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アラサー女がガンダム水星の魔女をみてある二人の演技にしびれた話

機動戦士ガンダム水星の魔女2nd season【感想】




視聴きっかけ

見よう見ようと思っていたら、アマプラの配信が10月5日で終わると知り慌てて視聴。


あらすじ

A.S.アド・ステラ122――
数多の企業が宇宙へ進出し、巨大な経済圏を構築する時代。

モビルスーツ産業最大手「ベネリットグループ」が
運営する「アスティカシア高等専門学園」に、
辺境の地・水星から一人の少女が編入してきた。

名は、スレッタ・マーキュリー。
無垢なる胸に鮮紅の光を灯し、
少女は一歩ずつ、新たな世界を歩んでいく。
(公式サイトより)


感想(ネタバレ)

ふたりの転校生

ついに完全にドンパチモードが学園にもやってきます。
ソフィとノレア、二人のときはうざくてしょうがないね~。
決闘を明確な殺し合いに発展させたあたり、やはり脚本が鬼。

ソフィが死んだときはざまあみろ!と思ってしまったんだけど
ノレアのときは悲しくてたまらなかったな…。
ただの嫌な敵に見えるやつにも抱えてる思いとか大事なものとかが
当たり前のように存在している、って毎回ガンダムで気付かされる…。

私がしびれた二人の演技は、悠木さんと花江氏の会話劇でした。
この作品、全体的に声優さんはうまくこなしてる感のある演技で、不可が全くない分、可もないなあ、まあストーリーの邪魔をしないさくっとした演技だなーという印象を持っていたから、この二人の、声で持ってく力のある演技を浴びて初めて、傍観者だった自分が、ぐっと作品の中に引っ張られる感覚がありました。

ノレアの風景画を見られたときの激高から泣きじゃくりおとなしくなるまでのあの数分。圧巻だった。本物の声優ってこのことを言うんだって思えた。

そしてエラン5号の言葉ってありそうでなかったセリフ。

「僕と来い!生き方が分からないなら一緒に探してやる!
怖いなら隣にいてやる!
逃げるのが怖いなら、僕をあの絵の場所に連れて行け!
その先のことなんて後でいい!生きていいんだって!証明させろよ!!」

この後ミサンガまで跡形もなく焼き尽くされる鬼演出、きらいじゃない

水星の魔女ってやっぱり全体的に令和感があって私は大好きです。20年以上前のガンダムを見た後の視聴だから余計にそう思うのかな。
今までのアニメなら、逃げるな!逃げたらすべて失うんだ!がデフォだけど、水星の魔女では、逃げてもいい(失いはしない)っていう。
生きる意味なんて自分で見つければいい!がデフォだけど、水星の魔女では、明確な生きる意味をすぐに示して(僕をあの絵の場所に連れていけ)くれる。

うん、令和を必死になって生きてる人に刺さってるとおもうな。


坊ちゃん嬢ちゃんたちの立ち直り

①ミオリネ
意気揚々総裁になったものの、またしても道具にされて取り返しのつかない犠牲を出してしまったお嬢様です。
良くしたいという気持ち。なんとか戦争をとめたいというピュアな心は
汚い組織にとっては利用する隙しかないよね…
立ち直らせてくれたスレッタには一生感謝してほしい、ババアはそう思います。

②シャディク
野心に走りすぎてうまく事をコントロールできなくなってしまったお坊ちゃんです、個人的には最後まで好まない人間でした笑
最後のすべての罪を背負う感じとかも、悦に浸らないで。逃げないで。生きてなんとかして。って自分がミオリネなら思う。

③グエル
後述します。

逃げればひとつがシャディク、進めばふたつがミオリネとグエルだった。


本来のガンダムなら主人公だった男

それが、グエルですね。このシーズンはグエルの立ち直りとスレッタの秘密が軸になってように思えます。

鬱の間はほんとうにリアル。人殺した人ってこうなるんだろうねきっと。
立ち直りかけて迷ってなぜかわからないけど死にそうな子供を助けて、ただのエゴだと思い知った上に救えなくて…。
完全に主人公の立ち回り。

最後の兄弟喧嘩。弟に対して「ガンダムなんか乗るな」
実は1シーズン目の傲慢なグエルでも、弟に対してこう思っていたんじゃないかな。苦しくて辛い思いをするのは自分で良くて、ラウダには支えては欲しいけど、それで思い悩んで悲しい思いはしてほしくない。素直になれた兄。弱さを見せることにした兄。だれよりもかっこいいな。

こんなにOPが変わるキャラも珍しくて、公式に愛されていたのがよくわかる。

スレッタ・マーキュリー

さて、彼女の物語なので彼女の話を。

彼女って正直そんなに感情の揺れ動きがない印象を持ってて。何かあれば母親に聞いて報告してそれで終わり!みたいな。
話が進むにつ入れて、彼女の色んな喜怒哀楽の根本が母親でなくミオリネに変化していき、最後は母親とミオリネの間で揺れ動くのでした。

そして彼女の出した結論は、
母もエリクトも世界もミオリネもみんな助ける

「私、欲張りだから。お母さんともみんなとも、やりたいこと、いっぱいあるから!」

今までの鬱展開鬼脚本からすると、若干ご都合主義感もあるけど、私にとっては面白い結末でした。ただうやむやに喧嘩を止めるだけ…にならないところが。最強の戦士だった彼女がすべてを失い、キャリバーンという化け物に乗って世界を救う。

やり方がね…泣けたね。まさか4号と話せることになるとは…
唯一の心残りだった、私の推し登場に涙腺崩壊でした。
最終話さ、顔同じなのに4号と5号とオリジナル全部演じ分けたんだよな?
流石すぎないか?天下の花江夏樹すぎないか?

また…困ってる?が完ぺきだったよね


目一杯の祝福を君に

すべて見終わった今、この言葉はお母さんのためにあったんだ…と爆泣き
原作小説が水星にいたころの話だからね。
もっと水星でのいろいろが本編で掘り下がっててもよかったなあ、なんて思ったり。

能登さんもやばくない?どうしたら、怪しさ6割上品さ4割みたいな声が出せるの?



slash派です

ちょっとかっこよさ限界突破すぎませんでしたか?やばい。
色んな人のテーマ曲に感じられましたね。
あのフレーズから出だし始まるのも大興奮。

正しい引き金を引いて らしくない感情のお前が嫌いだ
つまらないものばかり追って 物陰にひそめる

slash/yama

ここはシャディクへの私の気持ち。笑

悲しい言い訳をして いつもヒロインを演じてるお前を憎んだ
涙なんて性に合わないだろう

slash/yama

ここはニカへの私の気持ち。笑

枯れ切った乏しい世の中で偽って 物憂げなお前が嫌いだ
澄み渡る風景は 深く眠ってる真相とリンクしているんだ

slash/yama

ここはミオリネに対する私の気持ち。笑


まとめると

設定やストーリー展開など全体的に
エヴァとヴヴヴ(革命機ヴァルヴレイヴ)を足して2で割ったような作品
だなーと最初からずっと思ってて、最後までこの気持ちは抜けませんでした。調べたらヴヴヴと脚本家一緒で笑った 

かわいすぎる

とっても面白い作品でした。個人的にはSEEDより好きでした。笑
水星の花婿さんたち末永くお幸せに!

PS 新作ガンダムも楽しみですね!絶対に見る!
とりあえず年末年始は、アマプラで配信になっているOOを見てみようかと思っています。オルフェンズとどちらがおすすめですか?


ミリしらです後編です

ミリしらではないよな、冷静に考えて。私の感想か。

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