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上る煙とつたう滴

何もない朝だった

タバコをふかして窓の外を眺めた

禁煙はやっぱり続かなかった

昨晩の言葉が頭から離れなかった

目を閉じれば頬を滴がつたい、気がつけば朝だった

薄日が差すぼんやりと霞がかった街はいつもより静かに見えた

どうしても、どうしてもつたうそれを止めることができない

街を眺めても、煙草を吸っても

とめどなく出てくる。

もう認めてしまおう

生きる全てだったと

思い出してしまおう、その声や横顔を

言葉にしたことは無かったけど大好きだったと

この煙草が終わるまでは恋をしている

でも燃え尽きる頃にはこの気持ちも一緒に灰になっているはず。


#詩 #散文

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高野しりもち
最後まで読んでくれてありがとうございます。 スキしてくださるととても嬉しいです。 してくださらなくても、目を通してくれてありがとうございます。