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【漫画メモ】オルフェウスの窓 4(池田理代子)

※タイトル画像は切り貼りしてます。
愛蔵版で読んでますが、コミック4巻の「イザークの将来は…」部分のあらすじと感想を書きます。あらすじはざっくりですが、最後まで書いてます。感想もネタバレ注意です。

あらすじ

イザークがレーゲンスブルク管弦楽団と演奏することを知ったモーリッツ母子は嫉妬で怒り、あらゆる手段を使って演奏会の開催を阻止しようとした。これによりオペラハウスでの演奏はできなくなったが、代わりに野外で見事な演奏を披露したイザークは、ショルツ先生からウィーン音楽院に留学しないかと勧められるほどだった。
フレデリーケは野菜売りを、イザークはピアノの家庭教師のアルバイトをして生計を立てていたが、モーリッツの嫌がらせにより仕事口がなくなってしまった。仕方なく、フレデリーケは酒場の仕事を始めるが、折から体調がすぐれず、ついに倒れてしまう。また、イザークも酒場のピアノ弾きのアルバイトを始めたが、正統なピアノ奏法から離れることで、ピアノのタッチが変わってしまうのではないかと心配された。
ヤーコプとヴィルクリヒ先生は相変わらず不審な動きをしていた。ユリウスは2度、ヴィルクリヒ先生から殺されそうになっている。ユリウスの母がこの話を聞き、彼は何らかの理由でアーレンスマイヤ家の一族に復讐しようとしているのではないかと疑うようになった。
また、マリア・バルバラらも彼らを疑いはじめ、身辺調査を依頼していた。その結果、ヤーコプはフォン・ベーリンガー家の執事の息子で、フォン・ベーリンガー夫妻の死後、しばらく消息が途絶えていたが、15歳で窃盗容疑で捕まった後はクルツという人物が身元引受人となって彼を引き取り、その後アーレンスマイヤ家の使用人となったことが分かった。一方、ヴィルクリヒ先生の情報は引き出せず、相当な謎のベールに包まれた人物であることが分かった。
そして、クラウスは仲間のアンドレーヴィチの護衛をするため、しばらく留守にすると言い残して学校を去った…

感想

・イザークの出世とフレデリーケの体調悪化、モーリッツの嫉妬と恋愛に絡んだ話。
・アーレンスマイヤ家の秘密と、ヴィルクリヒ先生を中心とするユリウス母とマリア・バルバラの恋愛劇。
・クラウスの活動に関する話と、ユリウスの恋
この3つの話が同時進行していて、それぞれの話で誰かが誰かに恋している状態。なかなかにあらすじ書き泣かせです。でもやっぱり好きだ!(by東海林)上に書いたあらすじでは、恋愛事情をかなりすっ飛ばしてます。
モーリッツ母子が演奏会を妨害する中、ついに野外で演奏が始まった。それでも妨害しようとする母に対し、モーリッツが言った言葉が印象的です。

「けれどもうおそいんだ 彼はもうすでに弾きはじめたんだ 芸術という至上の瞬間にむかって創造のくるしみを開始してしまったら手はとどかない けっして泥靴でふみこんではいけないんだ そのくらいはぼくにだってわかるさ」

ヴィルクリヒとヤーコプの話も、クラウスの活動と繋がってるようだし、今後の展開が気になるところです。

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