黒い潜水艦
天と地を繋ぐ真っ直ぐな線。それが今日は回転している。
とても速く。ギュルギュルギュル…って言いそうなくらい速い。
私は少し離れた地点でそれを見ている。
良いでしょう…そう声が聞こえて、いつものエレベーターに誘導される。
今日は私もご一緒します。久しぶりのドロシーだ。
移動スピードが速い。早送りされているみたいだ。
途中で、白と黒の格子模様が歪んでいるような図形を見た。
回転の途中で止めたようにも見える。
このようなものが出て来たのは初めてだ。
なんだろう?
私の疑問をよそに、エレベーターはどんどん進んで行く。
再び湖へ。
ドロシーは一緒に湖まで来てくれた。美しい山々と静けさ。
ドロシーは手を繋いでくれている。
こういう時は、割とハードな内容と遭遇することが多い。
大丈夫…。その想いを伝えようとしてくれているようだ。
この不思議な旅が唐突にはじまったけれど、私はサポートしてくれている存在に絶対的な信頼がある。今までも、これからも。
何かが起こるかもしれない。けれど私たちの世界の在り方を信頼している。
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