夢という名の現実の話し

photo by kinoko

間違いなく現実だけど、夢を現実で体感したお話し。
ライブの感想と、私の感覚が入り交じる長文になります。
お時間ある時にゆっくり読んでいただければと思います。

何処か海外に住んでる友達が、実は賞も取ってる有名人と知ったら、何か変わりますか？
私は変わりませんでした。
外見がどうであれ、している仕事がどうであれ、大切な友達という事実に変わりはなくて、ただ笑い合える時間が生きる糧の一つでした。

"やさぐれてた過去"と表現しちゃいますが、私自身はその時、やさぐれどころでは無かったもんで。
何処に住んでるか分からない中、
｢そのうちリアルで会ってセッションとか出来たらいいねぇ｣
なんて言い合って。
口約束で、それは現実ではなく、夢の一つだったんだと思う。

その夢が、現実になったお話し。

2曲共演する中で、2曲とも迷わずに決めました。
【Smile】
この曲は、私も助けられた曲の一つだし、他にも沢山の方が知っていて、大切にしてる曲。
ライブするにあたり、この曲はやりたいなぁと思ってました。

常に自分が楽しめる事を。
そして見てる人、聞いてる人が楽しめる事を。
自分の笑顔と、誰かの笑顔が常にある世界。

無理して笑顔にならなくていいけど、自然と笑顔になれるなら。
自然と笑えるなら、それがえぇやん？

そんな事を、ずっと感じていました。

"泣く事の意味は何？"

英語の歌詞や翻訳は、する人によって少し異なると思います。
私は、Smileのこの部分が、常に心に鋭くも優しく刺さります。

心のデトックスで
言葉に出来ないモノを涙で
笑顔を取り戻す為に
悔しかった過去に囚われて……

無理に笑わなくていいと思います。
もう一度言っちゃう。
ただ、少しでも笑顔になれるなら、その時笑った事で何かが変わるかもしれない。

その笑顔に気付いた誰かが、笑顔の裏側に気付き手を差し伸べてくれるかもしれない。

その笑顔に救われた誰かが、笑顔の輪を広げて自分に返ってくるかもしれない。

泣く事の意味を考えながら、Smileの意味を考える。
誰の笑顔も素敵で、誰の笑顔も守られ大切にされるもの。
それを、この曲を歌いながらいつも考えています。

風のように
葉が擦れる音のように
優しい波打つ海のように

自然を感じれる演奏で歌えた事は宝物です。
ありがとう。

【KIMOCHI】
ZAZENBOYSの曲ですが、向井秀徳さんと椎名林檎さんのバージョンで。

最初はルーパーを使っての演奏も出来るし一緒に歌えるしと思い、選曲しました。
私のライブではないので、相手を活かせる選曲をと。
ライブの日にちが近付くにつれて、ふっと思った事が……


"みんなに伝えたい。俺のこの気持ちを"

伝えきれない沢山の思いを、会場にいる人や配信で見ている人に伝えたい。
増幅させて伝える事が出来るなら。
そう思い、私も伝えきれない想いを込めさせて頂きました。

目を見ながら歌える日が来るとは、思って無かったし。
この曲達をステージでコラボする日が来るとは、思っていませんでした。

貴重な経験しか無かったです。
想い描けば叶うんだと、身に染みて感じました。

悩む事も傷付く事も、生きていく上で無駄な事は一つも無いのかもしれない。
ただ全てに耐えられる訳でもないし、一人で乗り越えられる訳でもない。


何に気付いたか
どうしたいのか

未来の自分を想い描き目指す事で、全ての現象が夢でなく目標に変わり叶えていくものに変わるのかもしれない。

そう思った。

オーディエンスとして見てた、第2回公演でのプロSAXプレイヤーとの共演。
そのサウンドは空気に溶け込む香りで、いろいろな香りを感じました。
自然を感じる伴奏で、カラフルで華やかな色と香りを感じるその音色は、伝える事に特化してるなぁと。

プロとして沢山のステージに立つその美しく可愛らしい方は、物凄く気さくで腰が低く、ユーモラスな方でした。
お仕事が途切れないプロって、そういう方が多いなぁ……
ご自身でアグレッシブに動き、コミュニケーション取ってくってのも、勿論大事ですよね。

お話してたらなんか元気になってました。
ありがとうございました。

改めて。
貴重な数少ない機会に、ご一緒出来た事への感謝を……
本当にありがとうございました。
そして聞いて・見てくれてた皆様も、ありがとうございました。

何か大きな事が起きる時。
それが"叶う"という現象は、"始まり"よりも"終わりに近い何か"があるのかもしれない。
だから今回、叶った事でずっと考えてる事があります。

《これを終わりにするか始まりにするかはその人次第。だから次、何しますか？》

何か楽しいことしよう。
ただただ笑顔になれる何かを。
原点はそこなんだ。
何かが叶ったら、また原点に戻ろう。

輪廻転生ではないけれど、なんかそれに近い感じ。

だからもっともっと自分を高める。
まだまだだって痛感したから。
出来ることは沢山ある。
伸び代しかない。

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。