祝・十両優勝! 金峰山 十両優勝インタビュー(文字起こし)、取組動画
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きんぼうざん ぜき、じゅうりょう、ゆうしょうインタビュー
一年納めの九州場所が終わった。
千秋楽は大関同士の相星対決となり、琴櫻関が初の賜杯を手にした。
我らがユーラシア力士たちは、幕内と十両で明暗が分かれた。
自己最高位の東前頭8枚目で迎えた狼雅関は、7勝8敗と、今年の5月場所以来の幕内での負け越しとなった。
新入幕(東前頭16枚目)の獅司関は、初日から2連勝の好発進で、鮮烈な幕内デビューを果たした。しかし、3日目から5連敗、9日目から5連敗のツラ相撲で、5勝10敗に終わった。初場所は十両からの出直しが確実視されており、今回は勉強の場所となった。驚異的な粘りとド根性は心を打つものがあるが、常に後手後手のバタバタした印象で、自ら苦しい相撲に陥っているように見える。もっと体格をいかし圧力を磨いて、先手先手のどっしりした相撲を取ったほうが上に行けるのではないかと愚考する。
不振の幕内力士とは対照的に、十両の金峰山関(西十両筆頭)と安青錦関(東十両11枚目)が気を吐いた。
新十両の安青錦関は、師匠の安治川親方(元関脇・安美錦関)が憑依したかのような技巧派相撲を連日披露し、相撲ファンの度肝を抜いた。昨年の九州場所での序ノ口優勝以来、わずか1年で関取に昇進。超スピード出世、かつ黒星はわずか4つ。十両の土俵ではさすがに全勝とはいかず、5敗を喫したが、新十両での二桁白星は立派過ぎるほど立派な成績。しかも、最後まで優勝争いに残り、千秋楽では優勝した金峰山関との割が組まれるなど、見事に頭角を現した。
昨年春場所の新入幕以来10場所ぶりに十両に番付を下げた金峰山関は、12勝3敗で初の十両優勝を果たし、来場所の返り入幕を確実なものにした。初日から千秋楽までほぼ一貫して、明らかに十両のレベルではない破壊力抜群の突き押し相撲を展開し、対戦相手を圧倒した。
金峰山関の十両優勝インタビュー(NHK大相撲)の文字起こしをしたので、掲載したい。インタビューのあとに、取組動画のリンク等を添付した。
※ 記事は敬称略。
金峰山 十両優勝インタビュー(文字起こし)
―― 十両優勝した木瀬部屋の金峰山(きんぼうざん)関です。おめでとうございます。
(字幕:十両優勝 金峰山(カザフスタン・木瀬)
金峰山(一礼しながら)
「ありがとうございます」
―― 初めての十両優勝ですね。いかがですか。
金峰山
「気持ちいいです」
―― 勝てば優勝という、今日、一番だったんですが。どんな気持ちで行きました?
金峰山
「まあ、自分の相撲を取れば、勝てるだろうなあと思いました」
―― 今日は新十両の初めての対戦、安青錦(あおにしき)関との対戦でした。内容、どうだったでしょうか。
金峰山
「もう、自分の相撲を取るように頑張って。落ち着いて前に出れば[出たので]良かったと思います」
―― まさに今場所の金峰山関をあらわすような、突き放しからの突き出しでした。素晴らしい内容でしたね。
金峰山
「そうですね。まあ、今場所はなかなか身体も動いてて、手も出るようになって。これを続けたら[続けたので]良かったなと思いますね」
―― 11日目[剣翔戦、3つ目の黒星]には膝を土俵に打ち付けて、痛みもあった中だったと思うんですが。この終盤も突き放し、素晴らしかったと思います。どうだったですか。
金峰山
「そうですね。[11日目の剣翔戦で]負けても[結果的には]良かったなあと思いますけど。それで、ちょっと落ち着いて。うーん(少し思案する様子)、落ち着いて、こっから、[12日目から千秋楽まで]もう4連勝してるので、良かったと思います」
―― この1年を振り返りますと、番付を駆け上がった中で、首の怪我などもあって、この番付を落とした時期もありました。この1年を振り返ると、どうですか。
金峰山
「まあ、良かったなと思いますね」
―― 「良かった」それはどういうことですか。
金峰山
「もう、自分の相撲を取って、怪我しても切り替えて。自分の相撲を取るように、手を出すように。親方も『金峰山が手出したら強い』って言われとって。それを出してくれて[手を出せて]、良かったと思います」
―― 西の筆頭で12番勝ちましたから、新年の場所、大きく番付を戻すことになります。来場所に向けてはどうでしょうか。
金峰山
「来場所も、こんな感じで大勝ちしたいです」
―― 頑張ってください。
金峰山
「ありがとうございました」(一礼)
―― 金峰山関でした。