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【漫画メモ】オルフェウスの窓 11(池田理代子)

タイトル画像がなくて、アマゾンさんから借りてきました…

コミック11巻、サブタイトル「激動の嵐の中で」のあらすじと感想です。あらすじはそこそこ後半まで書いてるのでネタバレ注意です。感想もネタバレ有りです。

あらすじ
クラウスことアレクセイ、6歳の頃の話。妾の子供だったアレクセイは、母親が亡くなり、父方のミハイロフ家に引き取られた。といっても父親も既に亡く、いたのは父方祖母と異母兄のドミートリィだった。祖母とは仲良くなれなかったが、兄とは信頼できる関係を築いていた。ミハイロフ家は侯爵家だったが、兄は密かに革命思想を持っていた。
アレクセイ14歳の頃。ドミートリィは王立管弦楽団に入り、宮廷に出ようとしていた。しかしそれは表の顔で、裏では革命活動に参加し、シベリア送りの決まった仲間たちを救うための計画を立てていた。しかし仲間のユーリィの裏切りにより密告され、銃殺刑に処されてしまう。アルラウネという女性と恋仲だったドミートリィをユーリィが妬んだのだ。活動に参加していたクラウスとアルラウネもこれを機にドイツに逃亡した。これがアレクセイが「クラウス」としてドイツにやってきた経緯である。
時は戻って現代。アレクセイを追ってロシアにやってきたユリウスは、ペテルスブルクに到着。しかし市街戦に巻き込まれて流れ弾を受け、ユスーポフ家に保護される。そこには陸軍に所属するレオニードと、妹のヴェーラ、まだ幼い弟のリュドミールの3人兄弟がいた。レオニードは皇帝の姪のアデールと結婚しており、そのおかげで父親がモスクワ知事に任命されるなど厚遇を受けていた。しかし夫婦仲はあまり良くないようだ。
怪我が治りユスーポフ家から出ようとしたユリウスだったが、「アレクセイ・ミハイロフを探している」と危険人物の名を口にしたことから、ユスーポフ家で匿われることに…
この当時ロシアでは怪僧ラスプーチンが権勢を奮っていた。血友病の皇太子の出血を止める力を持つ彼に、皇后は心酔していたのだ…

この巻より第三部の始まりです。

第二部はほぼユリウスが出てこなかったので、久々のユリウス登場です。クラウスも出てませんでしたが。いよいよロシア革命の話が本格的に始まりました。歴史にあまり詳しくないので、どこまでが実在する人物なのか気になるところです。じっくり世界史を学ぶつもりで読みます。少し歪んで覚えそうですが。

クラウス視点で見るとレオニードは敵になりますが、なかなかにイケメンハンサムキャラとして描かれてます。性格も悪くない。妹や弟らも健気です。

あらすじには書きませんでしたが、恋愛面ではアレクセイも初期はアルラウネのことが好きだったりしました。またアレクセイは、皇帝の親戚のアナスタシアから求婚されるレベルに好かれてます。ちなみにドミートリィのことを密告したのはユーリィ→ストラーホフ→警察ですが、ストラーホフはアナスタシアのバイオリンの先生で、後にアナスタシアと婚約したりします。こんな偶然あるのかww

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