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復縁前に徹底的にやったこと②

つづき。

ネット記事やブログ、恋愛系Youtuber?なる人たちもこぞって復縁については取り上げている。復縁の方法とか冷却期間の置き方とか、復縁を成功させるだけでなくてその後も良い関係を築いていくために、どうすればよいかを熱心に語っている。

これらの中で、「別れた理由を明確にする」ということが頻繁に挙げられている。どうして別れたのかを明確にすることで、同じ失敗を繰り返さないようにするためである。よくわかる。

とは言っても別れた理由を明確にするのはとても難しい。それは一つではないこともあるし、彼の意見も聞かなければ最終的に別れた理由なんていうのはわからないから。

別れた理由を明確にする時、私は理由を彼の中から探すのではなく自分の中から探すようにした。

例えば、「彼は私の話を全然聞いてくれなかった」という理由があったとする。これだけでは彼の中に理由が存在している。
そもそも彼は私が話を聞いて欲しいと思っていることを知っていただろうか。私はどうしてそんなに彼に話を聞いて欲しかったのだろうか。
私は何度か話がしたいと彼に言いましたが、直接会った時でも、彼の方から「話があるんでしょ?」みたいな風に言われなければ、自分からは切り出さないつもりでいた。案の定会っている時、彼はそういう話題には一切触れることはなかった。その後のメッセージでもそれはなかったことみたいにされてしまった。

なんだよ!と思った。私が話したいと言っていたのに!あなたは何にも分かってくれない、と思って非常に機嫌が悪くなった。デートでも何しててもそんなの関係ない。私の気持ちは踏み躙られて傷ついた。そっか、私のこともう好きじゃないってことか、と最後には開き直った。ここまで来ると、「私の話を聞いてくれること」に加えて「話を聞いてくれるまでに時間がかかり、その間私は傷ついているのでその部分までケアしてくれること」とか「私のことを好きであると証明すること」まで相手に求めていたと思う。そうやって小さな不満とか小さな傷跡がいくつもできていった。それらを癒すためには、話を聞くという本来の目的だけでなく、「あなたによってつけた傷だから、あなたが癒してください」っていう自己中な要求まで含まれていたと思う。


同様のことは何回もあった。何度も家で一人で泣いていたのを彼は知る由もない。私一人だけどうしてこんな辛いの?と思っていた。そしてある日我慢できなくなった。


今思い返してみると、私は全部彼が悪いと思っていた。彼が私の話を聞いてくれなかった。彼が忙しいときには全く連絡をくれなかったとか。やってくれなかったことを別れた理由にしていた。やって欲しいとも言わなかった。私を安心させるために、連絡をこまめにしてよ、なんて言えなかったから。でも本当はそうして欲しくて、一人で機嫌が悪くなった。


今だから理解できる私の落ち度

私が別れた理由は自分に自信がなかったこと。
彼に対する不満もきちんと口にすることができなかったこと。ただわかって欲しいとか分かってくれるだろうと思っては、思うような言動をしてくれない彼氏に裏切られたと勝手に思い込んでいたこと。
彼のことを信じられなかったこと。
傷ついたら、自分では何もしないくせに彼にばかりその傷を癒してくれることを求めていたことにあると思う。


「信じることは相手への期待ではなく、自分への決意」と言うけれど、これに尽きる。
彼のことをコントロールしようとしても、私の思ったように動いてくれる訳ではない。どんなに好きでも、愛していても。
私が傷ついていることをわかってくれるだろうとか、傷ついたらそれを癒してくれるだろう、謝ってくれるだろうなんて期待は簡単にぶち壊される。彼は他人なので、私が傷ついていることなんて考えにも及ばないから。

これまで「彼のせいで」と思っていたことは全部自分にも原因があったことを認めざるを得なかった。これは本当に今では普通にこんな風に書いているけれど、実際にこれを受け止めるのは辛いことだったし、本当に情けなかったし、何度も自己嫌悪に陥った。

このマインドを頑張って修正した(というより、今も頑張っている最中)。復縁前に付き合っていた時よりはだいぶマシになったと思う。彼も変わってくれたというのも影響している。私も以前のように意味のわからない理由で機嫌が悪くなるということはなくなった。なくなったというより、イライラしたり機嫌が悪くなることはもちろんあるけれど、それを感情のままぶつけるのではなく、冷静に話ができるようになった。

復縁前にやったことの中で、マインドを修正することは一番難しかったし苦しかった。どうやって改善すればいいのかわからなかったし、実際今でも本当にこれでいいのかな、私ってあの頃より成長できてるのかなって不安に思うこともある。でも一つ言えるのは、あの頃の私より確実に今の自分の方が好き。別に特段キラキラしている訳じゃないけれど、地に足がついていながらも自分のことを大切に思えている感じがする。

ちょっと長いので、強制終了。


Salut

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