我欲を捨てる
こんにちは、白山大地です。
『火水伝文』がいう「あやま知」は、今も日本で生きています。たとえば、「マイナカード」。マイナンバーカードは、2013年(平成25年)に法案が成立しました。当初は、役所の窓口業務が簡素化され、コンビニで住民票等が取得できるなど、いくつかの業務で使用するだけで、これ以上の紐づけはしないと政府は発表していましたが、法律では、いろいろと紐づけることもできるようになっていました。ほとんどの国民は、法律を直接調べることはありませんから、国民はそれを知りません。
案の定、今は、保険証、運転免許証など大切な個人情報が紐づけられ、さらに、国民の全銀行口座と紐づけようとしています。もはやカードを持つことは、任意ではなく義務となりつつあります。
同時に行われたのが、キャッシュレス化です。中国では、ほぼ当たり前のようにキャッシュレスが浸透しています。日本もこれを目指しています。すべてがキャッシュレス化されて現金取引がなくなり、銀行口座とマイナカードが紐づけられれば、私たちが使うお金の入口出口がすべて国に把握されることになります。これに量子コンピューターとAI(人工知能)さらには防犯カメラが結びつけば、私たちの行動はすべて把握され、24時間監視されていることになります。
確かに、これで犯罪は少なくなるでしょう。脱税は不可能です。しかし、そんな監視社会は、「あやま知」による支配そのものです。
私たちは、まずは我欲をできるだけ抑え、こんな「あやま知」から脱却しなければなりません。
首都圏に大地震が起こったり、富士山が噴火をすれば、電気が止まり、電子機器は使えなくなります。もちろん、銀行のATMもストップします。病院のカルテも使えません。マイナカードの愚かさを私たちは、いやというほど知ることになるでしょう。
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