身魂(みたま)の磨き方 10

こんにちは、白山大地です。
 大峠を越えるための大事な「五つの杖」をもう一度ご紹介しましょう。「神は喜びしか渡していない」「偶然はない」「自分のものは何もない」「人は中今に生かされている」「被害者は誰もいない」の五つです。
 では、この杖をどのように使うのか? それは、「意乗り真仮名ヰ行(いのりまかないぎょう)」です。
 自分の言葉と行いを意に乗せて、仮名(かな)を使って真名(まな)を出す、それが「意乗り真仮名ヰ行」です。
 具体的な使い方はこうです。何か、ちょっとしたトラブルがあった。たとえば、椅子の角に足をぶつけたとします。結構、痛い思いをしました。これは、小さな苦といってもいいでしよう。
 普段なら、痛かった、で終わりです。次は気を付けようと思うかもしれません。こんなところに椅子を置いてと、八つ当たりする人もいるかもしれません。
 でも、ここで、五つの杖を思い出しましょう。まず、「偶然はない」と考えます。そして、この小さな「苦」は、何かのお知らせではないかと考えるのです。
 何か足もとで自分の過ちにより、大きなトラブルが発生しようとしているのではないかと考えましょう。すると、思い当たる節がありました。
 そこで、まず、「思い当たった自分の過ちを天(人)に謝罪し、それを小さな苦(小難)で教えていただいたことに感謝する」のです。
 そして、自分がこれこそ正しいと思ったことを行動に移します。これが「仮名を出す」ことです。その「仮名」が正しいことすなわち「真名」であったら、大きなトラブルは事前に回避でき、喜びに結びつけることができるでしよう。
 しかし、まだ過ちが正されず、「真名」が出されていなければ、もう一度「苦」でお知らせがくるでしょう。今度は、中難かもしれません。
 そしたら、もう一度考え、天に謝罪と感謝の後、正しいと思ったことを行動に現します。もう一度「仮名」を出すのです。それが正しければ(「真名」であったら)、喜びが返ってきます。再び、苦が来たらもう一度やり直します。
 この繰り返しです。これが「意乗り真仮名ヰ行」です。


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