すばらしき世界を見た
映画の「すばらしき世界」は終わりを誰かと話したくなる。
元反社会の主人公(役所広司)が出所してからの、自分の居た場所と違う「普通」と言われる場所で、新しい生活を始める。彼が見る世界を丁寧に描いていて、緩急があって、とても見やすい映画であった。
私たちのいる世界が大きな中の1つのうちであって、それが全てでないということ。自分のいるところは最低とか、最高だとか、きっと考えることは少なくて
そういうのは抜きにして自分のいる場所を疑うことって難しい。
その男は疑う、これが普通なのか?と自問自答しながら選んでいく。
映画の紹介だけを見ると彼がレールを外れた人間と見てしまいがちなのだが、
彼が異端児で特別なヤクザのお涙な描き方にならず、1人の違った人間という視点をくれる。それは見る人たちの心に何かと自分を重ねたくなったり、もしかすると主人公のような人柄の1部を誰かと重ね合わせてしまうかもしれない。
誰しもが本当にこれが正しいのか、と悩みながら生きていると思う。
なぜ悩むのか、それは何が正しいか分からないから、自分が選ぶ言動は全て自分が決定してること。
主人公の男にとって、「すばらしき世界」は一体どちらだったのか
多くの人が選んでる世界は素晴らしいのか?と考えさせられた。
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