メイプルストーリー思い出話① あの頃の青春は確かにPC画面の中にあった。
今年で19周年を迎えるらしい老舗のオンラインゲーム「メイプルストーリー」。私も長い間遊んでいました。今回はそんな中でも出会いから最初の別れまでを書いていきます。
メイプルストーリーとの出会い
私がメイプルストーリーと出会ったのは小学5年生の頃でした。当時はお婆ちゃんの家に家族で帰省して、5日間程まったり自然の中で過ごすというのが我が家の定番でした。
この5日間の楽しみが兄弟の従兄弟がやってくることで、お兄ちゃんが私より1つ年上 本当に仲良くやっていて色んな遊びを教えてもらいました。
そんな中教えて貰ったのがメイプルストーリーです。
「無料で遊べるゲームがある」と言われた時は目を疑いました。
当時ゲームという物はお小遣いも貰っていない自分の中ではたいへん高価なもので、誕生日かクリスマスプレゼントにしか買ってもらえない貴重品で、買って貰える日が近くなると雑誌やCMを真剣に見て何を買うか頭を悩ましていたのです。
そんなゲームが無料で遊べると聞いちゃもうワクワクしかありませんでした。
そして見せてもらったのがメイプルストーリーのログイン画面
そしてこのBGM
当時はFLASH全盛期 インターネットには面白い物がたくさんあると教えてもらったのもこの従兄弟。そんな彼から見せられたこのゲームは自分の脳内に強烈な何かを落とし込んだのは間違いなかったです。
…紹介されてから田舎にいる間は従兄弟と交代制でほぼずっとメイプルを遊んでいた記憶があります。父親から「外に出ず引き籠もってばかりとは何事か帰省した意味がない」と叱られたのも覚えています。
夏休みと冬休みの貴重な時間をメイプルストーリーに費やするという関係が小学校の間は続きます。実家に私用で使えるPCがなかったからですね。
そんな関係が変わるのが中学生になったころ…
実家にPCがきた
中学1年生の春 父親からお前も中学生になったことだしと家族共有のPCを買ってもらいました。
買ってもらったのはWindowsMe そうあの悪名高いMeたんです。
このMeの使用に悪戦苦闘するのはまた別の話なのですが、買ってすぐに父親に言われたのが「PCでオンラインゲームをすること禁止」でした。
やっと買ってもらったのにそりゃないぜと当時は憤ったのを覚えています。
しかしいざ禁止されるとやりたくなるのが人間の性というもの(カリギュラ効果って言うんですよね)で、鬼ではなく親の居ぬ間にこっそりとやっていました。
ただ当時は部活や勉強や生徒会と忙しく次第にメイプルストーリー自体への興味が薄れていきます。
ただプレイブログを見るのは本当に大好きで、「へーゲームなのに他人と交流できるんだ」とか「この人の書くブログ面白いな」とか色んな感情を持っていました。当時はブログを書くことがネット全体のブームだったのもありましたね。
我が家にXP到来 そして高校生へ
さすがにMeではガタが来て、XPが我が家に導入されます。
受験も終わり、いよいよ自分は高校生へ
実は言うと高校1年の間はメイプルストーリーをプレイしていません。
当時は彼女ができたこと 親から半ば解放されたこと 実家での地位が上がったこと カラオケが楽しすぎたこと がありゲームをするという事自体に興味がありませんでした。
そんな環境が変わるのが高校2年生の時です
最初のメイプルブーム到来
まだまだブログ文化というものが残っていた当時 ゲーム自体の興味は失っていてもメイプルのブログは半ば習慣となって呼んでいました。
そして遂に訪れる「あっメイプルストーリーやりたいかも」という気持ち
彼女との倦怠期 両親の不仲 …要因は今思うと色々あったんですけど、気がついたら実家の共有PCにメイプルストーリーをDLしていました。
小学生の頃とは少し変わったメイプルストーリー 変わらないリス港のBGMが自分を歓迎してくれました。
ここで大きな出会いがあります。当時読んでいたメイプルブロガーさんの中にスパノバでプレイしている人がいました。
*スパノバ…職につかずに初心者のままレベルを上げてる変人
このスパノバの人の記事に度々現れる人Uさんとゲーム内で唐突に出会ったのです。
Uさんを見た時思わず「あのブログでよくいる!」とチャットしたのを覚えています。
そんなこんなでUさんとフレンドとなり Uさんがマスターをやっているギルドに勧誘してもらうことになりました。
