今井 浩恵 / SHIRO

起業家。 SHIROという、コスメティックブランドを作っています。 TABISHIROというポッドキャストはじめました。 https://shiro-shiro.jp

今井 浩恵 / SHIRO

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最近の記事

「TABI SHIRO」MC・泉さんの世界の旅の目的とは?

Podcastを聴いてくださっている皆さんはご存知だと思いますが、TABI SHIROは、私ひとりで語る番組ではありません。ノンフィクションライターとして活動されている泉秀一さんをお招きして、MC2人体制で番組をつくっています。 noteに泉さんが登場する機会は少ないのですが、2カ月ほど前に、初めて「泉さんの旅」についてお話を聞く機会がありました 34歳で「世界一周の旅に出る」というので、どうしても気になって、旅に出る理由や計画についていろいろ質問してみたのです。 今

    • 気候変動でSHIROの「がごめ昆布化粧水」がピンチです

      がごめ昆布が、採れなくなる  今年の夏はいつにも増して暑く、そして長かった。 私が子どものころは、夏場でも公園で大はしゃぎいました。 しかし、今年の夏の日中は、公園で遊ぶことなど考えられないほどの酷暑でした。地球温暖化や気候変動といった言葉は、もう単に耳にするだけのものではなく、肌身で感じるものへと深刻度が増してきました。   その脅威は、SHIROのビジネスにも影響を及ぼしています。 主力製品である「がごめ昆布」が、危機に陥っているのです。温暖化によって海の気温が下がら

      • SHIROが考える「コスメの旬」のはなし

        インドに伝わる神聖なハーブ 今年も残暑厳しい日々が続きましたが、近頃は肌寒さを感じるようになり、すっかり秋らしくなってきました。化粧品も食べ物も旬が良い。そんな想いから、SHIROでは、季節の素材を味覚で楽しむように、旬の素材を肌や髪にも届けたいという想いから「旬シリーズ」を展開しています。   そのうちのひとつが、ホーリーバジルオイルインウォーター。 広島県東広島市で野菜づくりに取り組む、ひなた農園さんのホーリーバジルを使った製品です。ローションとオイルからなる二層式の

        • SHIROのアスリート社員「杏ちゃん」にパリで感動させられた話

          SHIROが応援するアスリート SHIROには1人、所属アスリートがいます。 パリパラリンピック競泳日本代表でバタフライを得意としている西田杏選手です。所属アスリートといっても社員であることは他のスタッフと変わらず、SHIROで働きながら競技に取り組んでいます。大会前はなるべく競技に専念してもらえる環境をつくっていますが、通常はカスタマーサポートの業務をお任せしています。   きっかけは、西田選手からの熱烈なオファーでした。 それまでSHIROはアスリートを応援するための

          日本の森のお手本は「あの国」にあった

          ドイツにある「森のお手本」 ヨーロッパ屈指の工業国として発展してきたドイツは、環境問題への先進的な取り組みが注目されている国でもあります。背景にあるのは、水質汚染や酸性雨による森林破壊。工業国が直面する課題を解決すべく、環境問題への対処がいち早くおこなわれてきました。   私が関心を寄せている「森」に関しても、ドイツは世界の一歩先を歩いています。「森林は国土のもっともよい装飾である」という言葉があり、一定面積以上の皆伐(一区画の木々をすべて伐採する手法)が法律で禁止される

          日本の森のお手本は「あの国」にあった

          旅好きな人は、きっと森も好きだと思う

          旅と森の共通点 私がここ数年、旅とともに関心を寄せているのが「森」です。 きっかけは、札幌市のイタリアンレストラン「TAKAO」の高尾僚将(たかお・ともゆき)シェフとの出会いでした。国内外を旅して、自然素材にたくさん出会ってきたつもりでしたが、高尾シェフとの出会いをきっかけに「まだまだ知らないことがたくさんある」と気付かされました。高尾シェフに話を聞くと、自ら森に入って食材を採取し料理にいかしているとのこと。知らない世界を求めて、私も森に入ってみることにしました。   「

          旅好きな人は、きっと森も好きだと思う

          不誠実な「アポイント」と、誠実な「飛び込み訪問」

          ヒントを探して「岐阜県」へ 私にとって、旅は人生のヒント。 匂いや音といった五感だけではなく、旅先で出会う人々の考え方や社会の仕組みも参考にさせていただきます。以前、ご紹介したイタリアのプロジェッタツィオーネの精神や、フィンランドで体験した循環で心を満たす仕組みは、現在のSHIROを語るうえで欠かせません。   2024年8月、新しいヒントを求めて訪れたのが、岐阜県です。 2年後にリニューアルオープンを予定している砂川パークホテルを素敵な居場所にするヒントを掴むべく、弾丸

          不誠実な「アポイント」と、誠実な「飛び込み訪問」

          SHIRO「ショッパー炎上」についてお伝えしたいこと

          炎上した「ショッパー問題」 今日は少しだけ、毛色の違うお話をさせてください。 SHIROの考え方をお伝えしたくて、Xで炎上した「SHIROのショッパー問題」を取り上げます。ご存知のない方に経緯を説明すると、8月上旬にSHIROのショッパー(ショッピングバック)をめぐってX上で議論が巻き起こりました。きっかけは、あるお客さまが投稿されたポストでした。 SHIROは2022年の4月からショッパーを有料化しています。 2024年8月に知ったお客さまがXで上記の投稿をされ、大き

          SHIRO「ショッパー炎上」についてお伝えしたいこと

          SHIROが始める「REUSE SHIFT」ってなに?

