線ができた気がした。



基本怖いから「自分」の思考で動く私。
だって「相手」の思考なんて聞いたところで全部わかるわけがないんだから。そんな風に思っていたけれど、
そんなゼロか100かの話ではなく、ただ、その「相手」の思考があるということを頭の中に配置する。それが大事なんだと言うこと。
うまく伝えられないけれど、今まではあくまで「自分目線の怖い想像上の相手」だったのが、「一個人」として変化した、そんな感じ。



それから、なんだかよくわからないけれど、色々なことがクリアになってきた様な気がする。



ママ友といつまでも敬語抜けないなーと思ってのが、突然自分から外せる様になったり、なかなか気が利かない自分に落ち込んでたのが、急にこんな声かけしてあげたら助かるかも、なんて気づける様になったり、なんだか避けられてるな、というママ友が実は色々悩みがあって、鬱状態だったということがわかったり。



そうか、私はまだ見知らぬ相手を「巨大な敵」に仕立て上げてたんだな。



そんなことでふと気が抜けた休日。
子供は先月から風邪を治りかけてはぶり返し、を繰り返しているお陰?で習い事を休むことになるので、のんびりした休日が定期的にある。



きっと私にも子供にも必要な休日をとっているんだなぁ。なんて密かに思いつつ。




のんびり、感じたままに、過ごすこんな日を大事にしたいな、と思う。





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ITSUKI
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