悪代官はどこに？

聖者　「てえへんだ、てえへんだってえの」
天使　「だあれ？」
聖者　「問われて名のるもおこがましいが、聖者のせいちゃんとはおいらのことよ」
天使　「キュウリのキュウちゃん的な？」
聖者　「おうよ、てやんでえ」
天使　「なんか変なの来たわ、悪魔ちゃん」
悪魔　「知らんがな」
聖者　「御新造さんへ、お富さんへ、いやさお富、あ久しぶりだなあ」
悪魔　「帰ってもらえ」
聖者　「いえね悪魔の旦那、あっしのようなケチな野郎でげすが、こないだの江戸代官選び、お神の弟子としてはどうも合点がいかねえんで、すっとこどっこい」
悪魔　「既得権益にまみれた、わしに魂を売った連中がバックにおるんや。誰も勝てるわけないやろ」
天使　「キトクケンケンって、例のプロジェクションマッピング２年で５０億円とか、しょぼいTOKYOモニュメント１億６千万円とかってやつ？」
悪魔　「その程度の悪行なんか大したことないなあ。ええか、東京都の予算８兆４千億円超えとるんや。大金持ちや。せやのに都民の生活どうしてこんなに苦しいんや。女王のフェロモンで生涯働き続ける蟻や蜂と同じで、TOKYOと言うステータスの奴隷となって、国中で一番の苦しみに耐えておるんや」
天使　「搾りとられたそのぼっけいお金どこにいっとるんかなあ。おえりゃあせんがなあ」
聖者　「恐れ入り谷の、唐変木の、朴念仁の、聞いて呆れてへそが茶を沸かすってえの、こんちくしょう」
悪魔　「地獄話が記録されとるから見てみ」

黒幕　『代官、おぬしもなかなかのワルよのう』
代官　『いえいえ、黒幕の大旦那様には私ごとき遠く及びませぬ』
黒幕　『こやつめ、言いよるわ。ガハガハ、ガーはっはっは』
代官　『おほおほ、おーほっほっほ…』