くろ

しろでした。くろになりました。復活しました。文章を書くことが好き。

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最近の記事

目覚めた息子

それは突然のことだった。 そんな兆候は全くなく、急にそれは始まった。予想もしないことが起こるのが人生だ。 その突然の出来事とは、1ヶ月くらい前のある日、息子(5歳)が絵を描くことに目覚めたということである。 息子は、それまでは娘(7歳)が絵を描いていると、真似をして紙に何かを描こうとすることはあった。 ただ、すぐに飽きてしまい、絵を描くという行為に興味がある様子は見られなかった。 しかし、最近は暇さえあれば自分でお絵かき帳とペンを用意して、絵を描くことに勤しんでいる。

    • 食材リスペクト構文

      業界用語という言葉が昔あった。 バブルのころの業界人(芸能界とかマスコミ関係者のことを指すのだと思う)は「ザギンで(銀座で)シースー(寿司)」など、単語をひっくり返して使って話していたらしい。 実際に私はそのような人に会ったことはないが、テレビなどでさんざんネタにされているので、バブルのころ業界人と呼ばれた人がいて仲間内でのみ通じる言葉を用いていたのだということは、うっすらとは知っている。 ただ、仲間内のみで通じるような言葉で話したり、その界隈独特の語り口が発達することは

      • 歯科医院で知った報われる努力と続いていく冒険

        私は虫歯になったことがない。 ただ、それは努力によるものではなく、何もせずとも虫歯にならなかったというだけである。 若い頃は歯を磨くことすら適当で、口の中のケアのことなど考えもせず過ごしていた。 それでも虫歯はできなかったので、特にそのことについて問題は感じていなかったし、気にもとめなかった。 しかし、30歳を超えたあたりで、歯磨きをしているとやたらと口の中が出血するようになってきた。 痛みなどはなく、しばらくはほっておいたが、ある日突然、歯科医院にでも行ってみるか

        • 運動会は揚げしゅうまい

          先日、娘の運動会があった。 娘は小1なので小学校に入って、はじめての運動会である。 娘が去年まで通っていた保育園にも運動会はあるにはあったが、小規模の園だったのでこじんまりとした会だった。 それはそれでアットホームな雰囲気で良かったものの、派手さはなかった。 娘の小学校は一つの学年にクラスが三つか四つある、まあまあ大きな規模の学校なので、娘は全体練習などを通して、たくさんの人数でする運動会の独特な雰囲気を感じとっていたようだ。 娘は運動会が近づくにつれて、妙にハイな状態

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          娘が7歳、息子が5歳になった。 これはもう空前絶後の七五三チャンスである。 この機会を逃したら、今後の人生でいつ七五三をやればよいのかというくらいの絶好機だ。 もし見逃そうものなら、野球の解説者であれば「今の甘い七五三はとらえて欲しかったですねー」と心の底から残念がるだろう。 七五三スラッガーの私は、先日、七五三イベントを行ってきたのである。 当日は休日であり大安であるという、七五三を行うには最大の好機であったが外は雨だ。 大雨には出来るだけ気が付かないようにして、七五

          エッセイのようなエッセイ

          今年の8月末に血を吐いて救急車で運ばれ、入院した。 9月上旬には退院できたのだが、通院は続いている。 昨日は大きな病院に行って造影検査というのを受けてきた。 腕に注射で造影剤をうち、CTスキャンみたいな機械で内臓の中を調べるようだ。 造影剤をうってもらうと身体の中が温かくなり、変な気持ちがしたが検査自体はあっというまに終わった。 造影検査では、長年の飲酒により肝臓などの臓器が、どれくらいダメージを受けているか調べてくれるらしい。 結果は後日分かるようだが、どうか無事で

          エッセイのようなエッセイ

          私が旅に出る理由

          旅行が好き、というほどではないが、人並みには旅をしてきたと思う。 47都道府県はほとんど行っているし、海外にも何度かは足を運んでいる。 インドではそこにいる人のバイタリティーに圧倒されたし、オーストラリアのクラブではドキドキしながらビールを注文して、オーストラリアの人の元気さに驚きながら音楽を聴いた。 インドネシアの遺跡の中にあるホテルに泊まったり、台湾の怪しげな屋台で驚くほど美味しいものを食べたりと、それなりに旅を満喫してきてはいると思う。 ただ旅の中で、一番印象に

          私が旅に出る理由

          新しい食レポのリーダーズ

          noteでは役に立つ文章を書くことがよいと聞いたことがある。 だから今日はそんなことをテーマにしたい。 役に立つといえば食レポのやり方を伝えることだろう。 誰にでも食レポをする機会が人生にはある。 どんな人でも人生に一度は、食事の感想を視聴者に分かりやすく伝える機会に出くわすことがある。 今や国民総彦摩呂化が進んでいる。 食レポができなければ、大人として認められない世の中になりつつある。 うまい食レポができてはじめて大人と認められる、いわば現代の元服式が食レポである

