通りゃんせ 5
こんにちは、白山大地です。
とおりゃんせ とおりゃんせ
ここはどこの細道じゃ
天神様の細道じゃ
ちょっと通してくだしゃんせ
ごようのないもの通しゃせぬ
この子の七つのお祝いに
お札を納めにまいります
行きはよいよい 帰りはこわい
こわいながらも とおりゃんせ とおりゃんせ
「おふだをおさめに」の「お」は、あいうえおの五番目ですから、ここでは、「五」を意味します。「十」は神でしたが、「五」も神を示すことがあります。一霊四魂が完成すると神になるからです。また、あいうえおの母音には、裏に神が存在していて、これが「隠身五神」です。
「ふだ」は、「二田」に、点々(‘‘)がついた言葉です。「火の田」と「水の田」です。点々がつくことで完成を表します。
「を」は、「わ」行の「を」ですから、わ行の完成です。「さ」は、「さ」行の「さ」で、三番目の行、つまりヒフミの三を表し、これも完成を意味します。
「め」は、「目」です。「目」の字の三つの空間は、上から「神・幽・顕」を表し、それがすべて整うことを意味します。
わかりにくいと思いますが、簡単にまとめると、「おふだをおさめにまいります」は、人の一霊四魂がわ行まで成長して、神人になる道が完成しましたよ、ということです。あとは、私たちがそれを実践(出産)すればよいのです。
「まいり」は、「真入り」です。隠身五神が地に現れるということになります。「ます」は、「座す」です。あいうえおの音の一つずつを「間(ま)」といいます。「あ間」「い間」「う間」というそうです。
隠れていた五神(真)が表に坐し、すべての「間」を統(す)べることになるのです。
これは、私たちの魂も同じこと。四魂の中に隠されていた一霊(元津神の直霊)が表に現れます。これが魂の「岩戸開き」です。
「ぬの種」と呼ばれた私たちの魂。「ぬ」とは、未完成を意味すると以前に述べました。すなわち、ぬの種の岩戸が開くことで、発芽でき、人の魂が完成して、神人の魂になるのです。