ここからドップリとメイプルストーリーとハマっていきます。
メイプルストーリー中毒者となった私
当時の連絡手段はガラケーでのメールが主流でした。
よく当時付き合ってた彼女とRe:が連続したメールのやり取りをしていたのを覚えています。
それでもレスポンスは少し遅い
でもメイプルストーリーは違う チャットを打てばすぐに返事がくる。
これが本当に楽しかったですね。多くのネトゲ老人が語るのですが当時のチャットシステムというのは悪魔の代物でした。
Uさんのギルドは強制的な戦闘参加やボス参加もなく、各々がやりたいことをやるがポリシーみたいなギルドで、多くの個性的な人が滞在していました。
中でも私と仲良くしてくれた人がいました。この人達とチャットや活動がしたくてメイプルストーリーとしていたのかもしれません。
まずUさん ギルマスですね。実は未だにTwitterで交流があります。と言っても相互フォローしてお互いのツイートがTLに流れる程度の関係性ですが。
このUさんからは本当に多くの事を学びました。ネットゲームの楽しさ 人生色々あること…リアルの相談をチャットでしたこともけっこうあります。
Uさんのリアル職業が主婦ということと自分のリアルの家族仲がマジで悪かったこともあり、2人目の母親として見ていたんかもしれません(キモ)
次にNちゃん 同い年で女性と聞いてびっくりしたのも懐かしいです。このNちゃんの挙動やチャットが可愛かったのを覚えています。まだリアルに彼女がいたので恋愛のお悩みにのってもらったり、レベルが近かったのもあり一緒に狩りやクエストをしたのもこのNちゃんでした。
後になってUさんから聞いたのですが当時のギルドは男性よりも女性の方が多かったそうです。何でも女子小学生も所属してたとか
そしてMさん 当時は大学生だったかな?私の兄貴的存在でした。ゲーム内で困ったことがあったら彼から色々教えてもらってましたね。
そしてMさん とにかくイベントを開催するのが大好きな人でした。そうです自分がよく企画を開催するのはこの人の影響です。
他にもTくんやHくんAくん等数えたらキリがないのですが当時はいろんな人と遊んでいました。
一緒にボスに行きたいから狩りを頑張るのがレベル上げのモチベーションでしたね。
自分の日常生活が、PCの中にあると1人で感動してたのもこの時期です。
こうして私はメイプルストーリーにドップリとハマっていったのです。
あれ?でも君オンラインゲーム禁止されてたよね?
バレなきゃ大丈夫
そう禁止されてたんです。じゃあどうしていたかというと親が寝てからリビングの共有PCでプレイしていました。
当時の生活を思い返すと21時~24時は勉強しつつ彼女とメールのやり取り
そして両親が寝室に入って寝息をたてたのを確認できた25時からリビングでメイプルストーリー 5時か6時に自室に戻って少し寝るという「お前それ体壊すぞ」と言われる生活をしていました。
さっきも書いたように親から半ば解放されたのと実家での地位が向上したことでこんな爛れた生活をしていても私を咎める人はいませんでした。
学校?寝る為の場所でしたよ。
あと当時通学に地下鉄を利用していたのでそこも寝室でしたね。立って寝れたのも懐かしいです。
そしてドンドンハメを外していき、遂には学校をサボりネットカフェに入り浸る日が月に2回程あるレベルになります。やべぇなおい
それぐらいメイプルストーリーというものに心を奪われていたんです。狩り場を考察したり バイトをして課金に回したり 日常のすべてがメイプルストーリーでした。
そんな生活にも終わりがきます
終焉
「メイプルストーリーをやめてほしい」 付き合ってた彼女に遂に言われたこの一言が効きました。
高校2年生の冬ですね。涙ながらに言われたのを朧げですが覚えてます。
これがキッカケとなり こうして私の高校2年生という貴重な1年を使ったメイプルストーリーというゲームから離れていくことになります。 まぁそこからポケモンにハマっていくんですけど
…結局メイプルストーリーというゲームは悪だったのでしょうか。そうは思いません。
ギルマスの精神やMさんの意思は未だに私の中に根付いていますしね。
この人達と出会ったからこそ今のネットでの私がいるわけです。
人生って面白いですね。
…さてこれが思い出Part1です。次回は実際に私がギルドを作ってギルマスになった頃の話をしましょう。いつか…