          新しい食レポのリーダーズ

          同じ空をみている

          娘が4月から小学校の1年生になった。 子どもの成長は早い。 つい最近まで、赤ちゃんだと思っていたのに、最近は「パパはあっちにいって」などと生意気なことをたくさん言うくらい成長した。 娘は弟(年中)に意地悪をすることはあるが、優しく面倒を見ることも多くなり、お姉さんになってきたなと感心する。 娘が「パパだっこ」と言って、私のそばを離れなかった2歳くらいのころが懐かしいが、小学校で懸命に頑張っていると思うと、よく育ってくれたなと感謝の気持ちでいっぱいである。 そんな中で、

          同じ空をみている

          サ行変格活用絶対しないマン

          先日、急に熱が上がり、39.0度を超えた。ただの風邪だと診断は受けたが意識は朦朧としていた。 そんな中で、アルロンさんが中二病について記事を募集していたことを思い出し、布団の中で妄想してみた。熱がある中の妄想なので、おかしなところもあると思うが、せっかく考えたので文章にしてみた。読んでいただけると嬉しい。 ◇ 私はフランスで育った。産まれた場所は不明である。父と母は私の産まれた場所については、頑なに口を割ろうとしなかった。 フランスで育ったが私はバスク人としてのナショナ

          サ行変格活用絶対しないマン

          やさしさとしての水遁の術

          手裏剣が作れる人に憧れていた。 ただ手裏剣といっても金属製の本格的なものではなく、折り紙で作る手裏剣のことである。 不器用な私は、幼稚園のころ折り紙の手裏剣が折れなかった(今でもだが)。 そんな中で、上手に手裏剣が折れる子がいて、私の憧れの対象だったのである。 なんとなく周りの子どもたちも手裏剣が折れる子はカッコいい、という雰囲気が出来上がっていて手裏剣が折れる子は、幼稚園ヒエラルキートップに躍り出ていた。 簡単に作れる紙飛行機を折って遊んでいたのは年少組さんまでの過

          やさしさとしての水遁の術

          振り返れば9月がいた。

          ここで今月の振り返りをしていきたいと思う。 やったことを反省し、それを次に活かして良い方向に行動を改善していくのが正しいあり方だからである。これぞ良い社会人の取り組み方だと思うのでやってみたい。 世の人の中には、夜の校舎窓ガラス壊してまわったり、盗んだバイクで走り出したり、きしむベッドの上で優しさを持ちよったりすることもあると思うが、大切なのはそれをどう反省して、次にどのようにその失敗を活かしていくかということを考えるのが重要なのである。 きしむベッドの上で優しさを持ちよ

          振り返れば9月がいた。

          車の中の音楽が、聴こえる

          ちょっと前のことなのだが、職場の飲み会で音楽の話になった。 どういう経緯かは忘れたが、GLAYやL'Arc〜en〜Cielの話題になり「あっなんとなく知ってます!すごく小さい頃に父や母が車の中で聴いてました」と言う若い人がいて、驚いたことがある。 なぜ驚いたかというと、私にとってGLAYやL'Arc〜en〜Cielといえば、青春時代に流行ったバンドだからだ。 GLAYやL'Arc〜en〜Cielを聴くと、今でも若かった頃の甘酸っぱい思い出が蘇る。 そんなGLAYやL'Ar

          車の中の音楽が、聴こえる

          いきることがずっとつらかった、でもいきることをするため

          ただ生きることをやめたくなかったため。 私にとって書くこととはそれだけだ。 私はできることが少なくて、周りの人たちに褒められることがない。この前はヤクルトのフタがが開けられなくて娘に呆れられた。 電車、バス、タクシーに乗ることなとが不安で移動に困難もある。 歳をとるごとになんか不安という気持ちも増して、生きること自体が大変になってきつつもある。 自分の子どもがいることはもちろん生きがいになっている。 ただそれは日常であるし、評価されることが難しいことだ。 当然なのではあ

          いきることがずっとつらかった、でもいきることをするため

          マザコン息子

          息子(5歳)はママが好きである。 息子は毎日ママに抱っこしてもらったり、甘えたりしている。 そんな息子を私はとても可愛く見ている。 妻は息子が近づいてくると「やめて、やめて」とわりと塩対応なのであるが、息子はめげない。 妻は息子にものすごい勢いでキスされたり、抱きつかれたりして、もうやめてと言うものの、息子は「ママが好きだから」と答えるのである。 その発展した形として「ママが一番好きだから」、「ママが大好きなんだから」、「ママがかわいいから好き」、「ママ大好き」、「マ

          マザコン息子

          私はカブトムシ

          退院する日がついにやってきた。 退院デイである。 ハッピーデイズである。 もう一回、夢かい!である。 入院した時はいつ退院できるかなんて分からなかった。ただ、尿管に繋いだ管が外れ、モニターが外れ、点滴の線が外れるに連れて、素人の自分でもなんとなく退院が近づいてきたのかなと思っていた。 ちょっと前までは、医師や看護師さんが頻繁に私のベッドに来て様子を見てきてもらえていたのだが、放置されはじめていたことも、もう大丈夫だと思われている証拠なのだなと捉えていた。 ただそんなの

          私はカブトムシ