          業界の垣根を越える 日に日に激しくなる異常気象や、止まらない自然災害。 環境問題は、日々深刻化しています。各国がカーボンニュートラルを目指すなどして対策をしていますが、実現には地球に暮らす一人ひとりの努力が必要不可欠です。SHIROも美しい地球を後世に残すために、これまでにいくつかのプロジェクトを立ち上げてきました。でも、SHIROが関与できるのは地球環境のほんの一部で、どれだけ頑張ったところで気候変動へのインパクトは軽微です。   そこで発表したのが、「REUSE SH

          SHIROが始める「REUSE SHIFT」ってなに?

          NewsPicks元編集長が、世界の旅に出る理由

          SHIROが誕生するうえで必要不可欠だった旅の記録をお届けする、旅をテーマにしたPodcast「TABI SHIRO 〜足を運んで、見て、聴いて〜」。皆さんに読んでいただいているnoteは、Podcastに連動する形で更新されています。 番組聴いていただいている方はご存知だと思いますが、TABI SHIROは、私が旅について一人で語っているわけではありません。経済メディア『NewsPicks』元編集長で、現在はノンフィクションライターとして活動されている泉秀一さんをMCにお

          NewsPicks元編集長が、世界の旅に出る理由

          SHIRO流、「社会を良くする」仲間の集め方

          「僕は会いたくありません」 人生は素敵な出会いの連続で彩られます。 専業主婦になるはずだった短大生の私は、就職活動の合同説明会で偶然、足を運んだブースでの出会いがきっかけで、SHIROの前身であるLAURELに入社しました。 社長になってからは、信頼できるスタッフたちと出会うことができ、さまざまな業務を任せられるようになりました。今は、自分が得意とするブランドプロデューサーに専念できています。 プロデューサーになってからは、社会課題の解決に本気で取り組む方々との出会

          SHIRO流、「社会を良くする」仲間の集め方

          SHIROが「徳島県の学校」をサポートする理由

          新設される高専に寄付 3年前にSHIROの社長を退任して会長になってから、没頭してきたことのひとつが「まちづくり」です。 SHIROの故郷である砂川に「みんなの工場」をつくるなど、地域が持つポテンシャルを最大限に引き出すことに全力を注いでいます。 その活動のひとつが、徳島県の神山町で設立された「神山まるごと高等専門学校」のサポートです。 神山まるごと高専は、2023年に開校した新しい高等専門学校で、文部科学省認可の高専としての新設は19年振り。高専と聞くとロボコンを

          SHIROが「徳島県の学校」をサポートする理由

          SHIROは「古着」を始めます

          「消費」で心は満たされない 世界一幸福な国・フィンランドを旅してみたら、人々が幸福に暮らすためのヒントがたくさん見つかりました。 森が身近だしまちも綺麗。宿の周辺を散策するだけで魅力を感じることができる素敵な国ですが、とりわけ印象的だったのが、“消費ではなく循環で心を満たす文化”です。 ほとんどの先進諸国で大量生産・大量消費が行われていて、たくさんの物が捨てられています。購買力の高いフィンランドにもそうした側面はあるのでしょうが、同時に循環を大切にする文化も根付いてい

          SHIROは「古着」を始めます

          SHIROが「フィンランド」から学んだこと

          幸福の理由を探しに、フィンランドへ 私たちが暮らす日本は、美しい自然に恵まれ、豊穣な文化が根付く国です。治安がよく、生活インフラも整っていて、機能的にも暮らしやすい。世界各国を旅してきましたが、「便利さ」でいえば世界トップクラスだと感じています。 しかし、国連の持続可能開発ソリューションネットワーク(SDSN)が発表する「世界幸福度ランキング」では、順位が低迷しています。2024年の結果は、143ヶ国中51位でした。 どうして幸福度について気になったのかというと、社外

          SHIROが「フィンランド」から学んだこと

          幸福をもたらす「つなぐ」という価値観

          イタリアから学ぶ旅  これまでいくつもの国や地域を旅してきましたが、とりわけ「忘れられない旅」というものがあります。 私にとってそのひとつが、愛と情熱の国・イタリアへの旅路です。2023年の11月と今年の4月に、イタリア北部の"まち"を旅してきました。 これまでも、何度かイタリアを訪れたことはありますが、当時は旅というよりは旅行で、美味しい食事と美しい景色、そして「アモーレ!」の雰囲気を味わっただけで帰ってきてしました。 2度の学びの旅には、明確な目的がありました。

          幸福をもたらす「つなぐ」という価値観

          SHIROは「クレーム」をすべて公開する

          どんなクレームも「ひらく」 企業の姿勢が表れるもののひとつが、お客様からのクレームです。 クレームというと、どうしても「対応しなければいけないもの」というネガティブに受け取られることもありますが、企業の成長のチャンスでもあります。SHIROはこの機会を大切にして、お客様からいただいたクレームを、たとえそれがどんな内容であれ、社内外に公表すると決めています。 良いことだけでなく悪いことも隠すことなく開示して、より良い未来をつくるための糧にする。大袈裟だと思われる方は、ぜ

          SHIROは「クレーム」をすべて公開する