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【漫画メモ】事件屋稼業(関川夏央、谷口ジロー)

ハードボイルドな探偵事務所のアレコレ。一話完結です。各話、途中までのあらすじと、ネタバレありの感想を。

CHAPTER 1 クリスマスの贈物

「シャーク・インベスティゲイション・オフィス」と名乗り、探偵をやってる深町の元に依頼の電話があった。40年ぶりに日本に帰ってきたという依頼者は、35歳になる姪を探してほしいと言った。唯一の身内である彼女に遺産を渡したいのだと。早速、彼女を探すが…

姪の現状は知らん方が良かった系か。

CHAPTER 2 乾いた花

ヤクザの野瀬組の黒崎からの依頼。AVに出ている妹を探してほしいという。一流商社に勤める妹の夫から、突如行方不明になったと連絡が来たらしい。深町が妹の夫に話を聞くと、1年ほど前にフラワーデザインの学校に通い出したと言うが…

CHAPTER 3 補償の法則

北島マヤというお婆さんから護衛の依頼を受けた深町。なんでも最近、いろんな人から狙われているらしい。その理由は…

このお婆さんが○○○の恋人で、日本に残した最高作の絵を狙う者のストーリー。1953年、マヤと○○○はカンヌ駅前で出会う。それは○○○の自伝「わが人生・わが愛」にも記載されている(「マヤが黒いコーモリ傘を持って立っていた」と)。○○○が日本に来た記録は公式にはないが、マヤとは5年一緒に暮らし、日本に最高作の絵を残してきたと言ってるらしい。マヤ…恐ろしい子!○○○は伏せておきますが、実在の人物です。が、架空の話っぽいな~。

CHAPTER 4 ソクラテスの女房

娘が誘拐され、2000万円用意しろと脅されているという依頼者。指定の場所へお金を持って行ってほしいと深町に依頼した。それならば警察に言えばいいのに、それはしたくないという。婿養子の依頼者は、一緒にウドン屋を営む妻にお金を工面してもらったが…

妻の態度を見て、依頼者が食わせ者っぽい気がした。

CHAPTER 5 劇画'80

3日前、深町の依頼人が死んでいた。かなりの銃の腕前を持つ犯人に撃たれたらしい。そして、死んだ男に渡すはずだった品物を渡せと犯人から深町に電話がかかってくるが、深町がそれを断ると、深町も犯人から命を狙われるようになり…

警察に「殺せ」と言われて殺した感じ?谷口ジロー先生の本気な劇画です。(他の話もそうですが)

CHAPTER 6 復讐のメロディー

深町が団地を散歩してると、高層階から犬が落ちてきて、更にその犬を投げた女性が飛び降りようとしていた。女は何故そんなことをしようとしたのか自分でも分からないという。更に詳しく聞くと、電話がかかってきてからおかしな行動をとるようになったらしい。しかしその電話をかけた主も思い出せず…。これ以外にもこの団地では似たような事件が多発しており…

意外なミステリー。

CHAPTER 7 あの日に帰りたい

宝くじが当たったと言って依頼にやってきた男。でも吟遊詩人のような生活スタイルが身について、欲しいものは何もない。山手に息子の家族がいるが追い出されたという。それで、家族の素行を調べてほしいと深町に依頼にきた。家族からいびられていた依頼者は、家族の素行を調べて少しつついてスカッとしようという魂胆らしいのだが…

哀しい人々…

CHAPTER 8 フェイク・エンディング

探偵を辞め、ブエノスアイレスに行き、元妻の澄子とやり直すことにした深町。しかし出発当日の午前3時、依頼の電話がかかってきた。相手はエミコと名乗る少女。3時間後の今朝6時に15歳になるが、その6時に自殺することをほのめかし…。深町も朝5時には家を出る予定なのだが…

一応最終回です。最終回なのに一刻を争う依頼が入りゴタゴタ。エミコはネフローゼで透析を受け、腎臓移植をするとかどうとかで。

[特別書き下ろし]探偵SLEUTH-HOUND

深町の娘、カオリによる、深町を紹介するムービー風の話。

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